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白州を学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

白州を学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

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オーツカ

ざっくり覚える!

白州はサントリースピリッツが製造・販売しているシングルモルトウイスキー。
「白州12年」を1994年に発売して以来、山崎と一緒にサントリーのウイスキー部門を引っ張る2大ブランドで、世界中の多くのウイスキーファンから愛されています。

軽やかでキレの良い、それでいて物足りなさを感じさせない淡麗系シングルモルトウイスキー。森の空気をまとったような、ミントを感じさせるフルーティーフレーバーが特徴的で、「森香るウイスキー」とも呼ばれています。

山崎同様、価格の高騰が激しく12年や18年などのエイジド品は、まだまだ原価で購入することもままなりません。

ノンエイジ品は徐々に出回り始めたので、ソーダ割で飲むのが良いと思います。昨今、限定品は抽選販売が行われているので、ファンの方は申し込むのが良いでしょう。

 

白州の発祥と製造場所の紹介

白州蒸留所

白州が製造されているのは山梨県北杜市白州町鳥原にあるサントリーホールディングス所有の「白州蒸溜所」

自然豊かな環境にあり、敷地面積は82万㎡とかなり広大です。

山崎蒸溜所がある大阪・山崎も名水の地として有名ですが、白州蒸溜所が立地する山梨県北杜市を流れる尾白川も日本の名水百選に選ばれています。

良いウイスキーには良い水が必要とのことで良質な水源地を求めていたサントリーが全国各地を調査した結果、日本有数の名水地であるこの“白州”の地に出会い白州蒸溜所は建てられました。

長い時間をかけて、南アルプスの山々をくぐり抜けてきた地下天然水は、適度にミネラルを含むキレの良い軟水。

この水を仕込みに使用して作られた原酒は軽快で穏やかな味わいを持ちます。

同じくサントリーで作られる重厚で華やかな山崎の原酒とはキャラクターの異なる原酒が出来上がりました。

白州の歴史

白州蒸溜所見学

白州蒸溜所はサントリーウイスキー誕生50周年を記念し、山崎蒸溜所に次ぐ同社二つ目の蒸溜所として1973年に設立、生産がスタートました。

1994年には白州12年を発売、2006年に白州18年、さらに2008年には白州25年を順次発売し人気を集めます。

2012年5月29日に発売されたシリーズとしてのエントリー商品であり、いわゆるノンエイジ商品。「(新)白州」が発売されました。

比較的歴史の浅い蒸溜所ではありますが、山崎で培ったサントリーのウイスキー作りのノウハウを活かし、

白州12年

2009年にIWSC 金賞 (Best in Class) 受賞

2010年にIWSC 金賞 (Best in Class) 受賞

2011年にSWSC 最優秀金賞受賞、

白州18年

2006年 ISC金賞受賞

2007年にブラウンフォーマントロフィー受賞、IWSC 金賞 (Best in Class) 受賞

2009年にISC 金賞受賞

2010年にIWSC 金賞 (Best in Class)

白州25年

2008年にISC 金賞受賞

2009年にIWSC 金賞 (Best in Class) 受賞

2010年にISC 金賞受賞

2011年にIWSC 金賞受賞

白州ヘビリーピーテッド

2010年にIWSC 金賞 (Best in Class) 受賞

白州バーボンバレル

2011年に ISC 金賞受賞

など数々の世界的賞を受賞しています。

白州の製法(作り方)

白州蒸溜所の熟成庫

白州蒸溜所の特徴は、世界でも珍しいくらい多彩な原酒を幾つもつくり分けしている点です。

発酵には管理が難しい、しかし保温に優れた木桶発酵槽をこだわって使用。

蒸溜所内に棲みつく乳酸菌などの微生物の働きによって独自の発酵が進み、白州ならではの個性的な風味がつけられます。

蒸溜工程では、大きさ・形状の異なるポットスチルが使い分けられ、さらに熟成にはバーボン樽やシェリー樽、新樽等々様々な樽が使われ、多種多様な原酒が作り出されます。

このように発酵・蒸溜・熟成に至るまで全ての工程にこだわりを持ち、出来上がった原酒を掛け合わせることで複雑な味わいを楽しむことが出来ます。

白州蒸留所のポットスチル

また白州の仕込みに使われる水は南アルプスの懐深く、甲斐駒ヶ岳を流れる尾白川から汲み上げたもの。

渓谷、花崗岩の渓床をくぐりぬけた清き水は、ウイスキーだけでなく清酒の醸造にも使われています。

ちなみに白州蒸溜所の敷地内にはサントリーフーズが展開する商品、ミネラルウォーター「サントリー天然水 南アルプス」のボトリング工場が併設されており、白州の水割りにはこのミネラルウォーターとの相性が良い、とされています。

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ウイスキー「白州」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『白州』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

サントリー シングルモルト ウイスキー 白州

]

白州のレギュラーボトル。

瓶のカラーからも連想できる新緑のみずみずしい香り。若草のような軽快な味わいが特徴的です。

白州蒸溜所が持つ多彩な原酒の中から、ブレンダーたちが理想のモルトを選び抜いて生まれた「森香る」ウイスキーです。

スムースかつ爽快な口当たりですが、後からピートからくる上品なスモーキーフレーバーが鼻腔をくすぐります。

新茶の若葉、すだち、ミントの香り。早摘みの青リンゴ、洋ナシを感じさせる味わいです。

シンプルかと思わせながらも、複雑に絡み合う香味・心地よく奥行きのある余韻を残してくれます。

ストレートはもちろん、水割りやハイボールにしても腰砕けにならず、風味を楽しめる多様性のあるボトルです。

白州 12年

]

白州蒸溜所で育まれた酒齢12年以上のモルト原酒をヴァッティングして作られました。

レギュラーボトル「白州」と同じくアルコール度数43度ですが、アルコールの刺激はレギュラーボトルよりも抑えられ、従来のスムースさ・爽快さに加え柔らかな甘みと果実のフルーティーさが備わったボトルです。

バニラアイスやナッツの香りの後に、ピートによるスモーキーさ訪れ、最後にナシや青リンゴ、すだちのフレッシュでキレのある余韻。

口当たりから余韻までの起承転結がはっきりしており、ウイスキーに詳しくない方でも楽しめます。

加水すると更にアルコールの刺激が薄れ飲みやすくなります。

水割りやハイボールにしても複雑さは失われず、どんな飲み方でもお楽しみ頂ける優秀なボトルです。

コンテストではSWSCにおいて最優秀金賞3回と金賞2回その他にもISC・IWSCでも受賞経験があります。

白州 18年

]

酒齢18年以上の長期熟成モルト原酒のみをヴァッティングして作られました。

熟した果実、深い森の香りとスモーキーさ…上記で紹介した12年を更に熟成させたイメージです。

長期熟成によりピートから来るスモーキーさは抑えられ、甘みが前に出ます。

香りはナッツ、バニラ、ウエハース、マンゴーなど、口当たりは12年よりもどっしりとしており、ほのかなスモーキーさと、青リンゴ、熟した洋ナシのような甘みが広がります。

12年では感じられない深いウッディな長い余韻が特徴的です。

爽快さはそのままに複雑なコクと甘み、樽香が見事に調和したバランスの良いボトル。

コンテストではISCで金賞6回、IWSCでも3回受賞、SWSCでも受賞歴のある評価の高いウイスキーです。

白州 25年

]

白州が育んだ貴重なモルト原酒の中から酒齢25年を超えるクリーミーかつウッディな長期熟成モルト原酒をヴァッティングして作られた珠玉の逸品です。

最大の特徴はオーク樽の他にシェリー樽の原酒をキーとしている点。

赤みがかった褐色がそれを裏付けしています。

18年の風味が更に深まり、さらに果実感が備わった芳醇壮麗な香味、長い余韻が特徴的なボトルです。

バニラのクリーミーな香りやナッツの香ばしさ、ほのかなスモーキーフレーバー。

味わいは熟したマンゴー、熟れた柿、レーズン、そして最後に青リンゴや洋ナシ、白州らしい森の香り、そして全体を大きく包み込む雄大な樽香が余韻として続きます。

スモーキーかつフルーティー、円熟を極めた数量限定販売の貴重なボトルです。

コンテストではISCで金賞9回、IWCSでも受賞歴があります。

白州 シェリーカスク

]

スパニッシュオークを使用したシェリー樽で熟成させた原酒だけをヴァッティングしたボトル。

2012年に4300本、2014年に3000本という数量限定でリリースされた希少価値の高いボトルです。

シェリー樽由来のイチヂクやプラムの甘み香味に加え、「白州」ならではの爽快な味わい、余韻としてほのかにビターが残るよく出来たボトルです。

ノンエイジのレギュラーボトルとの共通点を感じながら、シェリーの甘み、香りを楽しめる贅沢な1本です。

白州 10年

]

白州蒸溜所にて熟成させた酒齢10年以上の原酒を吟味したボトル。

ノンエイジに比べ白州特有の新緑の香り、爽快な果実香、これらの香りが強みを帯びています。

また穀物感が増し、そこから心地よい甘み、余韻では微かにスモーキーさも感じられる複雑な味わいのボトルです。

若葉・青リンゴ・ミントの香り、味わいはバニラの甘み、緑茶の爽快感性がきます。

複雑な味わいの割にライトなボディ。ハイボールにしても良く伸びて十分に楽しめる1本です。

白州のおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

山崎と同じく原酒の供給が足らず、高騰しっぱなしの白州。

2011年までは山崎の販売量の7分の1だった白州も、2016年には3分の1程度になりました。その頃からSWSCやISC、WWAなど数々の世界的なアワードを受賞しはじめます。

これまでジャパニーズウイスキーの大本命だった山崎すら押しのける勢いで評価が上がっています。

白州の魅力はバーボン樽を主軸においたライトでスムース、そして少し青みがかかったフレーバー。

フルーティーなスタートから、中盤のオークフレーバー、そして後半徐々に湧き上がるピートは非常に爽快感があります。

どこか南アルプスの泰然とした山々を彷彿とさせる懐深さがあり、どんな飲み方にも耐えうる多様性も持ち合わせます。ノンエイジは飲み方のバリエーションが多様で、ストレートはじめロック、ハイボール、トワイスアップなんでもおいしくいただけます。

加水してもボディが崩れないのは白州の酒質の強さによるものでしょう。

一番おすすめ飲み方はやはり「森香るハイボール」とサントリー公式が推しているようにソーダ割でしょうか。

12年以上のものはぜひストレートで飲んでみてください。

ハーバルな香味や柑橘類のワタ、腐葉土を含んだようなピート、非常にバランスがよく白州本来の風味が味わえます。

スコッチでいうとハイランドのクライヌリッシュやアイランズのハイランドパークなどが好きな方はきっと気に入ると思います。

一部「ヘビリーピーテッド」のものやスパニッシュオークのシェリー樽を使った「カスクオブ白州」や「オーナーズカスク」なども存在します。

どれも限定品なので高価ではありますが、白州というウイスキーの様々な表情を垣間見ることが出来るでしょう。




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