まとめて試飲できる!オリジナルのグレンモーレンジィセット
樽のパイオニア、グレンモーレンジィのハウススタイルを知る
グレンモーレンジィのラインナップをまとめて飲んで、違いを知ってみたい!という方に向けて3本を少しずつ飲めるセットをご用意しました。
「樽のパイオニア」と呼ばれたグレンモーレンジィのラインナップを一気に知れるチャンスです。
看板商品である「オリジナル(10年)」、そして10年間のバーボン樽熟成の後、2年間のシェリー樽熟成を行った「ラサンタ 12年」。
そしてポートワイン樽を使用した「キンタ ルバン14年」のセットです。
30mlセットと100mlセットから選べるので、グレンモーレンジィを少しずつ飲み比べてみてください。
おすすめの飲み方・飲み進め方
まるで和三盆のような気品あるウイスキー。
特に18年ものは価格、クオリティ、たたずまい、生産数(入手しやすさ)、すべてにおいて高評価で、プレゼント利用も多いです。
スコッチらしいスモーキーな風味を感じない、甘みが前面に出ているフルーティーなウイスキーなので、ビギナーでも抵抗無く飲めます。
完成度がとにかく高いのでまずはストレートでいただきましょう。加水にも強く、バニラやミルフィーユの味わいが感じられます。
オリジナルと18年はマスト。その後はラサンタ、ネクタードール、19年あたりを飲み進め、その年限定のグレンモーレンジィを飲むが良いと思います。
グレンモーレンジィはこれまでたくさんのウッドフィニッシュボトルをリリースしており、酸が強いものや、スパイシーなもの、シナモンやリコリス、カルダモンなどのアクセントを持つものと多種多様です。さすが「樽のパイオニア」。
たまに「人工的なほどの甘さ」を感じる場合もあり、開封直後だとケミカル感が強く出るボトルもあるので、もしボトルで購入した場合は、開封後しばらく待ってから何度もトライし変化を楽しんでみてください。
ストレートで飲むときはグラスに注いでから10分、30分、60分と待って飲むのも色々な発見ができて面白いです。
グレンモーレンジィはカクテルにもよく使われ、オレンジやパッションフルーツなどを合わせた作品が次々と生まれています。ミント、ハーブなどもよく使われ、「グレンモーレンジィモヒート」はなかなかに美味です。
チョコレートとの相性もよいので、人気の「明治ザ・チョコレート」などのシリーズと一緒に味わうのはとても素敵ですね。
オールド品や長熟品も状態が良いものも多く、クオリティの高さが伺えます。
グレンモーレンジィの発祥と歴史
どこで作られているのか?
スコットランドのロス州、ドーノック湾の南岸にある街、テイン。
テインはスコットランドにおいて最も古い街のひとつで9世紀には既に司教座(大聖堂内にある司教の椅子のこと)が置かれていたとも言われています。
街の中心から北西部に1マイルほど離れた場所にグレンモーレンジィ蒸溜所はあります。
グレンモーレンジィとはゲール語で「大いなる静寂の谷間」と言う意味で、テインの街にはその名の通り静かで落ち着いた雰囲気があります。
グレンモーレンジィの加水または仕込み水に使われる水はこの地方の湧水。
ウイスキー造りに適しているのはミネラル分を適度に含む軟水とされていましたがグレンモーレンジィに使われているのはなんと硬度190の硬水。
コントレックスとか飲んだことがある方は知っていると思いますが、ずいぶんとミネラル分のある硬い水です。硬水は口当たりのクセが強く、ウイスキー造りには適していないとされていましたが、この概念はグレンモーレンジィの味わいによって覆されました。
昔はターロギーの泉の硬水を使っていましたが、現在は同様の硬度を持つケルピーの泉の湧水を使用しています。
グレンモーレンジィの歴史
1843年、グレンモーレンジィ蒸溜所はバルブレア蒸溜所の共同経営者ウィリアム・マセソンが1738年に建てられた古いビール工場を改修して設立されました。
ウイスキー蒸溜所としては1849年から稼働を開始します。
ウイスキー造りを続けるグレンモーレンジィに転機が訪れたのは1887年。
中古のポットスチルを購入したことからでした。
グレンモーレンジィの上品でフローラルな香りと甘みを決定付けたのはこの中古ポットスチルと言っても過言ではありません。
どんな画期的なポットスチルなのかというと、実はこのポットスチル、ジンの蒸溜に使われていたものでした。
チェルシーにあるジョン・テイラーのジン蒸溜所から買い取ったスチルだったのです。
このジン用のスチルで作ったウイスキーが上品な香りと甘みをまとっていた為、グレンモーレンジィは瞬く間に人気のボトルがとなってしまいます。
スチルと同時にグレンモーレンジィにはスコットランドのウイスキー造りにおいて、初めて蒸気加熱による蒸溜設備が導入されました。
以来蒸溜所の施設改修工においてポットスチルを交換する際にはこの初代のスチルと同様の設計のものを複製して取り付けられています。
なぜウイスキー用ではなくジン用のスチルが導入されたかというと、当時のグレンモーレンジィ社にはウイスキー用のスチルを購入できる資本金がなかったからだそうです。
苦し紛れの打開策が功を奏したというわけですね。
また20世紀になると、世界恐慌や第二次世界大戦の原料不足から稼働停止を余儀なくされますがそれも乗り越え、設備を増設しながら次第に規模を拡大していきました。
そして1997年にはアードベッグ蒸溜所を買収。
2004年にはモエヘネシー社の傘下に入り2009年には莫大な資本を投資してスチルを12基に増設。現在なんと年間600万リットルもの原酒が生産されています。
また2019年にはなんと更に2基のスチルを備えた蒸溜棟が増設される予定です。
グレンモーレンジィの製法(作り方)
グレンモーレンジィの製法で特徴的なのは首の長いポットスチルを使用していること。
上部がキリンの首の様に長いスチルはなんと高さ5.14メートル!全長8メートルにも及びます。
この中をアルコールを含んだ蒸気が通りグレンモーレンジィ特有のフローラルでスイートな風味を纏うのです。
もうひとつの特徴は巧みな樽さばき。
グレンモーレンジィは「樽のパイオニア」とも呼ばれています。
これは一般的なオーク樽やバーボン樽で熟成を行った原酒を、シェリー樽やマディラワイン樽、ポートワイン樽、ソーテルヌワイン樽など様々な樽に移し替えて行う後熟(ウッドフィニッシュ)の技術に長けているからです。
ウイスキーの風味の7割以上は樽によって決まると言われています。
グレンモーレンジィは後熟に使う樽の種類を巧みに増やし、味や香りのバリエーションを作っているのです。そのためグレンモーレンジィにはウッドフィニッシュが施された様々な種類のボトルが存在します。
そもそもスコッチウイスキーの熟成においてバーボン樽を初めて使用したのもグレンモーレンジィだったそうです。
樽のパイオニアが織り成す多彩なボトルの風味は世界中のウイスキーファンの舌を今日も喜ばせています。
グレンモーレンジィの種類/ラインナップ
グレンモーレンジィ オリジナル
こちらはグレンモーレンジィのレギュラーボトル。
世界中のモルトファンから「完璧すぎる」という絶賛の声を浴びているボトルです。
グラスから上がってくる香りはそれ程感じないのですが、口に含むと紅茶やパッションフルーツ、シトラスなどが口いっぱいに広がります。甘みが全体を支配して白桃のような余韻を味わえるフルーティーな商品です。
以前は「10年」がレギュラーボトルの位置づけでした。まだまだBARなどでは飲めるので現行品と比べてみてくださいね。
グレンモーレンジィ ラサンタ
こちらは10年間通常の樽で熟成した原酒を更にオロロソ・シェリー樽(オロロソ、ペドロヒメネス)で24カ月追熟したウッド・フィニッシュシリーズのひとつ。
辛口のオロロソからくるスパイシーな味わい、コク、深い余韻が宿ったボトルです。
もちろん通常の華やかさも顕在で、それにクルミやアーモンドのようなアクセントが加わった風味となります。
オリジナルが物足りなく感じた方にはこちらがお勧めです。
2017年のWWAにて金賞に輝いた高評価のボトル。
グレンモーレンジィ キンタ・ルバン
こちらもウッド・フィニッシュシリーズの1つで、今回は後熟にポルトガル産のルビーポートワイン樽を使用したボトルとなります。
こちらはカカオ多めのチョコレートのビター感を感じさせる風合いを感じることができます。
他にもミントやユーカリ、ベルガモットなどのややメントールなヒントも得ることができ、玄人向けの商品と言えます。
2014、2015 のIWSCにて金賞に輝いています。
グレンモーレンジィ ネクター・ドールソーテルヌカスク
ウッド・フィニッシュシリーズの1つで日本人には人気のボトル。
通常の樽にて10年熟成させた原酒をソーテルヌワインの樽に移し更に2年かけて熟成させたボトルです。
ソーテルヌとはフランスの南西部にあるソーテルヌ地方で作られる貴腐ワインのことで、非常に甘みが強いことで知られています。
ソーテルヌ樽からくるリンゴやマスカット、そしてモモやウメ、サクランボといった核果の力強くフルーティーな香りがメインで、本当に同じグレンモーレンジィのシリーズかと疑うほど印象が異なります。
余韻も甘みを帯びたオークが長く続き、非常に飲みやすいボトルです。
グレンモーレンジィ 18年
熟成年数18年以上のグレンモーレンジィの原酒をヴァッティングして作られたボトル。
18年という年月を経てボトリングされた原酒の色は限りなくブラウンに近いゴールド。
ほんのりと塩気があり、メロンやバナナのアロマのアタックに、オレンジの皮を思わせるフルーティーさ。味わいは濃厚な白桃、焼きリンゴ。
加糖しているかのような強い甘みが口いっぱいに広がります。
その後にオークからくるであろう若干のスパイシーさも感じられます。
完璧なるデザートモルト。
記念日などの、ディナーの最後にはうってつけでしょう。
オールドボトルの評価も高いので、BARまたはオークションなどで探してみて下さい。
グレンモーレンジィ 19年 ファイネストリザーブ
こちらは免税店向けにリリースされた限定ボトル。
日本には流通していないのでインターネットなどでの購入に限られてしまいます。
使われている原酒はバーボン樽がメインですが、バーボン樽で15年熟成した後スパニッシュオークシェリー樽で3年間追熟した原酒を3割ほどヴァッティング。
グレンモーレンジィ特有の焦がしたリンゴの中に強いハーブ、ユーカリの葉の香り。味わいは軽く、洋ナシ、マンゴー、ややパッションフルーツ。
度数的にスイスイ飲めます。高プルーフが苦手な人などには最良のボトル。
飲んだ人に聞く限り、かなり評価が高い印象のボトルです。
グレンモーレンジィ シグネット
こちらは2008年頃からリリースされたオフィシャルボトル。
深煎りした麦芽「チョコレートモルト」を使った原酒をヴァッティングして作られました。
確かに香りからもすでにカカオの香りが立っており、桃の甘みとビター・渋みが両立したシリーズの中ではかなり個性が際立ったボトルとなります。
グレンモーレンジィ 25年
こちらは2012年IWSCディスティラー・オブ・ザ・イヤーを受賞したボトル。
酒齢25以上という四半世紀以上熟成された原酒を選び抜きヴァッティングして作られました。
桃や焼きリンゴ、ドライアプリコットの甘み、濃縮感のあるとろみ。オークからくるカラメル、バニラの深〜い余韻を心底楽しめる逸品です。
キイチゴ、ラズベリーのような風味も感じさせ、完成度が高いです。
BARよりもフレンチの〆などで飲むと満足度が高いイメージです。一本抱えて飲むかは外飲みしてから判断すべきですね。
グレンモーレンジィ ドーノッホ
グレンモーレンジィ蒸留所近くのドーノッホ湾の名前の付いたシングルモルトウイスキー。
ライトピーテッドモルト原酒で構成され、バーボン樽だけでなくシェリー樽原酒も使われています。
香りは吹き抜ける潮風と優しい白ブドウ、ホットなスパイスと焼きリンゴ。トーストしたヘーゼルナッツパイ。
味わいはジューシーなリンゴとハチミツ、柑橘のトーン。後半はキャラメルやヌガー、キビ砂糖。
フィニッシュには花の香りと少々の塩。ハチミツタルト。ドライ。
流石はモーレンジィ。非常に上手な樽使いでうっとりする余韻が楽しめます。
グレンモーレンジィ ターロガン
免税店向けにリリースされた、グレンモーレンジィのレジェンド・コレクション・シリーズのひとつ。
ヴァージンオークとバーボン樽熟成原酒のブレンドしたモーレンジで蒸留所が仕込に用いるターロギー泉にその名前に由来しています。
バラのようなフローラルな香りが印象的。ココナッツとバニラ。熟したバナナ。
味わいはクリーミーでバニラ、ココナッツ、キャラメル、そして白コショウ。徐々にスパイシーになる。
フィニッシュは砂糖でコーティングされたバラ。非常にさわやかでおいしい。これはモーレンジファンにはたまらないと思います。
グレンモーレンジィ タイン
グレンモーレンジィのレジェンド・コレクション・シリーズのひとつであるタイン。
アモンティリャードというシェリーの種類を熟成した空き樽での熟成をしたモーレンジで、蒸留所の位置するタインの町に由来しています。
香りはマイルドなシェリー、オーク。ナッティでレーズンとアプリコット。
味わいはスパイシーだが嫌みはない。シェリーのニュアンスはしっかりあり、オイリー。ドライチェリーとダークチョコレート。少しのメントール。
フィニッシュは辛めで短い。長くてスパイシーな余韻がある。ややコクが足りない。
~プライベートエディションシリーズ~
グレンモーレンジィは毎年通常の樽で熟成させた原酒を様々な樽に移し替えて熟成させる「追熟」を行ったシリーズをリリースしています。
それぞれ個性が強く、新しく面白い風味のものばかり。樽の魔術師、グレンモーレンジィの真骨頂を味わえるボトル達です。
簡単ではありますが、紹介していきます。
どんどん増えていくので気がついたときに更新しようと思います。
第1弾 グレンモーレンジィ ソナルタ PX
ファースト・フィルのバーボン樽で熟成後、ペドロヒメネス・シェリー樽で熟成。
ややバニラっぽさが強いと評判のファーストモデル。
第2弾 グレンモーレンジィ フィナルタ
1903年のザ・サヴォイ・ホテル向けに造られたレシピを再現して作られたボトル。
モーレンジィにしては若干ピーティーな仕上がり。シェリー樽熟成の原酒を多く含んでいますが、タンニンの渋さはそこまで感じません。
第3弾 グレンモーレンジィ アルテイン
スーパータスカン(サシカイヤ)のワイン樽で追熟。
スイカズラとフレッシュミントというわけのわからない謳い文句でしたが、なんとなくクリーミーなチョコミントアイス味は納得です。
第4弾 グレンモーレンジィ エランタ
アメリカンホワイトオークの新樽で熟成。
かなりヘビートーストした樽で熟成した19年物。濃厚でボディが厚い。
トフィーやバター、キャラメルといった香りが強く、クローブやアニスのようなスパイシーなニュアンスを持っています。
第5弾 グレンモーレンジィ コンパンタ
コート・デュ・ローヌの甘口酒精強化ワインの樽で追熟。
編集部、誰も飲んでません 笑。
第6弾 グレンモーレンジィ トゥサイル
高品質なクラフトビールの原料として高く評価されている注目の品種「マリス・オッター大麦」を原料に作られた一本。
オリジナルよりも麦芽、シナモンが前面に出てくるボトルです。
第7弾 グレンモーレンジィ ミルション
糖分が残ったままのポルトガル産赤ワイン樽、この内側トーストし赤ワイン由来の糖分をキャラメル化した樽で追熟。
編集部誰も飲んでいません。
第8弾 グレンモーレンジィ バカルタ
甘みの強いマルムジー種で作ったマディラワイン樽にて追熟。
飲み疲れない味わいで、オレンジピールの爽やかさを感じさせるおいしいボトルです。買いです。
第9弾 グレンモーレンジィ スピオス
ライウイスキーを熟成させた樽にて追熟したボトル。
グレンモーレンジィ特有の優しい柑橘感やフルーティさはあまり感じず、少しエキゾチックな香りがして酸が強いイメージ。スピオス(ゲール語でスパイス)というだけありますね。
第10弾 グレンモーレンジィ アルタ
なんでもグレンモーレンジィ社が所有する大麦畑から発見された新種の野生酵母(Saccharomyces diaemath)を使用したというボトル。
「アルタ」はゲール語で「ワイルド(野生)」を意味しているらしく自然実溢れる味わいをストリングポイントとしています。
雑味(旨み)が出やすい野生酵母を使ったと言われる本作ですが、酵母がどれだけ味を左右しているかは正直わかりませんでした。
香りはうっすらとスミレのような香り、麦芽感はかなり強く、焼き菓子やビスケットの香りがします。甘いみかんのようなアロマも漂います。
飲み込むと若いながらもじっとりと染み入る柑橘感があり、バターのようなこってりとした油分の中に漂う核果を感じます。
嫌味の無いおいしいモーレンジィです。
リリースのたび思いますが、総合的なレベルが高いなー。
グレンモーレンジィは僕も好きな銘柄なのでバーで自宅でとよく飲みます。
以下はどれも希少なグレンモーレンジィのボトル、よりウイスキー沼に入り込むキッカケになったボトルです。
面白かったのはセラー13とかですかね。ふくよかで繊細、オレンジの皮やライムのような柑橘系フレーバーで知られるグレンモーレンジィですが、これは結構塩辛い。
グレンモーレンジィにある14のセラー(熟成庫)のうち最も海に近い13番のセラーにて熟成していて、ほのかに潮の香りを感じさせる面白い逸品でした。
ざっくり覚える!
グレンモーレンジィはスコットランドハイランド地方、北部ロス州にある街テインで作られるシングルモルトウイスキーです。
世界的に人気のブランドで、シングルモルトとしてはグレンフェディック、グレンリベット、マッカランに次ぐ売上を誇ります。また地元スコットランドでは一番飲まれているシングルモルトウイスキーとも言われています。
業界一背が高いポットスチルを持つことで有名で、雑味のないクリーンなフレーバーを生み出しています。
さらに、バーボン樽を初めて使用した蒸溜所とされており、今では当たり前となった「ウッドフィニッシュ」の手法も先駆けて行っていました。
明るいリンゴやバナナ、そして柑橘系のフルーティーさを感じる爽やかでスムーズなフレーバーを持っています。
現在はブレンデッド用としては出荷しておらず、すべてシングルモルトとしてボトリングしています。
所有はモエヘネシー・ルイヴィトン社で、パッケージは非常にエレガント。流石ヴィトン。僕は昔のほうが好きでしたが、すごく洗練されてる印象です。