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グレンフィディックを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

グレンフィディックを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

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オーツカ

ざっくり覚える!

我が蒸溜所のシングルモルトは世界一ィィィィーーーーッ!
世界最大の売り上げを誇るシングルモルト、それがグレンフィディックです。

スコットランドのスペイサイド地方、ダフタウンにある蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーで、世界で売られているシングルモルトの35%はグレンフィディックが占めているとも言われています。

日本では酒屋以外でもよく見かける雄鹿マークの緑瓶。「グレンフィディック」という名称はゲール語で「鹿の谷」という意味を持つことからこのロゴマークが描かれています。

安くて美味しいので、12年、15年、18年と比較的容易に飲み進められます。安定感もあり、オールドにはオールドの、現行品には現行品の良さをそれぞれ感じさせてくれる良いお酒。
限定品には好みが分かれる商品もありますが、21年は別格でおいしいです。

まとめて試飲できる!オリジナルのグレンフィディックンセット

オーツカ
まずはオリジナルセットの紹介させてください!

グレンフィディック3種をまとめて試飲

グレンフィディックセット

お得なグレンフィディック3種の飲み比べセットです。定番であるグレンフィディックと変わり種のIPAを一度に飲み比べてみたいという方におすすめ。

  • グレンフィディック 12年 (40度)
  • グレンフィディック 18年 (40度)
  • グレンフィディック IPA エクスペリメント (43度)

30mlセットと100mlセットから選べるので、短熟、長熟とそれぞれ少しずつ飲み比べて、グレンフィディックの傾向を掴んでください。

 

グレンフィディックの発祥と製造場所の紹介

グレンフィディック蒸溜所

グレンフィディック蒸溜所は1886年にスコットランド、フィディック川の渓谷にあるダフタウン にてウィリアム・グラントにより設立。そして翌年の1887年のクリスマスの日にはじめてシングルモルトウイスキーが生産されました。

グレンフィディック蒸溜所があるダフタウン地区はスペイサイドの中でもウイスキー産業が大変盛んで、バルヴェニーやキニンヴィ、モートラック、クレイゲラヒ、ダフタウンなど多くの蒸溜所がひしめき合っている町として知られています。

ちなみにバルヴェニーとキニンヴィはグレンフィディックの姉妹蒸溜所でバルヴェニーはグレンフィディック創業から5年後の1892年、ウィリアム・グラントによって建設。キニンヴィは1990年に設立されました。

グレンフィディックの歴史

1886年、創業者はウィリアム・グラントにより設立されました。

もともとモートラック蒸溜所で働いていたウィリアム・グラントは1886年カーデュ蒸溜所のポットスチルや麦芽の粉砕機、仕込み水を汲みあげる為の水車などが売り出されているのを知ると、それを機にモートラックを退社。

自らの手でモルトウイスキーを作る為、蒸溜所を建設します。

しかし資金難のため備品は中古品を、その他の蒸溜所建設に関しても子供を含めて家族総出で、ほぼ全て手づくりで造り上げられました。

その為、グレンフィディック蒸溜所の建設費用は後に手掛けるバルヴェニー蒸溜所建設費用の約3割だったと言います。

創業当初は生産した全てのモルトウイスキーをブレンデッド用に出荷していましたが、1964年にシングルモルトとしても売り出し、そこから大々的に展開。

グレンフィディックは万人に好まれる軽い飲み口と爽やかな味わいでたちまち人気のボトルとなりました。

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グレンフィディックの製法(作り方)

発酵においては10tのマッシュタンが2基あり、それを24時間フル稼働させています。

厳選した大麦、そして仕込み水(および加水)にはロビーデューの上質な湧き水を使用。

ここで抽出された糖化させた大麦麦芽をウォッシュバックと呼ばれる深さ約5mある木製の発酵樽×24基に入れ80時間寝かせて発酵します。

グレンフィディックウォッシュバック

発酵に関しては

  • 9klの初溜釜 13基
  • 4.5klの再溜釜15基

を使用。

「世界で一番売れているシングルモルの蒸溜所」の割には小型の蒸溜機を使用していますが、初留・再留併せて28基の蒸溜機を保有していることはスコットランド内で最多です。

蒸溜機の釜は創業当初のものと同じ形・サイズの銅製のものを使用、伝統の品質を守っています。

グレンフィディック28基の蒸溜器

蒸溜の工程は管理者が一番良いポイント(ハイカット・ポイント)を見極めて原酒を取り出します。

熟成には徹底管理されたアメリカンオークのバーボン樽、そしてヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽を使用します。

グレンフィディック蒸溜所の特徴は上記でも触れたように、製造工程ごとに的確に人材配置を行い、品質管理しているところ。

例えば樽職人(クーパレッジ)や銅器職人を設置するなど、製造過程におけるスペシャリストを配置することにより、機械に頼ることなく安定した品質管理を行っているのです。

また熟成の終わった様々な原酒を約30樽分入る大きなオーク材の後熟樽で最低9ヶ月間なじませるなど、設備面に於いても工夫をこらしています。

このような徹底した製造工程を経て、洋梨などに例えられるグレンフィディック特有のフルーティーな風味が生まれます。

1964年に4000ケースだった売り上げは10年後の1974年には12万ケースに。

その後も順調に売り上げを伸ばし、シングルモルトとして世界一の売上げを誇るボトルへと成長を遂げ、現在に至ります。

 

ウイスキー「グレンフィディック」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

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まず、僕が現在販売中である『グレンフィディック』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

グレンフィディック 12年

こちらは酒齢12年以上のアメリカンオークのバーボン樽、ヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽によって熟成された原酒をヴァッティングして作られたボトル。

世界一売れていると言われるグレンフィディックのレギュラーボトルです。

スペイサイド地方を象徴するかのような華やかで上品な甘み、そしてフルーティな香りは洋ナシに例えられます。

飲み口がなめらかでとにかくするすると喉の奥に吸い込まれていきます。

個性が強いと言われるシングルモルト・ウイスキーですが、苦手な方でも非常にとっつきやすい風味・味わいに仕上がっています。

2014年にインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)で金賞、2014年にはインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)にて金賞に輝いた評価の高いボトルです。

グレンフィディック15年 ソレラリザーブ

こちらはシェリー樽熟成に伝わる「ソレラシステム」を応用して作られたボトル。

アメリカンオークのバーボン樽とホワイトオーク新樽、そしてヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽の3種の樽で最低15年以上熟成した原酒ヴァッティングし、ソレラバット(大桶)で約6ヶ月間後熟したものです。

12年と比べると非常にわかりやすくシェリーの香りがします。これはソレラバットによる後熟からくるもので、元来のフルーティさに加えて、マイルドで温かいドライフルーツの甘味、そしてビターチョコのニュアンス、若干のスパイシーさが加わったボトルです。

また原酒の熟成年数も15年となっているので、より深みのあるウッディな余韻を楽しむことができる逸品です。

2014年にはスコッチウイスキーマスターズにて金賞、IWSCでは銀賞に輝いたボトルです。

グレンフィディック18年 スモールバッチリザーブ

こちらはアメリカンオークのバーボン樽、スパニッシュオークのオロロソ・シェリー樽でそれぞれ最低18年以上熟成したモルト原酒を厳選してヴァッティングし、その後スモールバッチ(小さめの樽)で最低3ヶ月後熟したボトルです。

スモールバッチはウイスキー原酒と樽の触れる面積が大きい為、短期間で深く豊かな風味をつけることができます。

甘酸っぱい焼きリンゴとシナモンを掛け合わせた魅力的な香り。バニラ、洋ナシ、ドライフルーツ、レーズンなど複雑で豊かな味わい。

余韻も長く18年の時の重さを感じさせます。

濃厚なスイーツのようなデザート感覚でいただける一本です。

グレンフィディック21年 グランレゼルヴァ

こちらはアメリカンオークのバーボン樽、スパニッシュオークのオロロソ・シェリー樽でそれぞれ最低21年以上熟成したモルト原酒を厳選してヴァッティングし、更にその後カリビアンラム樽にて4ヶ月後熟したボトルです。

ラムの酒樽はグレンフィディック蒸溜所の同敷地内にあるバルヴェニー蒸溜所でも使われていました(バルヴェニーカリビアンカスク)。ラムの樽はグレンフィディックお得意のフィニッシュ手法。

元来のフルーティな風味に加えて、カリビアンラム樽からくるジンジャー、イチジク、ライムなどのエキゾチックで複雑な風味が次から次に訪れます。

長熟グレンフィディックに、深い金色とトロピカルフルーツのまろやかなコクが付与された、完成度の高いボトルです。

グレンフィディック IPA エクスペリメント

グレンフェディック エクスペリメンタルシリーズの第一弾。

エクスペリメンタルシリーズは実験的という意味で開発されているシリーズで、様々な手法が試験されています。

こちらは同じスペイサイド地方にあるクラフトビールメーカー「スぺイサイドクラフトブリュワリー」とコラボレーションしたボトル。

分かりやすく言うとモルトウイスキーを熟成させる為にビールを寝かせた樽を使用するという実験的なボトルです。

グレンフィディックの熟成に使用したアメリカンホワイトオークの樽でIPA(インディア・ペールエール)を1ヶ月熟成。その樽でグレンフィディックをさらに3ヶ月間後熟させました。

昨今ビール樽の利用は注目されていますね。

フィディック本来の青リンゴの甘酸っぱさ、シトラス、グレープフルーツの香りの中に、IPAの麦芽や黒糖を感じます。
青リンゴの甘み、あとからオレンジピールの酸味が訪れます。

グレンフィディック プロジェクト XX

グレンフェディック エクスペリメンタルシリーズの第二弾。

16ヶ国から招待された世界に名をはせる20名のモルトマスターがグレンフェディック蒸溜所の何千もの樽が熟成されている熟成庫の中から選び抜いた

  • バーボン樽 17樽
  • シェリー樽 2樽
  • ポート樽1樽

の中からグレンフィディク六代目モルトマスター、ブライアン キンスマン氏がヴァッティングし造り上げられたシングルモルト。

香りは青リンゴ、バニラ、深いオーク、黒糖、麦芽も感じます。

深くまろやかな味わいで綿あめのような甘み。焦がしたアーモンドの香ばしさ、シナモンのスパイスを感じるボトルです。

グレンフィディック ファイア&ケーン

グレンフィディックのエクスペリメンタル・シリーズのひとつ。

ライトリーピーテッド麦芽を使用し、バーボンカスクで熟成後、カリビアンラム樽と南米産ラム樽でフィニッシュをしたユニークなリリース。

ピーティでBBQのようなスモーキーさがある。パイナップルやマンゴーなどのアロマもあり、時間経過で糖蜜のような甘みが出る。

味わいはオーキーで、モルトやビスケットなどの甘い味わい。赤リンゴのキャンディ、オレンジ、ラムっぽさ。

フィニッシュは中くらいで、あまり灰っぽさはなく、キャンディっぽい甘さのほうが目立つ。ナツメグやシナモン、クローブなどの余韻もある。

グレンフィディックのおすすめの飲み方

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では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

世界で最も飲まれているシングルモルト、グレンフィディック。

そのハウススタイルは特徴的でわかりやすく、今までシングルモルトを飲んだことがないビギナーさんの「あ、おいしい」を担ってきたウイスキーとも言えます。

スムーズな口当たりとフレッシュな洋ナシのアロマが持ち味で、メイプルシロップやカスタード、やさしい麦芽風味を感じることができます。

オフィシャルスタンダードが非常に強力というか、バランスが良く、味のブレがありません。

ストレート、トワイスアップ、ロックにハイボールと万能選手で、どんな飲み方でもおいしくいただけます。さすがモルト界の盟主、グレンフィディック。

ちょっとした贈り物にも「外さない」プレゼントでしょう。

 

ボトラーズからはほとんどリリースがありません。ケイデンヘッドとスコッチモルトウイスキーソサエティにあったように思いますが、昨今ではまず見かけませんね。
「ウォードヘッド」という名前でティースプーンモルトがリリースされる場合があります。

古き良きオールドボトルはまだまだ色々なところで飲むことができ人気が高いです。

大量に生産されていたグレンフィディックなので、価格帯もべらぼうに高いわけではありません。

洋ナシやリンゴの上品なフルーティーさが強調されており、スルスル飲めるその飲み口はまるで白ワインのよう。

状態が良いものも多いですし、気に入る方はきっと多いと思いますので体験してみてください。




最高品質のショットグラスで刻む、至高のウイスキータイム。

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