前回ご紹介したシェフ&ソムリエのオープンナップシリーズ。
今回はスピリッツシリーズから「アンビアント」というグラスです。
シェフ&ソムリエブランドってシリーズ構成がすごくややこしいんですよね。
簡単に書くと、、、
アルクインターナショナルって会社の中に
シェフ&ソムリエというブランドがあって
その中に、オープンナップシリーズやオープンナップスピリッツシリーズが同列にあるといった感じです。うーんわからん。
シェフ&ソムリエ オープンナップスピリッツ紹介
シェフ&ソムリエは、ワインとスピリッツの色・香・味を極める為に、アルクインターナショナル社が立ち上げたブランド。
アルクインターナショナル社はヤマザキ春のパン祭りで貰うことができる「白いお皿」のデザインを手がけていることでも有名です。
独自の新素材Kwarx(クウォークス)と新しいデザインを融合させたハイセンスなグラスをたくさんリリースしています。
VINEXPOの公式グラスパートナーや、最優秀ソムリエコンクールの公式テイスティング・グラスに選ばれるなど、そのデザイン性と実用性は世界各国で高く評価され、ワイン・テイスティングに新たな世界を広げています。
「オープンナップシリーズ」はアロマが素早く開く「カラフェ効果」をウリにワインを楽しむ人たちに人気ですが、今回の「スピリッツシリーズ」はスピリッツのために専用でデザインされています。
グラスの独特のカーブや深さがスピリッツの個性的なアロマと味わいを引き出します。
ちなみに「スピリッツシリーズ」のウォームはおすすめウイスキーグラスの記事でも紹介している最初のロックグラスとして最適な商品。
安くて丈夫!ぜひ使ってみてください。
クリスタリンガラス:KWARX(クウォークス)
グラスに使用しているのはクリスタリンガラスのKWARX(全面強化硝子)。
クウォークスと呼ばれています。
ワインやスピリッツの色・香・味を極めるためのまったく新しい革新的な素材で、透明度が高く、洗浄を繰り返しても輝きを保ちます。
LNEフランス国立検査機関の検証によれば、業務用の食器洗浄機に2,000回かけてもその輝きは失われないとのこと。
コンコンと叩いてみましたが、かなり耐久力がありそうな素材で、ワインなどを扱うお店では重宝しそうです。
製品のスペックと特長
リム
リムは1.0mmとのことだが、0.9mmくらいの体感がある。
ボウル中腹から急激なくびれがあるので、それを収束するために飲み口がやや反っている印象を受ける。
なので狙ってなのかわからないが、ほんの少しだけ「かえし」があるように感じる。
香りを逃しにくい設計。
ボウル
アンビアントは、ボウル部分中腹の、角張った形状が特徴的。
このくびれの下部分でスワリングすることになる。
シングルの量(30ml)が最大径のやや下面にくる。45mlだと重さを感じややスワリングしにくい印象だった。
かなり大きく酸素に触れさせることが可能で、ウイスキーの香りを引き出すことができる。
ちなみにスペックが165mlとなっていますが、200mlは入ります。
ステム&プレート
ステムは細さは並。フラットで単調。
ワンランク上の造形を誇る木村硝子やリーデルのような美しいシェイプはない。
スペック/商品仕様
高さ | 170mm |
口径 | 45mm |
底面積 | 62mm |
最大径 | 70mm |
重量 | 96g |
容量 | 165ml(約5.6oz) 実質200ml |
どんなウイスキーに向いているか
グラスの高さ、形状、容量までほぼほぼ同じなのが、木村硝子のウイスキーテイスティング200mlとリーデルのソムリエコニャックです。
アンビアントの特徴はボウル部分の角張り。
なめらかなカーブを描く木村やソムリエコニャックと違い、急角度にくびれができています。
ボウルカーブのなめらかさ、ステムの細さ、シェイプの美しさ、造形美という面ではやはりワンランク金額が上の木村やソムリエコニャックに分があると思います。
しかしスピリッツシリーズはボウルの広がりからリムの薄さ、耐久性も十分。
なにより価格が安いので気楽に使えるのがいいですね。
セットで複数個買って、持ち寄り会に使ったりするのもよさそうです。
シングルモルト、ブレンデッド問わず、開封時から飲み頃のものをフラットにおいしく飲めます。
こんなウイスキーが飲みたい!
ハイランドパーク18年
ウイスキー愛好家にも高い人気を誇るブランド「ハイランドパーク」のオフィシャルフラッグシップボトル。
ファーストフィルのシェリーカスク比率が45%で、残りはリフィルのシェリー樽。
ファーストフィルのシェリー樽比率は12年(20%)に比べてはるかに高いにもかかわらず、12年に感じる刺々しさは無く、穏やかで奥深い味わい。壮大さを感じさせる複雑なボトルです。
特有の花や果実だけでなく、植物の根っこを感じさせるハーバルなスパイス、そしてドライなコクがバランス良く成り立ったボトルです。
香りはバニラ、オレンジピール、麦芽のクッキー、豊かで奥行きのあるアロマです。
味わいは熟したビターオレンジ、ビターチョコ、甘みの後に心地よいスモーク、い草、余韻はオークとヘザー、ドライな印象を受けます。
ハイランドパークの真髄を知りたいのであればこの18年を飲んでいただきたいです。
グラスを手に入れたら合わせて買いたい「グラスクロス」をレビューしました!
クリスタルガラス専用の布巾でミクロのゴミや、ケバはもちろん、油性の汚れや指紋跡も残しません。
洗い方や拭き方で気をつけたほうがいいポイントも書いています。
デザインの好みはあると思いますが、気軽に使えるテイスティンググラスとして優秀です。