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ウイスキー富士山麓を学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

ウイスキー富士山麓を学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

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富士山麓の概要

みんな大好き富士山麓!

低価格でおいしい、毎日の晩酌に飲めるウイスキーというイメージですね。

富士山麓はまさに富士山のふもとに設立された蒸溜所で作られているブレンデッドウイスキー。

富士山麓では大きく3種類のグレーン原酒を作り分けしたのち、様々な樽を使い分けて熟成する為、多彩な味わいのグレーン原酒が出来上がります。

こちらをモルト原酒とブレンドすると、富士山麓でしか味わえない上品なふくよかで華やかなエステリーさ、洋ナシ、バナナやパイナップルなどのこってりとした甘みを持ったフレーバーが完成するのです。

トフィー(タフィー)という表現もよくされますね。トフィーとはバターと砂糖を使うキャラメルのようなイギリスのお菓子です。

 

富士山麓は樽出しの高いアルコール度数も特徴で、飲みごたえ抜群。

今や日本国内だけでなく世界のウイスキーファンからも愛される銘柄となりました。

富士山麓の発祥と製造場所の紹介

富士御殿場

キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所は、近年、世界遺産に登録された富士山のやや南東、箱根山と山中湖のちょうど中間あたりに位置します。

ここは標高が高い地域で、年間を通した平均気温は13度。

近年の日本の平均気温は15~17度ですので、それに比べるとかなりの寒い地域なのですが、この冷涼な気候が原酒を穏やかに熟成させ富士山麓の風味を作り上げるには絶好の環境なのです。

この一帯は名水の地としても知られ、富士山の雪解け水が流れています。

そして富士山麓に使われる水はこの雪解け水を含んだ河川の伏流水。

伏流水とは河川近辺を掘った時に滲み出る水のことで、時間をかけ砂礫層を濾過する様にして浸透してきた地下水を指します。

この水はミネラルを適度に含んだこの名水は富士山麓の風味を作り上げる為に欠かせない一部分となります。

まさにウイスキーづくりに恵まれた環境。御殿場という街の風土が富士山麓を作り上げているのです。

富士山麓の歴史

富士御殿場蒸溜所はキリンシーグラム社により1973年に設立されました。

キリンシーグラム社は、麒麟麦酒社・シーバスブラザーズ社・JEシーグラム社の3社の合同出資により作られた会社です。

以降数十年にわたり

  • ロバートブラウン
  • ダンバー
  • エンブレム
  • クレセント
  • NEWS
  • ボストンクラブ
  • ライスウイスキー
  • The Fuji-Gotemba

など低価格で美味しいウイスキーをリリースし続けてきました。お好きな人はロバートブラウンやボストンクラブは聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

2001年1月には麒麟麦酒とキリンシーグラムの営業部門を統合。2002年7月にはペルノ・リカール(旧・シーグラム/シーバスブラザーズ)との合弁を解消。

キリンの100%出資会社となります。

このタイミングで社名を「キリンディスティラリー株式会社」に改称。

そして2005年9月、遂に代表作となるウイスキー「富士山麓 樽熟50°」「富士山麓 シングルモルト18年」を発売

手に取りやすい価格からウイスキーファンを始め、ウイスキー初心者の方にも人気を博します。

2007年、会社分割によって純粋持株会社・キリンホールディングスの所有物となりました。

以降、キリンディスティラリー(富士御殿場蒸溜所)は、新・麒麟麦酒が引き継ぐカタチで現在に至ります。

2016年には富士御殿場蒸溜所 シングルグレーンウイスキー「AGED 25 YEARS SMALL BATCH」がWWA2016において「ワールドベストグレーン賞」を受賞。

2017年3月にはマスターブレンダーの田中城太さんがアイコンズ・オブ・ウイスキーのマスターディスティラー部門およびマスターブレンダー部門で世界最優秀賞を受賞しました。

世界の蒸溜所と比べると歴史は浅いものの、社員一丸となり日々ウイスキーづくりを追求するキリンディスティラリーは現在も進化をしつつ、新たなウイスキーを世界に向けて発信し続けています。

 

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富士山麓の製法(作り方)

富士山麓のこだわりといえば、モルト原酒はもちろんですが、特筆すべきはグレーン原酒の製法でしょう。

ブレンデッドウイスキーを製造する上でグレーン原酒はモルト原酒の引き立て役的な役割を果たしているのが一般的ですが、富士山麓の場合はグレーン原酒にも重きを置いて作られているのが大きな特徴と言えます。

 

キリンディスティラリーではグレーン原酒を製造する上でライト・ミディアム・ヘビーという3つの種類に分けて作り上げています。

 

まずライトタイプはソフトでスムースな飲み口の原酒で、連続式蒸溜器マルチカラムを使って作られます。

原材料はトウモロコシと大麦麦芽で樽詰めのアルコール度数は63°、こちらはバーボンの古樽に詰められて熟成されます。

 

ミディアムタイプはブドウを連想させるフルーティーな風味でカラメル、パンケーキ、ビスケットを思わせる香ばしさを有した味わいを有しています。こちらも原料はライトタイプと同じでトウモロコシと大麦麦芽が使われます。

蒸溜器はケトル風のバッヂ式蒸溜器が使われており、フルーティーかつこうばしい風味はこのケトルタイプの蒸溜器が生み出されていると言われています。

ミディアムタイプのグレーン原酒はファーストフィル(一度バーボンやシェリー酒などの熟成に使用された後 空けられた樽。 一空きともいう)、または狙った香味を表現する為にセカンドフィル(二空き)のバーボン樽に入れられ熟成されます。

 

ヘビータイプはその名の通り重厚感のある味わいで、小さじ1~2杯加水するとフルーツキャンディのようなフルーティーさと甘み、そしてエステリーで華やかな風味を楽しめる原酒です。

こちはらトウモロコシと大麦麦芽のほかにライ麦を原料とし、ダブラー蒸溜器にて作られます。

上流直後のアルコール度数は70%ですがこれを55%まで加水して内側を強めにチャー(焦が)したアメリカンオークの新樽に詰めて熟成します。

これはアメリカンウイスキーのバーボンと全く同じ工程ではあるのですが、バーボンウイスキーには無い華やかさとフルーティーさがあると言われています。

 

キリンディスティラリーのマスターディスティラーである田中城太さんは「グレーン原酒はウイスキーの香味全体を作り上げる大切な役割を果たしている。グレーン原酒にはモルトウイスキーには無い柔らかさ、芳醇さ、そして深みがある。」と言います。

富士山麓はキリンディスティラリーで作られるライト・ミディアム・ヘビーという3タイプのグレーン原酒をメインにモルト原酒を絶妙なバランスでブレンドし、豊かな風味が作られているのです。

キリンディスティラリーでは蒸溜所限定でこの3つのタイプのグレーン原酒をセットで購入することができます。

是非、富士山麓の原酒を並べて飲み比べてみてほしいです。

 

ウイスキー「富士山麓」のラインナップ

富士山麓 樽熟原酒 50°

言わずと知れた富士山麓シリーズのレギュラーボトル。

こだわり抜いたグレーン原酒とモルト原酒をブレンドし、加水を極限まで抑え、冷却濾過を行わずに作られたこだわりの1本です。

青リンゴやマスカットなどのフルーティーな甘みにグレーン原酒からくるエステリーな香り。

甘みがメインですが加水すると酸味が出てきて全体の味を引き締めてくれます。

価格は1,300円前後。

このボディと味わいが千円ちょっとで味わえるとなるとかなりのコストパフォーマンスと言えます。

まさに晩酌にはうってつけの1本…だったのですが!こちらなんと2019年の3月をもって終売が発表されました。

2005年から約13年間販売され続けたロングセラーのレギュラーボトルなだけに残念なニュースです。ウイスキーブームによる原酒不足が理由とのこと…。

今後こちらの希少価値が高まりそうです。

富士山麓 シグニチャーブレンド

シグニチャーブレンドは2017年の4月にキリンのオンラインDRINX限定で販売されていたボトル。

しかし2018年に入ってからは一般の小売店にも並ぶようになりました。Amazonなどでも買えます。

こちらは熟成年数に拘らず、樽による熟成度合いを徹底チェック。熟成におけるピーク(マチュレーションピーク)をピタリと見極めて取り出した原酒をブレンドするプレミアムなウイスキーとなります。

アルコール度数は樽熟原酒と同様の50%ですが、刺激はさほどなく、メロンや青リンゴ、洋ナシ、そしてバニラの風味が味わえます。

樽熟原酒と比較してみると、樽熟原酒は甘みが全体を支配していますがシグニチャーブレンドはビターな印象を受けます。

非常にまとまりが良く、オークの余韻も長く楽しめるボトルです。

価格はレギュラーボトルの約4倍ですが決して高いとは言えない納得の味わいです。

富士山麓 シングルモルト18年

こちらは富士御殿場蒸溜所にて熟成された酒齢18年以上のモルト原酒のみをヴァッティングして作られた贅沢なボトルです。

通常富士山麓はブレンデッドが基本ですが、こちらは紛れも無いシングルモルトウイスキーとなります。

味わいはメロンや洋ナシのフルーティーな甘み、そしてドライな印象。

余韻には微かなピートと深い樽香。松のようなフレッシュさのある木材の香りもします。

ボディもしっかりしており、飲みごたえ抜群の逸品です。

2005年~2015年にかけて流通していたボトルで現在は終売していることから希少価値が上がり4万円前後で取引されています。

富士山麓 ブレンデッド18年

富士御殿場蒸溜所にて18年以上熟成されたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドして作られたボトルです。

樽の熟成ピークを見極めるマチュレーションピークを行ったシグニチャーブレンドと比較してみると香りと余韻の深さが決定的に異なります。

もちろん深みがあるのはブレンデッド18年の方で、レイヤーのある香り、まさにアロマの奥行きが感じられます。

またマスカットや洋ナシといった風味の方向性は変わらずですが、それを濃縮したまるでジャムのような力強い甘みを感じることができる素晴らしい出来栄えのボトルです。

富士御殿場蒸溜所 ディスティラーズセレクト シリーズ

こちらは富士山麓のブレンドするモルト原酒、グレーン原酒をそのまま味わえる富士御殿場蒸溜所限定販売のボトルとなります。

作られた年により若干の異なりがあるかもしれませんが、富士山麓のファンにはたまらないシリーズでしょう。

モルト原酒は洋ナシや青リンゴの甘み、ふくよかなモルトならではの柔らかなボディ。

グレーン原酒はメロンの甘みとミントの心地よさ、スパイシー、バーボンとはまた一味違うエステリーさを堪能出来ます。

富士山麓のボトルを隣に置いて答え合わせをするかのように飲み比べすると面白いかもしれません。

蒸溜所ではモルトとグレーン原酒のセット価格で3,000円前後で販売されています。

富士山麓のおすすめのおいしい飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

実売1500円を切る価格帯で好評を博した「富士山麓 樽熟原酒 50°」。

とにかくまろやかな味わいが特徴でアルコール度数を感じさせずスイスイ飲めます。

バーボンに近いという感想を漏らす方も多いですが、上記で書いた製法を見れば納得ですね。

おすすめの飲み方はハイボール。

冷凍庫にボトルごと入れて冷やし、氷を入れず炭酸水のみで割る「神戸スタイル」のハイボール。グレーンの甘みが強く、レモンやライムをかなり多めに絞っても美味しく飲めます。

価格がやさしいので思い切った飲み方ができますね。

 

グレーンが強く、キャラメルや甘口のBBQソースのような風味を感じさせるので、ブリ照りやサンマのかば焼き、うなぎ、焼き鳥のタレなどとの相性も抜群です。

焦がしプリン、どら焼きといったスイーツと交互に食べる、スプレーするなどの飲み方もイケます。

しかし、2005年から愛された富士山麓 樽熟原酒 50°の終売には驚かされました。後継商品、そして今後のキリンの戦略に期待しましょう!




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