ウイスキーの味と香りのテイスティング表現の記事で出てきた『花系』ウイスキーの解説です。
花の香りを感じられるウイスキーの銘柄とおいしい飲み方も書いていきます。
『花系』ウイスキーは、上品な甘みと華やかさを楽しめるウイスキーです。
繊細で奥ゆかしく、軽やかで爽やかな香りが感じられます。
ウイスキーを飲み慣れていない方でも、どこかで嗅いだことがあるであろう花の香りを持つことから、馴染みやすく、男女問わず広く好まれます。
遠い土地の野に咲く美しい花々を連想させる自然派の味です。
よく使われる味と香りの表現
『花系』ウイスキーに使われるフレーバー表現には以下のようなものがあります。
わかりにくいものだけ説明をいれていきます。
◆フローラル
花の香りを連想させる表現です。フローラルはよく上品で爽やかな香りを表す際に使われます。
◆フレグランス(香水のような)
香水の芳しい香りですが、人工香料のニュアンスよりも、より濃い花の香りという意味合いで用いられます。バラやスミレの華やかな香気がそれに当たります。
◆エステル様(エステリー)
エステルとは酸とアルコールから脱水縮合してできた化合物ですが、ウイスキー表現では花や果実の香味をまとめて表します。芳醇な香気や甘みもエステリーと言われることもあります。
◆石鹸
フローラルブーケの香りと呼ばれる、ローズの香りやシャネル5番に含まれる成分の香りを思わせます。軽やかで清潔感のある香りです。
◆ラベンダー
ラベンダーの花は強い香りですが、ウイスキーで使われるラベンダーは比較的弱い香りであることが多く、花の蜜の甘みをイメージして語られます。
◆スミレ
スミレは化粧品のような香りがします。また野草の力強さも連想させられる風味でしょう。
◆ヘザー(ヒースの花)
イギリスの荒野に咲く赤紫の花です。色彩と艶やかさがあり、甘い香りを持っています。この花からとれる花蜜は養蜂用として使用されています。
『花系』がわかる!おすすめの銘柄
『花系』ウイスキーをよりおいしくする飲み方
繊細で美しい香気を持つため、冷やさないことをおすすめします。
ロックで飲むと香りが立ちにくく、嗅覚、味覚は鈍くなります。寒いと手がかじかむのと同じですね。
飲めるのであればストレートで。ちょっと飲み辛いのであれば水を足してトワイスアップで飲んでいただくのがいいでしょう。グラスを深いワイングラスにすることで、香りを存分に楽しむこともできます。
ちなみにウイスキーは飲まずとも、香りだけで楽しむこともできます。
特に『花系』のウイスキーは香りに重きを置いているので、飲まずにグラスを回して香りの変化を楽しむといった大人の楽しみ方も可能です。
アロマセラピーのようなリラックス効果も期待できる『花系』ウイスキーの香りをぜひ楽しんでください。
他にも色々なテイスティング表現があります。以下の記事を参考にしてみてくださいね。