ウイスキーには、フレーバードウイスキーという種類があります。
ハニーウイスキーと言えば聞き覚えがある方もいることでしょう。
「ジャック・ダニエル テネシーハニー」や「ジムビーム ハニー」など、はちみつフレーバーが追加されたウイスキーを指します。
フレーバード(flavored=味・香りをつけた)にははちみつの香りがするものだけではなく、リンゴの味わいが楽しめるものや、紅茶の香りがするもの、中にはスパイスが追加された独特の風味がするものなどさまざまな種類が存在します。
この記事では、フレーバードウイスキーがどのようなものかを説明しながら、その種類や銘柄、おすすめの商品を紹介します。
ウイスキーが苦手という方や初心者の方でも、試しやすく飲みやすい、世界的にも人気の高いお酒です。
ぜひこの機会にフレーバードウイスキーをチェックしておきましょう。
フレーバードウイスキー/ハニーウイスキーの定義
フレーバードウイスキーはウイスキーではない?
日本の酒税法では、フレーバードウイスキーはウイスキー類としてではなく、リキュールとして扱われます。
これは蒸溜酒であるウイスキーに香味を加えているためです。
しかし味や香りのベースはウイスキーとなっており、飲んだ印象としては「わかりやすい風味を持ったウイスキー」といったところでしょう。
次に価格です。
通常のウイスキーに手を加えているからと言って、値段が高くなるわけでなく、比較的安価でお買い求めいただけます。
※ジャックダニエル価格比較表(Amazon調べ)
銘柄 | 内容量 | 度数 | 値段 |
ジャックダニエル | 700ml | 40% | ¥ 2,529 |
ジャックダニエル テネシーハニー | 700ml | 35% | ¥ 2,185 |
なぜフレーバードウイスキーは飲みやすいの?
フレーバードウイスキーには果汁やスパイスなどが加えられているため、通常のウイスキーよりもアルコール度数が低く作られています。
通常のウイスキーは40~60%のアルコール度数ですが、フレーバードウイスキーは20~35%が主流となっています。
例えば国産ウイスキーのトリスに、はちみつやレモンリキュールを加えた”トリスハニー”は、20%と一般的な焼酎(25%)よりも低く、ワイン(14%)程度に飲みやすくなっています。
さらにフレーバードウイスキーは、強い香り・味のものが多く、炭酸やジュース類で割って飲むことが多いです。
割ることによりアルコール度数はさらに低く抑えられます。
こんな風にカクテル感覚で飲めるので、飲みやすいお酒としてのイメージが定着しているようですね。
ウイスキーを飲みなれていない方には入り口としておすすめできます。
近年火がついたフレーバードウイスキー
はっきりとフレーバードウイスキーが世に知られ始めたのは、ジムビーム社のレッドスタッグがきっかけです。
2009年に販売されたレッドスタッグは、すぐさま人気を博し、世界的に飲まれるようになりました。
以降、ジャック・ダニエルやデュワーズ、アーリータイムズなどからもハニーウイスキーやフレーバードウイスキーが販売され、年々人気が高まっています。
元々”フレーバーリング”という香り付けの技術は、ウイスキーが造られ始めた18世紀のスコットランドから始まったと言われています。
当時「熟成後のウイスキーにフレーバーを加える」という手法は、あまり使われる技術ではありませんでしたが、伝統的なスコッチブランドであるデュワーズが19世紀に行っていたという記録が残っています。
アメリカでも18世紀、まだアメリカンウイスキーの黎明期の頃、質の悪いバーボンに(ラムなどにも)果汁や糖分、香草を加えて飲んでいた資料が残されています。
現にフレーバードウイスキーは、アメリカンウイスキーをベースにしたものが多くあります。
同じ北米出身であるカナディアンウイスキーもフレーバーリングの幅が広いことで有名です。
現代のアメリカを中心としたフレーバードウイスキーの流行は、根付いていた精神から派生した文化とも考えられます。
豊富な香りのフレーバードウイスキーの世界
はちみつを使ったハニーウイスキー以外にも、フレーバードウイスキーにはさまざまな香りの種類があります。
青リンゴやレモン、洋ナシ、梅などのフルーツフレーバーを使ったものや、シナモンやバニラ、クローブ、香辛料などを使ったハーブ・スパイス系フレーバー、砂糖やブラウンシュガー、カラメルなどを加えた甘味フレーバーなど、実に多彩なフレーバードウイスキーがあるのです。
またフレーバーの付け方にもこだわりがあり、加糖を一切せずにブラックチェリーを漬け込んで甘みを表現したものや、数種類のハーブやスパイスの香味をブレンドしたもの、かぼちゃにような珍しい食材を使ったもの、ほのかに感じられる程度にほんの数滴だけメープルシロップを落としたもの、複数の果物をバランスよく溶け込ませたもの、などなど各メーカーの個性が光ります。
フレーバードウイスキー・ハニーウイスキーの飲み方
フレーバードウイスキーには、一般的なモルトウイスキーやグレーンウイスキーとは少し違う、タイプに合わせたおすすめの飲み方があります。
後述する銘柄とあわせて、フレーバードウイスキーを最もおいしく飲める組み合わせを考えてみましょう。
オン・ザ・ロック
ロックは、果物を漬け込んだウイスキーや、あまり手が加えられていないフレーバードウイスキーに適した飲み方です。
アルコール度数が通常のウイスキーに近く、フレーバーが1種類のタイプならば、ウイスキー自体の風味を味わいつつ、フレーバーの微妙な違いを楽しむことができるでしょう。
ハーフロック
ハーフロックとは、氷を入れたウイスキーと1対1になるように水を注いだ飲み方です。
水で割ってあるので、ボディがしっかりしたタイプのフレーバードウイスキーが適しています。
バーボンやテネシーといったアメリカンウイスキーべースのフレーバードウイスキーをおすすめします。
ハイボール
ハイボールの割り材としてソーダを使う場合は、スコッチやアイリッシュベースのフレーバードウイスキーがおすすめです。
ハーブ系の香りはすっきりと、スパイス系の香りはさっぱりと味わうことができます。
トニックウォーターやジンジャエールをお使いの場合は、アメリカンウイスキーベースの味わいタイプがおすすめです。
また、ジャック・ダニエル銘柄とコーラも好相性です。
カクテル
ミルクで割ってカジュアルに楽しむという飲み方もあります。
キャラメルやメープルの風味がするタイプは相性抜群、カルーアミルクのように甘いカクテルとして楽しむことができます。
また、紅茶やウーロン茶などを使いフルーツフレーバーを活かす方法もあります。お茶系は甘みを軽減することもできるので、すっきりと飲むことができます。
チルドショット
ボトルごと冷凍庫に入れ、冷やしたウイスキーをショットグラスでそのまま飲むのがチルドショットです。
パーシャルショットとも言います。甘さやアルコール度数のため、ストレートでは飲みにくさを感じるフレーバードウイスキーがするりと飲めてしまいます。
ミスト(クラッシュドアイス)
細かく砕いた氷を使って作るロックです。
ウイスキーが早く冷えキンキンの状態となるためため、爽快な口当たりを楽しむことができます。
クラッシュドアイスを使ったハイボールはソーダの弾ける感覚も相まって、暑い季節にはぴったりの飲み方です。
ハーブ系のフレーバードウイスキーならさらに爽快感アップ。
“アイスクリームにかける”
飲み方とは少し違いますが、これもフレーバードウイスキーを楽しめる方法のひとつです。使うのはプレーンなバニラアイスが適切でしょう。
ハニーウイスキーなら大人のハニーアイスを。
フルーツフレーバーのウイスキーなら、大人のフルーティーアイスを味わうことができます。
フレーバードウイスキーのタイプとバラエティ豊かな銘柄
ハニーウイスキーをはじめ、フレーバードウイスキーにはいろいろなタイプの銘柄があります。
それぞれのタイプに分類したフレーバードウイスキーを紹介していきますので、気になったウイスキーがあれば、ぜひ一度味わってみてください。
ハニーウイスキー(はちみつ系)
ジャック・ダニエル テネシーハニー
テネシーの代表格、「ジャック・ダニエル」にはちみつ、メープルシロップ、ナッツフレーバーを加えて甘みと香ばしさをアップさせています。とろみのある蜜の甘さが印象的で、華やかさを感じさせてくれます。アルコール度数は35%。
おすすめの飲み方はチルドショットやトニック割りです。ミルクやレモンソーダとも相性も良く、滑らかな味わいはアイスクリームにかけてもおいしく召し上がれます。
ちなみにジャック・ダニエルからは「テネシー ファイアー」の名前でシナモンフレーバーのウイスキーも出ています。
ファイアーの名の通り、喉が燃えるようなお酒ですので、ハイボールやカクテルにしてシナモンの香りを楽しみつつ飲むのがおすすめです。
ワイルドターキー アメリカンハニー
木樽の風味が豊かな「ワイルドターキー」にはちみつを加えた、バーボンのおいしさをしっかりと味わうことのできるフレーバードウイスキーです。
元々のキャラメル香とはちみつの香りが溶けあいスイーツ感のあるフレーバーを生み出しています。アルコール度数は35.5%。
甘党の方はロックで、カクテル感覚で香りを楽しみたいのであれば、トニック割りやジンジャー割りがおすすめです。
よりふんわりと甘いカクテルが楽しめるでしょう。また、ラインナップには「スパイスド」のフレーバードウイスキーがあります。
バニラ・クローヴ・シナモンといった香草系をブレンドした複雑な味わいが特徴的です。後味はドライ。
ハニーのような甘さはないので、コーラやジュースと合わせても楽しめるでしょう。
ジムビーム ハニー
ライトなバーボンの「ジムビーム」にはちみつを加えてリッチ感を増したハニーウイスキーです。甘みは控えめで軽やかに香るハニーフレーバーを楽しむことができます。
フレーバードウイスキーの中でも飲みやすく、ビギナーも安心の一本です。アルコール度数は35%。
すっきりとした口当たりなので、ハーフロックやハイボールがおすすめです。
しっかりと冷やすことで、甘く軽やかな味わいを楽しめるでしょう。
またジムビームからは、「ケンタッキー ファイアー」という名前でシナモンフレーバーのウイスキーが出ています。
こちらはピリリとくるシナモン香が魅力。シナモン好きな方はチェックしてみましょう。
エヴァン・ウィリアムス ハニーリザーヴ
世界有数の売り上げを誇る「エヴァンウィリアムス」から出ている、シトラスのようなさわやかな香りのあるハニーウイスキーです。
軽めの口当たりですが、バーボンの味わいもしっかりと感じられ、ウイスキー由来の熟成感とスパイシーさも味わえます。アルコール度数は35%。
キンキンに冷やしたチルドショットでガツンと飲んでいただくこともできますし、レモンとソーダで甘味と酸味の調和したカクテルも楽しめます。
ミントと砂糖でミントジュレップも良いでしょう。また「ハニー」だけではなく、「チェリーリザーブ」や「シナモン」フレーバーもラインナップにあります。エヴァン・ウイリアムスの本格派バーボンが好きな方は試して損はないでしょう。
デュワーズ ハイランダー ハニー
伝統的な歴史と、格調高き味わいを持つ「デュワーズ」のフレーバードーウイスキー。
ブランド創立時期である1846年にも行っていたハニーウイスキーの製造を、2013年に復刻したのがこちらのボトルです。
元々の大麦麦芽の特徴的な甘い香りがさらに膨らみを増し、芳醇になっています。何よりバランスがいいのがデュワーズの真骨頂。
伝統的なスコッチのしっかりとした造りも感じつつ、甘いフレーバーを楽しむことができる軽快なウイスキーです。アルコール度数は40%。
他のフレーバードウイスキーよりも度数は高めですが、味や香りが軽いタイプなのでストレートに近い飲み方でもするりと飲めてしまうでしょう。
ホットの紅茶やコーヒーに合わせる楽しみ方もおすすめです。
レベルストーク ハニー
フレーバードウイスキーを多く作っているカナディアンウイスキー「レベルストーク(公式)」のはちみつタイプ。製造過程でカナディアンとバーボンをブレンドしているため、柔らかい口当たりとコクのある味わいを実現しています。はちみつとシロップで仕上げてあるものの、さっぱりとした甘さなので、あまりべた付かず、スイスイと飲むことができるでしょう。アルコール度数は35%。
ストレートでじっくりと味の移ろいを楽しむのも良し、ミストやジンジャー割り、ミントを浮かべて涼しげに楽しむのも良しの、条件を選ばないスタンダードなフレーバードウイスキーです。「ハニー」以外にも、「メープル」「スパイス」「シナモン」などの複数のフレーバーラインナップがあります。パッケージもオシャレでボトル形状も純粋なプロダクトとして絵になります。なかなか見かけないレアウイスキーですので、発見したらお試しください。
ブッシュミルズ アイリッシュハニー
なめらかでオイリーなアイリッシュウイスキーの中でも、ひときわ飲みやすい「ブッシュミルズ」のフレーバードウイスキー。
リンゴの香りが特徴的な「ブッシュミルズ」は、はちみつとも相性が良く、心地よいフレーバーを与えてくれます。はちみつ感はやや少なめですが、リンゴと洋ナシフレーバーが加えられていて、奥行きのある味を楽しめるでしょう。アルコール度数は35%。
ブッシュミルズ本来のシェリー、バニラなどの甘くスパイシーな香りや味わいも感じられるので、ストレートでもおいしくお召し上がりになれるでしょう。
ロックやハーフロックでフレーバーを楽しみながらゆったりとした時間を過ごすことをおすすめします。
トリス ハニー
サントリーの「トリス」から出ている、カジュアルなハニーウイスキーです。はちみつと合わせてレモンリキュールも加えられており、甘く非常に飲みやすい味わいとなっています。
度数も抑えられており、ボトルサイズも300mlと普段あまりお酒を飲まない方にもお求めやすいでしょう。アルコール度数は20%。
甘みとフレーバーの個性が強いため紅茶や牛乳で割って、カクテル感覚でおいしく楽しめます。
アルコール度数が低いタイプのため、チルドショットにしようと冷凍庫に入れると完全に凍り付いてしまうので注意が必要です。
「ハニー」以外にも、紅茶の香りが楽しめる「スウィートティー」フレーバーがあります。紅茶のフレーバーが好みの方はこちらもおすすめです。
メープル系ウイスキー(メープルシロップ・キャラメルなど)
ノブ クリーク スモークド・メープル
“バーベキューソース”と称される、濃くパンチのある重厚な味わいを持つバーボン「ノブ クリーク 」にメープルシロップを加えた骨太なフレーバードウイスキー。
焦げた樽の香りとふんわり甘いメープルの香りが調和して、飲みごたえのあるフレーバーを作っています。アルコール度数は45%。
注目したいのはその濃厚なコク。元々50%のウイスキーのため、フレーバードタイプも度数が高めです。
甘みも味もガツンとくるので、冷やすか、割って飲むことをおすすめします。
チルドショットで飲む味わいと威力の高さは他のウイスキーではなかなか味わえない体験でしょう。
クラウンローヤル メープル
軽めな口当たりの多いカナディアンウイスキーの中でも、一際高級感を放つ「クラウンローヤル」。
こちらにメープルの香りを付けた樽で熟成させた味わい深いウイスキーです。
メープルシロップを加えているわけではないので、甘さは控えめ。クラウンローヤルのリッチな味わいが思う存分楽しめます。アルコール度数は40%。
カナディアン特有のサラリとシルキーな飲み口、そして繊細なフレーバーを活かすには、ソーダ割りのハイボールやロックで飲むのが良いでしょう。
暑い季節には、ミストやミントの葉を落とすなどという工夫も楽しめる軽く爽やかなフレーバードウイスキーです。
ブラックベルベット トーステッド キャラメル
勢力を伸ばしつつあるフレーバードウイスキーの中でも、アメリカ市場における伸びの著しいブランドです。
べースはカナディアンウイスキーとなっていて、ほのかな木の香りに甘く香ばしいキャラメルのフレーバー、やや粘性のある口当たりが印象的です。アルコール度数は35%。
心地よいキャラメル香はアイスティーや牛乳との相性が良いです。また、ボディがスタンダードで軽すぎず、重すぎず。ロックでも十分おいしくお召し上がりになれるでしょう。
ソルティレージュ
「ソルティレージュ」はカナディアンウイスキーをベースにしたメープルリキュールです。
ウイスキーというよりもリキュールと呼ぶほうがふさわしい上品な甘みは、メープルの柔らかい香りと合わさり、まろやかな味わいとなっています。
甜菜糖も加えられているため、優しい甘みが感じられるでしょう。アルコール度数は30%。
甘く滑らかな口当たりを持つため、食前・食後酒としてストレートで飲むといった楽しみ方もできます。
上品な甘さはデザートの材料としても適していて、トーストやアイスにかけても味わうのも悪くはないでしょう。
ザ・マッカラン アンバー リキュール
シングルモルトウイスキーの「ザ・マッカラン」を使ったフレーバードウイスキーです。
現在ではなかなか手に入りにくい希少品となっています。マッカランのフレーバーにメープルとクルミのフレーバーが加わり、多層的で深みのある味わいを楽しめるでしょう。アルコール度数は25%。
甘みだけではなく、ナッツのオイリーさと香ばしさ、マッカランのエレガントで力強い味わいも感じられるため、まずはストレートで味のハーモニーを楽しんでいただくことをおすすめします。
味の伸びはさすがの一言。ストレートの後はロック、ハーフロック、ハイボールとさまざまな飲み方で違う面を探してみましょう。
フルーツ系ウイスキー(ベリー系・リンゴ・梅など)
レッドスタッグ ブラックチェリー
近年のフレーバードウイスキーブームの先駆けとなった「レッドスタッグ」は、実は「ジムビーム」がベースとなっています。
ブラックチェリーを漬け込んでいるため、奥底からしっかりとフルーツ由来の熟成されたフレーバーが楽しめる、ポテンシャルの高いウイスキーです。アルコール度数は40%。
甘みを追加せず、漬け込んで染み込ませた味わいは冷やすことや、加水することで引き出すことができます。
ロックやハーフロック、さっぱりと飲みたい方はソーダやトニックで割って飲むことをおすすめします。
また、レッドスタッグには「ハニーティー」「スパイスドシナモン」があり、個性的な味わいを楽しむことができます。
どれも4年以上熟成した原酒を使っているので、安定感のある仕上がりとなっています。
アーリータイムズ ブラインドアーチャー
スムースなバーボン「アーリータイムズ」に青リンゴとシナモンのフレーバーを加えて、ウイスキーを飲みなれていない方にも試しやすくなったフルーツ感のあるウイスキーです。
シナモン感はほんのり感じる程度なのでスパイシーさが苦手な方もすっきり飲みやすいのが特徴的。
キレの良いアーリータイムズの長所を伸ばした、初めての方にもおすすめしやすいお酒です。アルコール度数は33%。
炭酸系飲料で割ることによって爽やかさが増します。ジンジャー割りであればシナモンの風味も活かすことができるでしょう。
レモンやライムとの相性も良く、夏に楽しみたいウイスキーです。
また、シナモンとブラウンシュガーを使った「ファイアーイーター」もアーリータイムスから出ています。
味もボトルのラベルも親しみやすくなっているので、パーティーなどで楽しんでみてください。
ベレンツェン アップルバーボン
ドイツ産のアップルリキュールとバーボンをブレンドしたリキュールです。リンゴの香りと香ばしいバーボンの木の香りが混ざり合い、アップルパイや焼きリンゴのような風味を感じさせてくれます。
豊かな甘みがあり、カクテルやスイーツにも活用できる濃厚な味わいを持っています。アルコール度数は28%。
しっかりとしたリンゴフレーバーと、リキュールのようなとろみのある甘さがあるので、すっきりとしたアイスティーやソーダで割って楽しむのがおすすめです。
アイスクリームと合わせても負けない風味があります。
ケーキやチョコレートのスイーツに使って、大人のリンゴ味を演出しましょう。
バランタイン ブラジル
スコッチの名門「バランタイン」のフレーバードウイスキーです。
ライムピールを漬け込んでおり、さわやかな風味がバニラ香や熟成フルーツの樽の香りと合わさり、飲みやすさを実現しています。明るい小麦色も色合いもグッド。アルコール度数は35%。
軽めの口当たりとドライな後味があるため、ソーダ割りやトニック割りですっきりと飲むことができます。レモンやライムで柑橘香を増して飲むと、さらにフルーティー。
プラミア
果実酒やリキュールなどを扱っているメーカー中野BCが、シングルモルトウイスキーをベースに、梅とオレンジフレーバーを加えたフレーバードウイスキーです。
ピート香が感じられるスモーキーなウイスキーを使っているので、フルーツの甘みと酸味を楽しみながら本格的なウイスキーも味うことができます。アルコール度数は40%。
甘みは控えめなので、ストレートで香りを楽しむのもおすすめです。梅酒の香りが好きな方は水割りでもおいしくお召し上がりになれます。
和のニュアンスを含んでいるので梅干を落としてアクセントを加える工夫でも楽しめます。
バード・ドッグ ウイスキー
アメリカはケンタッキー州で作っている「バード・ドッグ」シリーズには、なんと11種類のフレーバーラインナップがあります。
中でもフルーツ系のフレーバーが多く、リンゴ・桃・イチゴ・ブラックベリー・グレープフルーツとバラエティに富んだ風味があります。どれもアルコール度数は40%。
ボトルデザインもカジュアルでいて、洗練されています。犬の種類も微妙に違うものがあったりします。
お家の棚にシリーズで置きたくなるコレクション性の高い逸品です。味もポップでカジュアルな軽い印象。
そのままストレートで召し上がるのも良いですが、それぞれのフレーバーを使ったカクテルを作って楽しむといった使い方もおすすめです。
値段は高くても30ドル程度ですので、時間をかけて収集してみるのもいいでしょう。
スパイス系ウイスキー(シナモン、ミント、かぼちゃスパイス! など)
メーカーズマーク ミントジュレップ
飲むだけではなく、お菓子作りやカクテルなど、さまざまなシーンで使われるバーボン「メーカーズマーク」に、ミントの香りを加えたフレッシュなリキュールです。
小麦を多く使ったメーカーズマークならではの甘みとコクに、ミントの清涼感が合わさってカクテル感覚で飲めるお酒となっています。アルコール度数は33%。
なんといってもミントジュレップがおすすめです。ケンタッキーダービーの公式飲料ともなっているこのカクテルは、クラッシュアイスを使ってキンキンに冷やしてお召し上がりください。
スピットボール シナモン
アメリカンベースボールとのコラボが多いクーパーズタウン ディスティラリー社からリリースされた、シナモンフレーバーのウイスキーです。
シナモンのアクセントと、バーボン由来の深みのある樽の香りが口の中いっぱいに広がります。バーボンとシナモンの相性を教えてくれる秀逸なボトルです。アルコール度数は35%。
しっかり冷やしてハイボールですっきりと楽しむ飲み方や、アイスティーやウーロン茶など冷たいお茶と割ってシナモンならではのエキゾチックな香りを楽しんでいただくのも良いでしょう。
野球を観戦しながら、ソーダ割りでさらりと飲むというのもオツな飲み方です。
ファイヤーボール シナモン
シナモンフレーバードウイスキーの火付け役となった「ファイヤーボール」は、強烈に甘やか、焼き菓子のような味わいとなっています。
ハッと目が覚めるような涼やかな辛みと、とろけるような甘さで味覚を刺激する玄人好みの1本です。アルコール度数は33%。
味わい・香りともに個性が強いため、割って飲むことをおすすめします。
相性が良いのはジンジャエールやコーラなどの味のある炭酸系飲料です。
ピリッと感が好みの方は、ウイスキーの中にトウガラシやシナモンスティックを漬け、フレーバーを強くしても良いでしょう。
コールドコック ハーバル
バーボンに数種類のハーブを漬け込んだ「コールドコック」は、香草のフレーバーがしっかりと利いた薬効系のウイスキーです。甘みは抑えられているため、口当たりの爽やかさが抜群。後味すっきりと飲むことができます。アルコール度数は35度。
ミストでキンキンに冷やすことで、鼻から抜ける清涼感を楽しむことができます。
より涼しくなりたい方は、ミントや大葉などの香草を浮かべてみましょう。炭酸との相性が良いのでハイボールもおすすめです。
サン ズ オブ リバティ パンプキンスパイス
バーボンをベースにして、シナモン、クローブ、スパイス類、スイートオレンジピール、バニラなどのフレーバーを加えたウイスキーです。
珍しいかぼちゃのスパイスが使われており、豊かな自然の風味を楽しめます。
何種類にも及ぶフレーバーと熟成されたバーボンの味わいが混ざり合い、層の厚いボリューム感のあるテイストとなっています。アルコール度数は45%。
フレーバーを味わえるという意味でもロックが適しています。
まろやかな味わいを舌の上で転がすように楽しんでみましょう。「サン ズ オブ リバティ(公式)」シリーズには、「リンゴ」と「ハニーカモミール」フレーバーもあります。
ちょっと他にはないフレーバーなので、見かける機会があればぜひお試しください。
ハニーウイスキー・フレーバードウイスキーから始めてみよう
フレーバードウイスキーは、今までウイスキーをまったく飲まなかった層からも受け入れられ、近年人気が高いお酒のひとつになっています。
外国においても人気が高く、これからもバラエティ豊かなフレーバーのボトルが出てくるでしょう。
ただの甘いウイスキーと侮るなかれ。最近の商品は多層感のある味わいも感じられ、品質が飛躍的に上がっています。
これまでウイスキーを飲まなかった方も、この記事を読んで気になったフレーバーのウイスキーを試してみてはいかがでしょうか?