ウイスキーのボトルと言うと、皆さんどんな形を思い浮かべますか？
角、ブラックニッカ、それともトリス？どれもちょっと無骨なシルエットで、「おじさんが飲むお酒」のイメージが強いのではないでしょうか。
今回はそんな印象を払拭する、女性にもプレゼントできる見た目も味もスマートなウイスキーをご紹介します。
女子が選ぶスタイリッシュなボトルのウイスキー5選
経験則ですが、お酒が好きな女性はやはりお酒の好きな男性と仲良くなりやすい傾向があるように思います。
いつも呑んでいるから、彼女がウイスキー好きなのは知っているけれど、何をプレゼントすればいいか解らない……。そんな時におすすめの銘柄を5本ほど取り揃えました。
フォアローゼズ プラチナ
4輪の薔薇をトレードマークにしているのがこの銘柄。プラチナの冠したボトルに咲くのは、シックで品のある銀の薔薇です。
このモチーフはフォアローゼズの生みの親である、ポール・ジョーンズの恋のエピソードに由来しています。「あなたのプロポーズを受けるなら、薔薇のコサージュを着けて参ります」そう言い残して去った意中の女性は、彼の前に再び現れた時、真紅の薔薇を胸に飾っていたそうです。
味はデザインを裏切らない、果実や花を思わせる華やかな香りのバーボン。日本市場限定のプラチナは、限られた原酒のみを使用し、より熟成されたまろやかなアロマが楽しめます。
モンキーショルダー ブレンデッドモルト
3匹のお猿さんがちょこんと乗ったボトルが可愛らしい、スコッチウイスキー。元々はウイスキー職人の職業病を指した「モンキーショルダー」（まるで肩に猿が乗っているように重い！）をそのまま名付けた、大胆なネーミングです。一般的な知名度はまだまだですが、イギリスでは口コミで爆発的な人気を博した折り紙つきの実力。
バニラや蜂蜜を思わせる甘い香りながら、すっきりした飲み口で食事にもデザートにも合わせられます。
ブラントン ゴールド
ウイスキーの中でも特徴的なボトルのデザインでは指折りなのがこちら。丸い瓶のカッティングといい、ボトルトップに戴く馬といい、まるでアクセサリーのよう。正規のお値段ではお高めなものの、並行輸入品を探せばリーズナブルに手に入れられる銘柄のひとつです。
伝統的なこのバーボンは、品よく香る樽の力強さの中に、かすかな甘味と香ばしさが感じられます。口に含むと、緻密に織られたタペストリーのように苦味や酸味、辛味が心地よく広がり、心地良い余韻を味わえる一杯。ちょっといいものを贈りたい時にイチ押しの一本です。
ディンプル12年 プレミアム・スコッチ
ディンプルとは「えくぼ」という意味。名前の通り、3面にくぼみのあるボトルは香水のようなデザインです。周りに巻かれているワイヤーは、瓶のフタがコルク栓だった頃、飛び出し防止のためにはめられていたものだそうですが、ディンプルの象徴として今も残されています。琥珀色のボトルに走る金色のワイヤーが、丸いフォルムにきりりとしたアクセントを加えていますね。
この銘柄の持ち味は柔らかな甘みと、熟成されたスモーキーさの調和した風味。口当たりはまろやかですが、スパイシーなフレーバーを好む方のほうが安心して贈れるかも。
ブルックラディ ザ クラシック ラディ
ポップなボトルの可愛らしさを競うなら、こちらが随一ではないでしょうか。ウイスキー瓶と言えば透明なガラスという固定観念を、気持ちよく打ち破ってくれるデザイン。ミントグリーンの地に白い文字が爽やかで、知らない人が見ればリキュールのボトルだと思われるほど。
風味もキュートな見た目を裏切らず、さくらんぼのような香りとフレッシュな甘みが広がり、ふわっと気持ちよく鼻に抜けます。余韻が長くたなびいても甘ったるくなりすぎないのは、さりげなく土台を支えるビターさと、実はしっかり高いアルコール度数のおかげ。ゆっくりと自分のペースで愉しめる女性へのプレゼントにいかがでしょうか。
ウイスキーもボトルも選べる！？新感覚の量り売りショップ
http://www.vomfass.co.jp/
プレゼントというテーマから、取り上げておきたいのはこちらの「vom fass」。ウイスキーを始め、ワイン、ブランデー、リキュール、スピリッツ、ビネガー、オリーブオイルなどなど、様々な商品を量り売りしているこのお店では、好きなボトルに好きなウイスキーを詰めて買うことができます。ウイスキーの品揃えは、スコッチをメインにバーボンやアイリッシュも置いているので、好みに合わせて選ぶことができます。連結型ボトルから、ダイヤモンド型ボトル、ハートにハイヒールと、何を入れて贈ろうか考えるだけでも楽しいですよね。
ウイスキーインテリアという”新ジャンル”の美味しさを贈る
https://pixabay.com/
今回記事を書くにあたって、しみじみと「女性へのプレゼント用にウイスキーを薦めている情報メディアが本当に少ない！」ということに気付いてしまいました。
もちろん度数の強いお酒ですし、これまで根付いた文化もあります。ウイスキー全体の人口で言えば、確かに嗜む女性は少ないかもしれません。
でも、元々お酒の強さに男女は関係ありませんし、美味しくてお洒落なウイスキーだってたくさんあります。オヤジっぽいなんて敬遠も、もう古いのでは？
飾って可愛く、飲んで美味しいウイスキーが、大人の女性のプレゼントとして脚光を浴びることを願っています。
