ウイスキーはストレートはもちろん、ハイボールやロックといった楽しみ方が一般的かと思います。
今回ご紹介するのはミルクを使ったウイスキーカクテル。
いわゆるウイスキーのミルク割りです。
ちょっと美味しくなさそうな雰囲気ありますよね。
実際にウイスキーベースの牛乳割りというのはやったことが無い方も多いです。
これが意外といけるんですよ。
春夏秋冬どの季節でも飲むことができるスペシャルなミルク割りをご紹介します。
ウイスキーの牛乳割りカクテルとは
「カルーアミルク」というカクテルはみなさんもご存知かと思いますが、あれは「カルーア」というコーヒーリキュールを牛乳で割ったものです。
この「牛乳+ウイスキー」の組み合わせに違和感を覚える人は、そのカルーアをウイスキーに置き換えたものと考えれば納得がいくかと思います。
ウイスキーを牛乳で割ったものは、「カウボーイ」というカクテル名で呼ばれます。
正確にはアメリカンウイスキーを使ったものが「カウボーイ」。
スコッチウイスキーを使った場合は「ウイスキーパンチ」と呼ばれています。
牛乳割りの特徴
ウイスキーを飲みなれていない方は「薬っぽい香り」と「アルコールのアタックの強さ」に嫌悪感を示します。
牛乳には油分があるので、この油分がウイスキーをまろやかにします。
強すぎるフレーバーやアルコールを緩和し、マイルドで柔らかな口当たりを実現します。牛乳とウイスキーは非常に相性がいいのです。
ホットにすれば就寝前にもピッタリのナイトキャップになります。
銘柄を選ぶことで「ウイスキーの個性」を活かした作り方もできるので、愛好家の方にも好まれています。
ウイスキー牛乳割りのおいしいつくりかた
ここではアメリカンウイスキーを使った「カウボーイ」のレシピを書きます。
材料はまず以下を用意。
- バーボンウイスキー:45ml
- 牛乳:180ml(ホットの場合)90ml(アイスの場合)
- 砂糖:お好み
材料はたったコレだけです。
ウイスキーが家にあれば殆ど台所で用意できるかと思います。
作り方のポイントは牛乳の温度によって、分量を変えることです。
ホットミルクとアイスミルクの場合の作り方を明記しておきます。
【ホットミルクで作る場合の作り方】
- ホットミルクの上にウイスキーを注ぎ軽くステア。
- この際のミルクとウイスキーの比率は4:1程度が良いでしょう
- 甘いものがお好みの場合、砂糖を適量
ホットミルク割りの場合、温かい牛乳を使うことによりウイスキーの香りが非常に立ちます。
なのでウイスキーは少量で十分。
食後や就寝前に飲むことも多いので大量のアルコールは必要ありません。
寒い日の最初の一杯や、お休み前の〆の一杯はもちろん、アルコールを飲みなれていない方などの口にも合うゆったりと飲みやすいカクテルです。
【アイスミルクで作る場合の作り方】
- コップに氷を満たし、ウイスキーを注ぎ、あとから冷やした牛乳を注ぎ軽くステア。
- この際のミルクとウイスキーの比率は2:1程度の比率
アイスミルク割りの場合は、ある程度バーボンウイスキーの量を入れないと味気なくなります。
冷たいアルコール飲料は嗅覚や味覚を鈍くするので、ウイスキーとは思えないほど飲みやすい味のミルクカクテルとなります。
上記の作り方を読んで、ステアとは何?と疑問に思った方がいるやもしれませんが、ステアとは材料をコップに入れて混ぜること。
つまり作業は混ぜるだけなので、とても簡単です。
どうしてもカクテルというと、バーテンダーさんがシャカシャカ降っているシェイカーを思い出す方が多いと思いますがこれらなら楽勝ですね。
ちなみに、ホットミルクを作る時間が無い場合。
コーヒーカップなど、レンジでも使える耐熱容器に牛乳を入れ2分程度温めると良いでしょう。
この際の注意としてレンチンのあとでウイスキーを入れることがポイントです。(ウイスキーと混ぜてからだとアルコールが飛んでまずいです)
牛乳割りにおすすめなウイスキー銘柄
フォアローゼズブラック+牛乳
洋ナシやプラムを思わせる熟した果実香が特徴的なフォアローゼズ ブラック。
通常版のフォアローゼズよりもやや熟成感があるので、牛乳で割ってもその華やかな香りがへたれません。
心地よいオーク樽のフレーバーがミルクと混ざり合い、まったりと贅沢な時間が過ごせます。
ジャックダニエル+牛乳
厳密にはテネシーウイスキーになりますが、バーでも有名なメニューがこのジャックダニエルの牛乳割り。
通称「ジャックミルク」。
チャコールメローイング製法で造られたガラスのようになめらかな甘さを持つジャックダニエルに牛乳がピタリとハマります。
砂糖の代わりに蜂蜜などを入れても美味しいですよ。
もっと甘いウイスキーがいい!という方はジャックダニエルテネシーハニーで作った「ジャックハニーミルク」もおすすめです。
ラフロイグ+牛乳
スモーキーなシングルモルト「ラフロイグ」を牛乳で割るという玄人向けな一品。
この「ラフロイグミルク」ですが、ハマる人は超ハマります。
ピート香が粘性を持ち、ミルキーな味わいとなって臓腑に染みわたります。
是非アイスで試してみてください。
ウイスキーの牛乳割りを飲むシーン
基本的には春夏秋冬、どの時期もおいしく飲めます。
先ほど紹介したラフロイグミルクは夏の暑い時期にガツンと飲める一杯ですね。
ホットカクテルは秋の夜長~寒い冬の時期には最高の一杯。
書斎で読書する際のお供、ドラマ・映画鑑賞のお供として飲んで頂ければと思います。
このカウボーイはカクテルの中では比較的濃厚な物なので、ゆっくりと飲むことが出来ます。
また、牛乳とあわせている為、秋の夜長にカウボーイを楽しんでも次の日、二日酔いをしにくいことや、度数の割に酔いにくい為、長時間楽しめるというメリットもあります。
ウイスキーの量を控えめに作れば、夜中に起きてしまった場合のナイトキャップ(寝る前のお酒)としても利用できるかと思います。
カウボーイの他のレシピ
今回は牛乳で割るものを紹介していますが、実はこのカウボーイは生クリームで割るものも存在します。レシピは以下のとおりです。
【材料】
- バーボンウイスキー:40ml
- 生クリーム:20ml
【作り方】
二つをシェイカーに入れ、よくシェイクする。カクテルグラス、もしくはシェリーグラス等に注ぐ。
バーで頼むときはこちらの生クリームを使うバージョンで頼んでみるのも良いかもしれませんね。
ちなみにバーで頼むときの注意点として、カウボーイという名称で頼むより、「牛乳割り」や「ミルク割り」のほうが通じます。
日本では「カウボーイ」や「ウイスキーパンチ」といった名称より、牛乳割りの方が有名だからです。
このページを見せて、「こんなのが飲みたい」と言えばバーテンダーさんに快く作ってもらえます。
夜のお供にウイスキーの牛乳割り
カクテルというと、カクテルグラスに注がれたカラフルでお洒落なお酒を思いつくかもしれませんが、このようにゆっくりとコーヒーカップで楽しめるカクテルも存在します。
それに、このカウボーイは作る際に特別な道具なども必要ありません。
牛乳とウイスキーを揃えるだけで作れてしまいます。
ウイスキーはアルコール度数が強くて怖いお酒、高級なオトナのお酒、と躊躇している方にもおすすめなこちらのカジュアルカクテル。
牛乳+ウイスキーの字面であんまり美味しくなさそーと思っている方も、是非試してみて下さい。
ウイスキーの牛乳割りで素敵なウイスキーライフを。