チョコレート。甘いものが好きな方には堪らないお菓子ですよね。
女性の方は特にチョコレートを好む方が多くいらっしゃいます。
しかし、男性の中には贈り物などで高級なチョコレートを送っても「俺、甘いものはダメなんだよね…」などと言って拒む方もいらっしゃいます。
特にお酒が好きな方は甘いものが苦手な傾向にあります。
しかし、そんな甘いものが苦手な方でも比較的すんなりと受け入れることができるチョコレートが「ウイスキーボンボン」です。
【ウイスキーボンボンはお酒?それともお菓子…?】
ウイスキーボンボンとは少量のウイスキーをチョコレートでコーティングしたもの。
分かりやすく言えばウイスキー入りのチョコレートです。たしかにこれなら甘いものが苦手な方でも食べれますね。
ですが、ウイスキーボンボンを食べるタイミングには十分気をつけなければいけません。
例えば、職場でゲットしたウイスキーボンボン。
小腹が空いたから夕方から帰宅するまでに一箱一気に平らげ、そのまま運転して帰宅。
大丈夫!お酒が入っているとは言え少量だし、お菓子を食べただけなんだから飲酒運転にはならないでしょ!?
…これ、皆さんはどう思いますか?
販売されているウイスキーボンボンの商品名を見ると「チョコレート菓子」と書かれています。
しかしウイスキーボンボンの中には少量ですがアルコール度数の高いウイスキーやブランデーが入っています。
もちろん商品によりウイスキーの中に砂糖が混ざっていたり、シロップが混ざっていたりして、アルコール度数が薄まっているものもあるでしょう。
しかし、お酒はお酒です。
アルコール度数40%以上のものでなければ「ウイスキー」に分類されることはありません。
したがって、ウイスキーボンボンの原料として使われているお酒のアルコール度数はかなり高いと考えて良いはずです。
そのためウイスキーボンボンを多量に食べ、車を運転してしまうと立派な酒気帯び運転となってしまうのです。
アルコール度数がしっかりと表記されている!
ウイスキーボンボンを購入したことがある方はご存知かと思いますが、パッケージの片隅には必ずアルコール度数が表記されているはずです。
それぞれ商品によってアルコール度数は異なりますが通常ウイスキーボンボンには2~3.5%程度のアルコールが含まれています。
この含有量はビールの半分程度ですが、多量に摂取するとお酒を飲んでいるのと同じ感覚で酔っ払ってしまいます。お菓子だからと言って甘く見てはいけません。
【お酒の弱い方は要注意!】
お酒には強い人、弱い人が存在します。
肝臓の中にアルコールを分解させる酵素が生まれつき多く持ち合わせている方が、お酒の強い方。
酵素が少ない方はお酒の弱い方、いわゆる下戸と呼ばれてしまう方々のことですね。
このお酒の強い・弱いは生まれ持った体質なのです。
お酒の弱い方はアルコールに対してある程度慣れることができますが、それでも生まれつきお酒の強い方と同じように飲めるようにはなりません。
したがってお酒の強い方がウイスキーボンボンを10個食べるのと、弱い方が10個食べるのとではアルコールの残り方にかなり大きな差が出てきてしまいます。
お酒の強い方はアルコールを分解させる能力が高いので、ウイスキーボンボンを10個ぐらい食べてもあっという間に肝臓がアルコールを分解してしまいます。
しかしお酒の弱い方はなかなかアルコールを分解することができないので、ウイスキーボンボンでも立派な酔っ払いとなってしまいます。
その状態で車を運転するとなれば…もう結果はお分かりですよね?
【ウイスキーボンボンを飲んだら車を絶対に運転しない】
少量ではありますがウイスキーボンボンには度数の強いハードリカーが含まれています。
最近ではウイスキーはもちろん、ブランデーやウォッカ、泡盛などを含んだボンボンが売られています。
もちろんこれらも同じです。
チョコレート菓子だからといって調子に乗って食べてしまうと、必ず酔っ払ってしまいます。
その状態で車に乗るのは絶対にダメ!
万が一警察に捕まったら、酒気帯び運転でお縄となってしまいます。
恐ろしい酒気帯び運転のペナルティ
酒気帯び運転に関しては皆さんご存知の通り、1番軽い罰則でも減点14点、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられます。
これは呼気中濃度が0.15~0.25mgの場合です。
これが呼気中0.25mg以上になると即免許取り消し、更に欠格期間2年となり、加えて3年以下の懲役または50万円以下の罰金という厳しい罰則が課せられます。
免許を取り上げられた上に免許を取得できない期間が2年もある…
また、普段からお仕事で車を利用されている方は仕事も辞めなければいけない状況に追い込まれてしまいます。
免許だけでなく職まで奪われる…
そう、飲酒運転は本当に怖いものなのです。
他にも食べると飲酒運転になってしまう食べ物
食べると飲酒運転になってしまう食べ物は他にも沢山あります。
日本料理には味を整えるために料理酒やみりんを使用します。
洋菓子には当たり前のようにブランデーを使用しますよね。
加熱してアルコールを飛ばしているとは言え、微量のアルコールが残っていることは間違いありません。
お酒が弱い方の場合、こういった食品を食べた後はなるべく運転を控えるべきです。
その他にも
・奈良漬
・酒まんじゅう
・酒粕を使った料理
・栄養ドリンク
などは多量に摂取すると、完全に飲酒運転となる場合があります。
運転前はアルコールが含まれる(含まれている可能性がある)ものは出来る限り摂取しないこと。これが第一です。
妊娠中の方はほどほどに…
妊娠中になるとお腹の胎児のことを考慮し、飲酒や喫煙は控えることが当たり前となります。
いくら微量とは言えアルコールが含まれるウイスキーボンボンはあまりオススメできません。
1個程度なら特に問題ありませんが、多量に食べることは絶対にやめましょう。
また、アルコール摂取が常習化するとお腹の赤ちゃんが胎児性アルコール症候群になり、顔面奇形、発達障害などを持って生まれる可能性が高くなると言われています。
ですから、ウイスキーボンボンもほどほどに…。
ウイスキーボンボンも飲酒運転になります
というわけで、結論はウイスキーボンボンも食べてしまったら飲酒しているのと同じということです。
美味しくいただくのは良いのですが、これを召し上がった後に車を運転するのは言語道断。
立派な飲酒運転になってしまいます。
もちろんごくごく少量なら飲酒運転に引っかからないかもしれませんが、生まれつきお酒の弱い方はアルコールを分解する能力が低いため、それでも酒気帯び運転等で捕まってしまう可能性が十分あります。
お酒はマナーを守って楽しむもの。
お菓子とは言えウイスキーか入ったチョコレートボンボンは召し上がるタイミングに気をつけ、食後の運転などは絶対に控えるよう心掛けて下さいね。