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ベンリアックを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

ベンリアックを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

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オーツカ

ざっくり覚える!

ベンリアックはスコットランドのスペイサイド地方で造られているシングルモルトウイスキーで、スイートでフルーティな人気者。

創業は1898年。120年以上の歴史を持つ老舗の蒸溜所ですが、長い間ブレンデッド用に原酒を提供しており、シングルモルトをリリースしたのは創業から1世紀近く後の1994年。割と最近です。

特徴としては多彩な原酒を持っているということ。ノンピートの大麦麦芽とヘビーピート大麦麦芽の2つのタイプのシングルモルトウイスキーを製造したり、一時期は3回蒸溜なんかもしていたユニークな蒸溜所でもあります。

そして熟成樽も多種多様。シェリー、ラム、マルサラ、赤ワインなど30種類以上を使用することからチャレンジ精神旺盛な蒸溜所としても知られています。

ブレンデッドウィスキーはクィーン・アン、サムシング・スペシャルなどに原種を提供しています。

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

「シェリー樽のスコッチ」と言えばやはりマッカランやグレンファークラス、次いでグレンドロナック、アベラワーなどの名が挙がるのですが、「ベンリアック12年シェリーウッド」も知る人ぞ知るウマくて安いシェリー樽ウイスキーとして人気でした。

はちみつとオレンジ、そしてやや焦げた砂糖を感じさせるアロマ。
シェリーというよりもカカオ感の強い味わいで非常にウッディ。ジンジャービスケットのような風味もあります。
2017年にメーカー生産終了→2018年末から生産再開。2020年に終売。

 

そしてベンリアックは2020年10月にパッケージデザインのリニューアルを含めたラインナップの刷新を発表。

現行のベンリアック12年はミディアムボディでカカオチョコレートっぽい味わいが強いので、ストレートでゆっくり飲むのが良いと思います。旧12年を見つけることができたら、飲み比べても面白いかもしれません。

 

ラフロイグなどのスモーキーなウイスキーがお好きな方は、ピーテッドモルトを使ったキュオリアシタス、スモーキー10年がおすすめも。こちらはソーダで割って飲むのもおいしいです。クリアな印象のスモーキーハイボールが楽しめます。

 

なお、ベンリアックは1968年、1975年、1976年などがビッグヴィンテージ(当たり年)といわれており、信濃屋のリリースした1976は瞬く間に愛好家の中で人気となったシンデレラウイスキーとしても有名です。

瑞々しい洋ナシや黄桃、パイナップルなどキャッチ―で多彩なトロピカルフレーバーが印象的で、雑味の無いやわらかい口当たりと柑橘の爽やかな余韻を感じさせます。なお価格は非常に高騰しているので、バーでちょっぴり経験として飲むべきかなと思います。

ベンリアックの発祥と歴史

どこで作られているのか?

ベンリアック蒸溜所

ベンリアック蒸溜所はエルギンの中心街から南へ約5km下ったところにあるスペイサイド老舗の蒸溜所「ロングモーン」に隣接するように建てられています。

ベンリアックはの「ベン」はゲール語で【山】。
「リアック」は不明な点が多いのですが一説には【灰色かがった】【傷のある】という意味だといいます。

見たところ近くに山はないのですが、蒸溜所近辺にはブラック・ヒル(黒い丘)と呼ばれる丘があったり、ブラウン・ミュアー(茶色の荒地)と呼ばれる湿地帯があることから、蒸溜所を取り巻く地形や色彩を意識し、「リアック」というネーミングなのかなと思われます。

蒸溜所建屋は数々のウイスキー蒸溜所建設を手がけた伝説的建築家であるチャールズ・クリー・ドイグ氏

チャールズ・クリー・ドイグ

©https://www.whiskyforum.gr/

ドイグ氏はパゴダ屋根(正式名称:ドイグベンチレータ)を発明し、1890年代以降のスコッチ繁栄期に大きく貢献しました。

彼の建築はグレンバーギ蒸溜所からはじまり、その後、ダルユーイン、グレンファークラス、ダルウィニー、バルブレア、ノッカンドウ、アバフェルディ、プルトニー、ハイランドパーク、北アイルランドのブッシュミルズ、ダフタウン、タリスカー、グレンキンチー、スペイバーン、ベンローマック、アベラワーなどを設計します。

農場、ホテル (クレイゲラキホテル)、学校、ビール醸造所、鉄道、港湾、教会、病院も設計しており、建築以外にも粉塵爆発を防ぐ麦芽粉砕機や蒸溜廃液の処理法の特許取得などエンジニアの側面も併せ持っています。

まさに天才ですね。

ベンリアックの歴史

ベンリアック蒸溜所は 1898年、ジョン・ダフ社によって建てられました。

しかしスコッチ業界全体の不況のあおり(主にブレンド業者パティソンズ社が倒産したことによる)を受けて、創業からわずか1年で製造停止。

異例のスピードで停止です。

閉鎖中はお隣にあるロングモーン蒸溜所の為のモルティングのみを行います。

ベンリアックはここからなんと半世紀以上も閉鎖しっぱなしでした。

ようやく1960年代に入りグレンリベット社が買収。本格的に稼働を再開したのは1965年になってからでした。

1972年からはピーテッドモルトの生産を開始。

1978年にグレンリベット社の買収に伴いシーグラム社(現ペルノ・リカール)傘下に入ります。

1994年に初のシングルモルトをリリースしますが、1998年には伝統的なフロアモルティングを停止します。

2003年、バーン・スチュワート・ディスティラーズのディレクター、ビリー・ウォーカーと南アフリカのイントラ・トレーディング社が蒸溜所を買収し、蒸留を再開。

翌年にはベンリアック・ディスティラリー・カンパニーが設立されます。ここで始めて独立系の蒸留所として営業を再開します。

ここからはベンリアックは攻勢に転じます。

2008年にグレンドロナック蒸溜所を、2013年にグレングラッサ蒸溜所を次々と買収。

ベンリアック社はこの短期間で3つの蒸溜所を所有することになったのです。

  • ベンリアック
  • グレンドロナック
  • グレングラッサ

この3つの蒸溜所はベンリアックファミリーとも呼ばれています。

ちなみにファミリー3兄弟の中ではベンリアックが一番若い蒸溜所となります。

同年(2008 年)にはフロアモルティングを再開。現在は年2回、フロアモルティングが行われています。

2016年にはブラウン・フォーマン社により買収され、以後同社の傘下として営業を続けています。

日本での販売は 2018年6月から。アサヒビールが扱うようになり、ベンリアック10年、ベンリアック キュオリアシタス10年が新たにラインナップに加わりました。

ベンリアックの製法(作り方)

精麦から自社で行なっており、ノンピート、ピーテッド、2種類の麦芽を扱っています。

ピーテッド麦芽のフェノール値は55ppmとかなり高く、ヘビーピートの部類に属するといえるでしょう。

発酵槽はオレゴンパイン製を基本とし、ポットスチルは背の高い玉ねぎ型のストレートヘッドタイプを設置。

ベンリアックでは1970年代から1980年代にかけて拡張工事が行われ、1985年に2基だったスチルが4基(初溜×2基、再溜×2基)に増設されました。

仕込みに使われる水はミルビュイズという泉の湧水が使われます。

ベンリアックで特徴的なのは、麦芽を発芽させる伝統的な製法、フロアモルティングをおこなっていること。

もちろん全量でありませんが一部の大麦麦芽がフロアモルティングによって賄われています。

フロアモルティングの場合、一度に行う麦芽量は10トンで、ほとんどピートを焚かずに発芽させます。

現在のアルコール生産能力は年間約300万リットル。スペイサイドでは規模の大きな部類の蒸溜所といえるでしょう。

熟成にはバーボン樽が7割、シェリー樽が2割、その他、ラム、マルサラ、赤ワインなど30種類以上の多様な樽が使われています。

ブラウン・フォーマン社のブランドアンバサダーを務めるクレイグ・ジョンストン氏はベンリアックの複雑なフレーバーをもっとも豊かに表現できる樽はアメリカンオークであると考えており、良質なバーボン樽を使うことにこだわっています。

2016年に親会社が米国のブラウン・フォーマン社に変わったことで、高品質な樽の仕入れルートも確保も確保できたようです(主にジャックダニエルやウッドフォードリザーブに供給した樽を使っているようです)。

また2017年3月からはグレンモーレンジィやボウモアのマスターブレンダーを経験した、レイチェル・バリー氏がベンリアックのマスターブレンダーに就任されました。

バリー氏は他にもオーヘントッシャン、グレンギリー、ラフロイグ、アードモアなどウイスキー造りを経験しています。

彼女の繊細な感性が今後のベンリアックにどう反映されるか…今後が楽しみですね!

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ベンリアックのラインナップ

オーツカ
ベンリアックは、2020年10月にパッケージデザインのリニューアルを含めたラインナップの刷新を発表しました。かなりの数が発表され、これまでのボトルは次々と終売になっていくと思われます。

一部ですが紹介しましょう。

ベンリアック 10年(オリジナル・テン)

バーボンバレル、シェリーカスク、バージンオークカスクが使用されています。発表されたベンリアックの中では唯一43%加水でボトリング。

香りはベンリアックらしいフルーティさ、ネクタリンとオレンジ、ゆるくマイルドなシェリー。少しアルコール感がありますが、これは開戦直後だからだと思います。前回の10年と比べても印象にそこまで変化はありません。

口当たりはややオイリー。バニラとキャラメル、そしてバタークッキー。アップルパイや焼いたクロワッサンを感じさせる香ばしさ。
ペッパーやシナモンのようなスパイシーさがやや強く、フィニッシュのオークの戻り香がおいしい。

余韻はミディアム、食後に飲みたいデザートモルトというイメージ。

ベンリアックの面目躍如の素晴らしいエントリーレベルのモルトじゃないでしょうか。

ベンリアック 12年 スリーカスクマチュア―ド

バーボンバレル、シェリーカスク、ポートカスク使用。46%

ベンリアック オリジナルテンの上位互換というわけではなく、ポートワイン樽が使用されています。

あけたての香りはややアルコールアタックがありますが、だいぶ甘々。アプリコット、赤いリンゴ。ジューシーな中にスパイシーなノート。ホワイトペッパーとジンジャー。

口当たりはシルキーでベンリアックらしいフルーティな甘さがあるが、樽の影響かブルーベリータルトやラズベリーパイのような印象。
中盤からはバター、ビスケット、シナモン。

フィニッシュはぶどうの皮のビターとペッパーのスパイシーさ。余韻はショートからミディアム。

オリジナルテンと比較するとりかなりフルーティーに感じる人は多いと思います。これまでのシェリーウッド12年が好きな人はこちらですね。

ベンリアック スモーキー10年 スリーカスクマチュア―ド

バーボンバレル、ジャマイカンラムカスク、トーステッドバージンオークカスクを使用し、46%でボトリング。50ppmというヘビーピートな麦芽を使用しています。

香りは梨、桃、オレンジといった果物の中に繊細なスモーキーさ。まるで細い煙が立ち上っているよう。焼いたパイナップル。

味わいは桃、ココナッツ、バニラの中にうっすらレモンの酸味。後半はカルダモン、ナツメグ、ホワイトペッパーと続きます。

余韻はスパイスとスモーキーさが細く長く続きます。クリーミーさがよいまとまりを出しています。以前のリリース、キュオリアシタスと比べるとかなり繊細な印象を受けました。

ベンリアック スモーキー12年 スリーカスクマチュア―ド

バーボンバレル、シェリーカスク、マルサラカスクを使用し、46%でボトリング。スモーキーテンと同じく50ppmのヘビーピート麦芽を使用。

香りはクリーミーでドライレーズンの中に柑橘系の香り。ローストアーモンドとオレンジ。塩レモン。うっすらチョコレートクローブの香り。

味わいはチェリーとイチゴ、カカオの強いダークチョコレート。砂糖漬けのオレンジ、クローブ。

フィニッシュは穏やかなスモーキーさの中にオレンジピール入りのダークチョコレート。

スモーキーテンとは異なる味わいでシェリーっぽさが強く甘酸っぱいです。ボディは軽めで、10年よりもスイスイ飲めてしまいそう。

ベンリアック 21年 フォーカスクマチュア―ド

一部ピーテッド麦芽を使用。スモーキーレベル:エレガント。
バーボンバレル、シェリーカスク、バージンオークカスク、ボルドーカスク使用。46%でボトリング。飲む機会があれば書きます。

ベンリアック 25年 フォーカスクマチュア―ド

一部ピーテッド麦芽を使用。スモーキーレベル:メロウ。
バーボンバレル、シェリーカスク、バージンオークカスク、マデイラカスク使用。46%でボトリング。飲む機会があれば書きます。

ベンリアック 30年 フォーカスクマチュア―ド

一部ピーテッド麦芽を使用。スモーキーレベル:コンプレックス。
バーボンバレル、シェリーカスク、バージンオークカスク、ドウロポートカスク使用。46%でボトリング。飲む機会があれば書きます。

 

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ここからはこれまでのラインナップ。次々と終売になっていくと思われます。

買っておいたほうが良さそうなものもいくつかあるので、一部ですが、ラインナップを紹介しましょう。

ベンリアック10年

こちらはベンリアックのフラッグシップとなるボトルです。

バーボン樽原酒とシェリー樽原酒に加え、アメリカンオークやフレンチオークの新樽原酒もヴァッティングして複雑な風味を作り上げています。

香りはゆるくオークのアロマ、ベイクドオレンジ、シナモン。

口当たりはなめらかで、ジューシーさがありうっすらと南国フルーツを感じさせます。そしてバタークッキーの香ばしく優しい風味。

シナモンをたっぷりかけたカスタードクリーム入りのアップルパイ。

余韻も長く、デザートモルトにも向いています。

ベンリアックといえばこのなめらかな口当たりと、オレンジや南国感のあるフレーバーというイメージですね。

ベンリアック12年 シェリーウッド

オロロソ樽、ペドロヒメネス樽でフィニッシュした原酒をヴァッティングして造られたシェリー派モルトファンにはたまらないボトル。

シェリー樽由来の濃厚な甘みとスパイシーさに、ベンリアックの特徴である爽やかなフルーティさが共存する見事なバランスです。

残念ながら2017年に生産中止で終売となりました。(2018年末に復活!現在はシェリー樽フィニッシュのバーボン樽原酒も混ぜているとか

香りはチェリー、オレンジの皮、ダージリンティ―、かすかにシナモン。

味わいはブラックベリー、枝付きレーズンのタンニン、カカオの強いチョコレート。続いてウエハース、麦芽クッキーのような香ばしさが広がり、後半は僅かなスモークがアクセントとなり飲み飽きません。

ベンリアック キュオリアシタス10年

自家製麦したヘビーピートモルトを使用したインパクトのあるパワフルな印象のボトルです。

マスターブレンダーのレイチェル・バリー氏が最初に着手したボトルでもあります。

ピートのレベルは55ppmですがアイラモルト特有の海藻やヨードの癖は感じられません。また違った印象のスモーキーフレーバーを味わえます。

ブラインドで飲むとアイラモルトと間違える方もいるかと思いますが、バーボン樽で熟成したベンリアックにはキャッチ―な甘みがあるため、スモーク香と拮抗した絶妙なバランスを表現できます。

コストパフォーマンスも良く、3,000円程度でアイラに負けない本物のピーテッドモルトを味わえます。

おすすめです!

ベンリアック 20年

ファーストフィルのバーボン樽をメインに長期熟成した贅沢な1本。

ピーティータイプの原酒を少量入れることで、より複雑な味わいになっています。

これよこれ、これがベンリアックよ!と言いたくなるボトルです。

2005年のIWSCでゴールドメダルを受賞した世界が認める上質なボトルです。

香りはバニラ、はちみつ、シナモンスパイス、りんご。糖度の高いミカン。

クリーミーな口当たりで、黄桃、トロピカルフルーツの甘みの後に焼いたナッツ、カスタードクリーム、カラメル。

爽やかなフルーツを感じさせる余韻の中からジワリと出てくるピートのバランスが絶妙。

こちらのブラックボトルから白と水色のボトルに変わり、最近では見かけなくなっちゃいました。良くできたボトルで一飲の価値があります。

ベンリアック 21年

バーボンバレル、ヴァージンオーク、PXシェリーカスク、レッドワインの4種のカスクで最低21年熟成した原酒がヴァッティングされたボトル。
マスターブレンダーのレイチェルバリーが入社後の最初の作品だとか。

アルコールアタックを感じるエステリーなアロマ、しかしすぐに消失する。逆にベンリアックらしい。
PXシェリーの味わいが強く、キャラメル、りんご飴、ハネジューメロン、BBQソース。少しだけワクシーでバナナチップスのようなニュアンスも。

味わいはクリーミーでフルーティ。砂糖をまぶしたオレンジピール→シトラスから柑橘が薄れるとリンゴのコンポート、そしてショウガ。スパイシーなオークの味わいの中からジワリとクルミ、ローストアーモンド。

フィニッシュはロングでバックグラウンドにたくさんの黄色い果実を残しつつ、ホワイトペッパー。油分が多い印象でクリーミーなチョコレートも。バランスがくよくコクがある、典型的なデザートモルトです。

ベンリアック 21年 テンポリス 

ベンリアック 21年 テンポリスは2018年中旬にリリースされた ピーテッドタイプのウイスキー。国内はだいぶ後に販売されたようですね。

バーボンバレル、ヴァージンオーク、PXシェリーカスク、オロロソシェリーカスクの4種類の樽で熟成されたウイスキー。

トップノートにはかなり強いスモーキーさを感じます。続いてプラム、デーツ、パイナップルとオレンジ。ややハーバルなアロマも。

味わいはクリーミーでスパイシー。オレンジピール、ダークチョコレート。常に心地よいオークのフレーバーをまとっています。フィニッシュは丸く柔らかく、ポートワインのニュアンスを伴います。

しっかりしたボディが、ピートやフルーツ、オークの香りを支えてユニークな味わいを生みだしています。

商品名の「テンポリス(Temporis)」とは、ラテン語で「時」という意味をもっています。

ベンリアック  ハート・オブ・スペイサイド

こちらは8年から12年の熟成のモルト原酒を使用したベンリアックで最も若いラインナップです。

熟成に使用しているのは辛口のオロロソと極甘口のペドロヒメネス樽。

フルーティかつフレッシュ、スペイサイドらしさを存分に楽しめるボトルです。

リンゴや洋ナシなどのフレッシュフルーツとヘザーハニーが混ざり合った爽やかかつ奥深い香り。

味わいもフレッシュフルーツの甘み、ハチミツ、甘栗、ジンジャースパイス。

余韻もしっかり長く、ベンリアックの繊細さ、上品さが良く現れたボトル。

インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション2006年のIWSCにて銀メダルを獲得した「ハート・オブ・スペイサイド」の名に恥じない素晴らしきボトルです。

ベンリアック バーニーモス

ベンリアックで仕上げたフェノール値50ppmのヘビーピート麦芽を使用したボトル。

「バーニーモス」の名前は蒸溜所近くのピート湿原に由来します。

海藻やヨードを感じさせるアイラモルトとは異なる、クリアでエレガントなスモーキーさを味わえます。

またフルーツやバニラの甘みも織り混ざり、スペイサイドモルトならではの部分も共存した、複雑な味わいのボトルです。

ちなみに実は「ピーツビーストPX」の正体がこいつなのではという噂もあります。

もっと見る(ウッドフィニッシュシリーズなど)

 

オーツカ

ベンリアックは本当に種類が多いですね。
ボトラーズも美味しいものが多々ありますが、オフィシャルを攻めるべきウイスキーと言えます。酒質は包容力のあるといいますか、樽の良いところをバランスよくまとめあげる原酒の力を持っていると思います。

現在はブラウン・フォーマン社が保有している数々の樽で挑戦的なカスクマネジメントを行っていると思うのでこの経験はこの先生きてくると思います。

近年では元グレンモーレンジィのレイチェル・バリー氏がマスターブレンダーに就任されたことも大きく、ベンリアックのなめらかな桃っぽさが、より奥ゆかしく上品に磨き上げられることに期待したいです!




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