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アードベッグを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

アードベッグを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

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オーツカ

ざっくり覚える!

アードベッグはアイラ島南部に位置する岬で製造されている、磯臭さと強烈なスモーキーさが特徴のシングルモルトウイスキーです。

同じアイラモルトではラフロイグもかなりピート香が強いのですが、ウイスキーのスモーキーさを計測するフェノール値を見ると、ラフロイグが40~45ppmに対してアードベッグが55ppm。まさにアイラモルト代表する強烈な個性を持つシングルモルトだということがわかります。

ただ煙いウイスキーというわけでなく、ボディ、モルト感は厚く、オイリーでしっとりとしていますが、意外なほどフルーティで爽やかな余韻を楽しめます。

まずはスタンダード10年、そして圧倒的人気のウーガダールを飲んでみることをおすすめします。20年を超える長熟品やオールドボトルは10万円を超えることもざらなので、バーでいただくことをおすすめします。
毎年発売される限定商品は注目度が高く、転売ヤーの的になっている状態が悲しいですね。

まとめて試飲できる!オリジナルのアードベッグセット

オーツカ
まずはオリジナルセットの紹介させてください!

まずはアードベッグがお口に合うか試してみよう!

アードベッグウイスキーセット

強烈なスモークとりんごと麦芽の甘やかな味わいが魅力のアードベッグをいろいろ試してみたい!という方へ特別セットをつくりました。

スタンダード品のアードベッグ10年をはじめ、愛好家からもベストバランスと評される人気のウーガダール、スパイシーで香り高いコリーヴレッカンのセット。これだけで、アードベッグ沼にハマるかどうかが査定できます。

  • アードベッグ 10年 (46度)
  • アードベッグ ウーガダール (54.2度)
  • アードベッグ コリーヴレッカン (57.1度)

30mlセットと100mlセットから選べるので、少しずつ飲み比べて、アードベッグの香りや味の違いを確かめてください。

 

アードベッグの発祥と製造場所、歴史の紹介

アードベッグとはゲール語で「小さな岬」や「小さな丘」を意味し、蒸溜所が建つその場所からこのように命名されました。

ここに初めて蒸溜所ができたのは1794年。
冒頭でアードベッグは1815年創業と書きましたが、実はアードベッグ蒸溜所が出来る前に前身となる蒸溜所が建てられていたのです。

しかしこの蒸溜所、当時多かった密造酒のひとつで、政府に見つかり廃業へ…。

その後に建てられのがアードベッグ蒸溜所だったということです。

Ardbeg workforce, 1850s/1860s: 中央付近の大きな人物はコリン・ヘイと思われる。出典©:The Museum of Islay Life

蒸溜所ができたのは今から200年以上前の1815年、創業者のジョン・マクドゥーガルによって建てられました。
創業から20世紀に入るまで、度重なるオーナーチェンジが行われ、運営が難航を極めた1980年には遂に生産中止に追い込まれてしまいます。

歴史を辿ると…

1815年にジョン・マクドゥーガルが創業。
1838年には息子のアレクサンダーが、1853年にはアレクサンダーの姉妹であるマーガレットとフローラがそれぞれ支配人となり、しばらくは一族経営が続きます。

1959年にArdbeg Distillery Ltd.を組織。1973年にカナディアン・クラブで有名なハイラム・ウォーカーとDCL社が共同で蒸溜所を買収します。
そして1977年ハイラム・ウォーカーがDCL所有の株式を買取り、正式にハイラム・ウォーカーがオーナーになります。
しかしその3年後1981年に操業停止。

1987年にアライド・ライオンズ社がオーナーとなり1989年に操業を再開するものの7年後の1996年に売却。

1997年にグレンモーレンジ社がアードベッグを買収し、操業を再開します。
この頃から経営状況は安定し、軌道に乗ります。

2004年 グレンモーレンジ社がモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)の傘下になりアードベッグ蒸溜所の実質的なオーナーとなり現在に至ります。

巨大企業が母体となり経営は更に安定感を増しました。
実質的に廃業に追い込まれたのを復活させたのが、ハイランドのグレンモーレンジ社だったというのが面白いポイントです。
形式上モエ・ヘネシー社がオーナーとなっていますが、アードベッグが今でもグレンモーレンジ社の子会社であることに違いはありません。

アードベッグの製法(作り方)

アードベッグの原料となる麦芽はポートエレン・モルティングズで精麦されたフェノール値55ppmのヘビリーピーテッドを使用。

糖化は1週間に16~17回のペース、1バッチに7.5時間かけて行います。
糖化槽は容量5トンのスレンレス製セミラウタータンを使用。

仕込水にはロッホウーダガール(ウーダガール湖)の水が使用されています。
この水は「黒い水」と呼ばれており、アードベッグの旨味を十二分に引き出す鍵となっています。

発酵槽はオレゴンパイン材のものが8槽設置されており、平均容量36,000Lの容器に対し各23,000Lの麦汁を投入しています。
槽材にオレゴンパインを使用することで酸味を帯びたフルーツ香が得られるといわれています。

蒸溜器は全てランプ型で

  • 初溜釜:1基(容量11,500L)
  • 再溜釜:1基(容量13,000L)

計2基が取り付けられています。

再溜釜のラインアームに取り付けられた精溜パイプがスピリッツにオイリーな風味を加えています。
生産量は純アルコール換算で年間125万Lとなります。

アードベッグの製法において特筆すべき点は、「ノンチルフィルタード」を取り入れているところ。

一般的なウイスキーは「チルフィルタード」といって、原酒を冷却濾過させます。
樽で熟成したウイスキー原酒は、温度が低くなると溶け込んでいる香味成分の一部が飽和状態となって白濁し沈殿します。

発生した沈殿物は不純物とみなされてしまう為フィルターで濾して取り除きます。この工程をチル(冷却)・フィルタード(濾過)といいます。

 

しかしアードベッグで行われているのはノン・チル…というとで、冷却濾過を行わない製法のことを指します。

『それって沈殿物が浮いたままなんじゃないの?』と疑問に思うかもしれません。

確かに、ノンチルフィルタードのウイスキーでは微量の沈殿物の混入はいなめません。

しかし、冷却濾過して取り除いた不溶性分には樽や原料から由来する香り成分も含まれます。
それなら敢えて冷却濾過せずそのままの旨味を味わってもらおう、というのがノンチルフィルタードなのです。

 

ざっくり言えば

「美味しいから多少の澱(おり)は我慢して!」

ということです。

 

個人的にもアードベッグ楽しむなら澱まで味わおう!くらいの大らかな気持ちでお願いしたいと思います。笑

それに常温ではしっかりフィルターにかけているので、樽の破片など明らかな不用な物がボトルに入っていることはありません。(ご安心ください!)

生まれ変わるアードベッグ

アードベッグでは2018年から生産力を年間125万Lから最大240万Lにまで倍増させるための拡張工事が進められています。

アードベッグ蒸溜所の拡張工事により変化するのは

  • モルト貯蔵スペースが60トンから120トンに拡張
  • 2基目のボイラーが導入され、新しい蒸溜棟も建てられる(4基のポットスチルを収容)
  • 旧蒸溜棟に新たに4槽の発酵槽を設置
  • 旧燃料庫に新たに発酵槽を2槽設置

といった大幅な規模拡大を予定しています。

残念ながら現在は新型コロナウイルスの流行によって現在は工事が休止を余儀なくされています。

コロナ後に生まれ変わる蒸溜所に期待して今は家でじっとアードベッグを飲みながら待つしかありません!

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ウイスキー「アードベッグ」のラインナップ

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『アードベッグ』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

アードベッグ 10年

こちらはファーストフィルとセカンドフィルのバーボン樽で10年以上熟成させた原酒をヴァッティングしたボトルです。

アルコール度数は46度とオフィシャルボトルのスタンダード品としてはやや高め。

口に含んだ瞬間アイラモルトを象徴するかのような強いヨード・ピート・タバコに近いスモーク、そして磯臭さが口中に広がります。

しかし、これらが通り過ぎてからしっかりとしたモルト感、バニラ、青リンゴ、レモンピール、ほのかにウエハースが余韻として残ります。

入り口は強烈ですが、余韻は甘く爽やか。

アードベッグファンはこの2面性を楽しんでいると言えます。

2008年にはワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

アードベッグ ウーガダール

こちらはバーボン樽(アメリカンオーク)、オロロソ・シェリー樽(ヨーロピアンオーク)、この2つの樽でそれぞれ熟成させた原酒をヴァッティングしたボトル。

酒齢は非公開、こちらもノンエイジとなりますがアルコール度数は54.2度とかなり高めです。

ただし、カスクストレングスではなく、若干の加水を行っているようです。

オロロソ・シェリー樽からくる甘み、そして爽やかな酸味が加わったスモーキー&スウィートな一本です。

とはいえ、アードベッグらしい強い燻煙香は健在。

ガツンとしたスモーキーさを味わった後に、まるでご褒美かのように甘美なフルーツ感が訪れる、そんなボトルです。

ウーガダールとは上記した通り、仕込み水を使用している湖の名前。

ゲール語で「暗くて神秘的な場所」という意味があるそうですが、まさしくそれを表したかのような味わいです。

2009年にはワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

アードベッグ コリーヴレッカン

コリーヴレッカンはバーボン樽(アメリカンオーク)、フレンチオーク新樽の2つの樽で熟成させた原酒をヴァッティングしたボトルです。

上記で紹介したウーガダールが元来のスモーキーさに甘みを加えたものに対し、こちらはフレンチオークの新樽からくるスパイシーで力強い味わいが印象的なボトルです。

こちらも年数表記なしのノンエイジ、アルコール度数は57.1度。

ラベルにカスクストレングスの記載はないものの非常に高い度数で凝縮感があります。

ヨード・ピート・スモークに更にスパイシーさを与えた、地響く咆哮かのような激しい味わいのボトルです。

ちなみにコリーヴレッカンとはアイラ島に近いジュラ島とスカバ島に挟まれた海峡の名前。

荒々しい潮の流れがあり、ラベルに書かれるように渦潮が現れるそうです。

2010年にWorld’s Best Single Malt Whiskyで受賞歴がある評価の高いボトルです。

アードベッグ ウィー・ビースティー

2020年にリリースされたアードベッグの短熟モデル。
数量限定ではなく、10年ものなどと同じように常にリリースされる定番新ラインナップとなります。

熟成年数は5年で、熟成に使用している樽はバーボン樽とオロロソシェリー樽となります。

香りはスモークとヨード香がガツンときて、マツヤニ、黒コショウ、バタートースト、カリン、レモンなどのフルーツ香も漂います。

味わいはまず最初にピート&スモークが口の中いっぱいに広がり、続けて砂糖漬けにしたレモンのような甘味を伴う柑橘系のフルーツ、モルティ、さくらんぼ、後半にゴツゴツした樽材の無骨なウッディさが訪れ、余韻もしっかり楽しめます。

ウィー・ビースティー、「小さな悪魔」の名前にぴったりの、強烈なまでのピートと柑橘系の甘みが同居。熟成年数5年とは思えない完成度の高いボトルです。

アードベッグ アン・オー

バーボン樽、PX(ペドロ・ヒメネス)シェリー樽、アメリカンオーク新樽でそれぞれ熟成させた原酒をヴァッティングしたボトル。

アルコール度数は46度、年数表記は非公開、つまりノンエイジです。

アードベッグ10年と比較すると元来の強いヨード・スモーキーさを引き継ぎながらもペドロヒメネスの甘み、レーズン感、さらにアメリカンオークの新樽からくるであろうスパイシーさが特徴的なボトルです。

10年よりも甘さが前に来て、まろやかな味わいとなり、強烈なクセは少し引っ込んだ印象を受けます。

スタンダードよりは値が張りますが、アードベッグを初めて飲む方はこちらを入り口にするのもよいでしょう。

2022年2月に国内販売中止の発表がありました。
生産中止ではなく日本国内でウィー・ビースティに注力するためだそうです。お好きな方はお早めに。

アードベッグ パーペチューム

アードベッグ パーペチューム

パーぺチュームは2015年にアードベッグ蒸溜所創業200周年を記念して作られた限定ボトル。

世界経済の変化により経営情勢が揺らぎ、幾度と操業が止まる危機に直面しながらも創業当時から行われていた泥炭を用いた伝統的製法で風味・個性を守ってきたアードベッグ蒸溜所。

ラテン語で「永久」を意味するパーペチューム。

200年という節目を祝いつくられた記念ボトルです。

  • アメリカンオークのバーボン樽
  • ヨーロピアン・オークのシェリー樽

の2つの樽熟成した原酒をヴァッティングして作られました。

香りは豊満かつ大胆。アードベッグらしいピートと燻煙香が鼻を覆います。

しかし口に含むと煙の後にシナモン・ナツメグ、さらにはコリアンダーの種のようなスパイス。そして滑らかでクリーミーなバニラ・ホワイトチョコのニュアンスが追いかけ奇跡的なバランスの風味となります。

余韻は仄かにシェリー樽由来のタンニンを感じさせる渋みのニュアンス。そして鼻腔に残るはアイラの煙です。

アードベッグ グルーヴス

こちらは2018年6月にリリーされたボトル。

アイラ島では毎年5月最終週から6月第1週にかけて、ウイスキーの祭典「アイラ・ウイスキー・フェスティバル」が開催され、期間中は日替わりで各蒸溜所が施設を開放します。

これはオープン・デーと呼ばれ、各蒸溜所はその日にしか買えない限定ボトルなどを販売する為、期間中は世界中のモルトファンがアイラ島に集まります。

そしてこの期間最終日のオープン・デーがアードベッグ蒸溜所の日で、別名「アードベッグ・デー」と呼ばれています。

そして同蒸溜所からは毎年アードベッグ・デーに合わせて毎年限定ボトルリリースしており、グルーヴスは2018年の記念ボトルとなります。

2018年のテーマは“ラブ&ピート”。

特徴としては蒸溜所で作られた原酒を木の表面までしっかり跡がつくほど焦げ付かせたワイン樽で熟成させた点。

香りはいつものアードベッグらしいピーティ・スモーキーさに加え洋梨や青リンゴの香りが潜み、口に含むとこれらのフルーツ感が開きます。もちろん余韻はスモーキーですが、ワイン樽からくる渋みや酸、柑橘系の複雑さを兼ね揃えたボトルです。

パッケージのイメージ通り、飲んでいて楽しくなるたくさんのヒントをもたらしてくれるアードベッグ。

アードベッグ トリー・バン 19年

バーボン樽とオロロソシェリー樽で19年熟成
ゲール語で「歌う砂」という意味を持ちます。
これは、アイラ島にある鳴き砂で有名な美しい海岸がその名の由来。

スモールバッチによる毎年定番のリリースとなる予定で、ラベルには蒸溜年とボトリング年、使用カスクなどに加えてボトリング時の天候も記載する新しい試みも行われています。

香りはグラスに注いだ瞬間にヨードや潮気を含むピート香が広がり、その後ベリー系のドライフルーツやパパイヤなどの南国系フルーツのアロマ、湿ったオーク材の心地よい香りが訪れます。

口に含むとまろやかな口当たりで、柔らかなピートフレーバーが広がりその後にブリニー、オイリー、レモンのわた、燻製ビスケット、ドライプラムなどの柑橘系と香ばしさ、甘みが押し寄せます。

後半はベリーを伴うウッドスパイスが居座り長い長い余韻を楽しめます。
落ち着いたピート香とドライフルーツの芳醇な甘味を楽しめる贅沢な1本です。

定番商品になるとのことですが、いまだに全然見かけませんねぇ。

アードベッグ ブラック

こちらは2000年に設立されたアードベッグ・コミッティーの20周年を祝ってボトリングされたボトル。
2020年5月のアードベッグ・デイに合わせ、数量限定でリリースされました。

アードベッグのコミッティーはブラック発売時には会員数12万人以上に成長しました。
アイラとニュージーランドは、共に人間よりも羊の数が多い島として知られており、このリリースは「Blaaack」という羊の鳴き声を模した遊び心満載の名前となりました。
残念ながら2020年のアイラフェスティバルは新型コロナウィルスの影響により中止になりましたが、このボトルはフェスティバル期間中に予定されていた「アードベッグ・デイ」に合わせてリリース。
また、 ボトルの箱にはアードベッグのマスコット犬「ショーティー」が1頭の黒い羊とともに、 白い羊の中に潜んでいます。
それを探すのも、この限定ボトルの楽しみの一つとも言えるでしょう。

フィニッシュにはニュージーランド産のピノ・ノワール種のワイン樽を使用。

香りはダークベリー、カスタード、 マツヤニ、これらの香りを大きく包み込むスモーク。
口当たりはなめらかで厚みのあるボディ、口に含む途端広がるピートスモーク、アプリコットジャム、洋梨、アーモンド、ビターチョコ、ややオイリー。

アーモンドとオークの木材の長い余韻を楽しめる複雑な風味を持つ1本です。

アードベッグ スーパーノヴァ

こちらは通常50PPMのフェノール値を、100PPMまで引き上げた超スーパーヘビーピーテッド仕様のアードベッグ。

2010年、2014年、2015年、2019年と、これまでランダムにリリースされている限定品となります。

香りは麦芽のほろ苦いアロマの後グレープフルーツの柑橘、濃縮されたスモーク、焦がしたオーク。強烈なまでの存在感です。

口に含むとトロみのある厚めのボディ、味わいは焦げたバニラアイス、スモークハム、麦芽クッキー、ヨード、海の潮風、ローストアーモンド、後半にかけてグレープフルーツの爽やかな柑橘系が顔を出します。

鼻腔にはたくさんのスモークが蔓延り、なかなか消えません。
インパクト大のガツンした部分を前面に押し出した実に荒々しい存在のボトルです。

日本では高騰していますが、スーパーノヴァでしか出せない味わいがあるため、愛好家には人気です。

ザ・ショーティー・スモーキー・ポーター(ビール)

ちょっと番外編。
こちらは今年2020年8月にアードベッグブランドからリリースされたさ史上初のビールとなります。

商品名は蒸溜所のマスコット犬であるジャック・ラッセルテリアの「ショーティー」にちなんで命名されました。

ウィリアムズ・ブラザーズ・ブリューイング社とクラフトビールメーカーのブリューグッダー社と提携で生産し、利益はすべてマラウイの人々に清浄な水を届ける慈善事業へ寄付されます。

アードベッグからビールがリリースされると聞くとかなり意外で驚くかもしれませんが、ビールもウイスキーも同じ大麦モルトからつくられることを考えるとそれほど不思議なことではないのかもしれません。

限定発売なので見かけた際には是非お試し下さい。

アードベッグのおすすめの飲み方

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では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

日本でも熱烈なファン(アードベギャン)を持つアードベッグ。

麦芽に焚きこむピート度合いは業界一とも言われ、スモーキーでピーティなヨード香から感じられる潮のニュアンスが特徴。

ただ煙たいわけではなく、その裏にクリーミーなバニラの味わいやリンゴや柑橘のスイートな甘味を隠すおいしくニクイウイスキー。

おすすめの飲み方は俄然ストレート。
加水やロックではこの甘さとスモーキーのマリアージュの真骨頂は確かめられないでしょう。

むしろグラスにこだわって、リムが薄くステムの長いテイスティンググラスから、背の低いショットグラスまで試してみましょう。アードベッグはグラスの口当たりでかなり味が変化します。お試しあれ。

 

オフィシャルボトルではウーガダールが完成度高く、ファンの評価も高いのでスタンダード10年を味わった後はぜひ飲み進めてみてください。

オールドボトルでは1970年代ヴィンテージのアードベッグが軒並み高評価。熟した果実に沁み込むようにピートが溶け込み、うっとりするような妖艶な色気を持っています。

価格は高いですが、バーなどで見かけた際はぜひ注文してみてください。

 

毎年恒例で5月~6月にはアードベッグデーが行われます。

熱烈なアードベギャンたちが集い乾杯するお祭り的イベントで、限定ボトルの発表も兼ねているのです。

限定ボトルは通常ラインナップとは異なる仕様で、焚きこむピートの量や熟成樽を変化させ、一風変わった、より個性的なアードベッグがリリースされます。

リリース前後はSNSなども限定ボトルの話で大盛り上がり。アードベッグ好きは要チェックのイベントです。

なお、アードベッグの公式サイトではアードベッグコミッティーの会員になれる仕組みがあります。

メンバー証が発行され、最新のニュースなども届くので気になる人は登録してみてね。




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