ウイスキーは元々は外国のお酒であることからも、日本人に馴染み深いお酒であるとは言えません。
ウイスキーはお酒と知っていても、飲んだことがなく、ただ外国のアルコール度数の高いお酒という印象しかなければ、予備知識のない人にとっては少々とっつきにくいお酒でしょう。
これが日本人に馴染み深い日本酒となると、話は違うのではないでしょうか。
例えば、造られた地域の名前を知っていたり、使っているお米のことを聞いたことがあったりと、日本人にとって馴染み深いゆえに興味をそそられ、徐々に好きになっていくということも大いにあり得るでしょう。こと日本酒は原料が普段主食としているお米ということもあり、身近に感じやすいお酒なのは間違いありません。
ところがウイスキーは、原産地・原料を教えられても日本酒と同じように好きになるのは難しいです。
あのアイラ島で造られたなどと場所を言われてもピンとくる人はいないでしょうし、大麦麦芽やピートといった原料から味や香りを思い浮かべることができる人もごく少数でしょう。
そこで雑学・トリビアの出番です。ちょっとした雑学やトリビアを知ることで遠くにあったウイスキーが、ぐっと身近に感じられるようになるでしょう。
雑学? トリビア?
もし、あなたの好きな芸能人がウイスキーを好きだったらどうでしょうか?
ちょっと飲んでみてもいいかな、なんて思えませんか?
映画、ドラマ、小説、アニメといった物語の中にもウイスキーはしばしば登場します。
アニメを見ながらウイスキーを嗜むというのもなかなか悪くないですよ。
むしろこれからの世代はどんどん増えていくことでしょう!
ちょっとした耳寄り情報を知ることで、とっつきにくかったウイスキーのハードルを下げ、最初の一口を飲みやすくさせてくれることがあります。
「芸能人ネタ」「アニメネタ」「猫ネタ」「ギャング(!)ネタ」と面白ネタを用意してますので、覚えておいて、ウイスキーの席などで小話として語ってみてはいかがでしょうか。
芸能界ウイスキー部!? タモリのウイスキートリビア
芸能人でウイスキー好きと言えば、タモさんことタモリの名前が挙がります。
タモリはタレントの間でウイスキー部なる集まりを開いており、部員には福山雅治、リリー・フランキー、山下智久と名だたるメンバーが勢揃い。また部員だけに留まらず、共演した数々の芸人や俳優、女優、ミュージシャン、アナウンサーともウイスキーを飲みに行くこともしばしばあるとのことです。
「このあいだ、福山雅治と、リリー・フランキーと、オレと3人で飲む機会があったんです。」
(出典:https://www.1101.com/tamori_2009/2009-01-07.html)
タモリ関係ではなく、小説家の村上春樹からの繋がりで人気バンドSEKAI NO OWARIの藤崎彩織もウイスキーに関するコラムを書いていました。
「ウイスキーが好きだ。」
(出典:http://bunshun.jp/articles/-/1627)
ウイスキーは年配の方から若い方まで本当に色々な人から愛されていることがお分かりいただけることでしょう。もしかしたら、この記事に載っていないあなたの好きな芸能人ももしかしたらウイスキーが好きかもしれませんよ。
アニメとウイスキーのマリアージュ! アニメBARに行ってみよう
アニメBARというお店をご存知でしょうか。
BARのマスターがアニメ好きで、その趣味が高じてお店の内装から雰囲気までもアニメ一色に染め上げてしまったBARが実は多く存在するのです。都内だけでも数十店舗にも及び、しかも全国津々浦々各地にひっそりとアニメBARは存在します。
「ウイスキーを飲みたいけれどもきっかけが掴めない」きっとそんなシャイなアニメファンもいらっしゃると思います。
そういう時にはぜひアニメBARにて同好の士と共にウイスキーを楽しんでいただければと思う次第です。
コチラのサイトからアニメBARを検索することができます。アニメ好きは要チェック!
ニャンとも不思議なウイスキーキャット
ウイスキーと猫の関連性は特筆すべきトリビアです。
ウイスキーの原材料は穀物。これを食い荒らすネズミや鳥などの害獣駆除役としてウイスキーやビールの製造所ではネコが飼われるようになりました。
この猫をウイスキーキャット、またの名をディスティラリーキャットと呼びます。
ウイスキーを造っている蒸溜所にいたことから、ウイスキーキャット呼ばれています。彼らの仕事は、鼠や鳥から原料である大麦を守る用心棒。グレンタレット蒸溜所にいたウイスキーキャットの「タウザー」は、24年の生涯で28,899匹の鼠を退治したというウイスキーキャット内の有名人、いえ有名猫です。
(現在グレンタレットで飼われている猫の名前は「ピート」ちゃんというそうです)
現在では害獣による被害も少なくなり、猫のいる蒸溜所はわずかになってしまいましたが、スコッチウイスキーの名高いボウモアやハイランドパークではマスコットとして人々に愛されています。
C・W・ニコルの『ザ・ウイスキーキャット』という、ウイスキーキャットを題材にした小説もあり、ウイスキーと一緒に嗜むのもまた一興といったところでしょう。
時は禁酒法時代、舞台は正にアンタッチャブル
世界5大ウイスキーにも数えられるカナディアン・ウイスキー。その歴史にはアメリカ禁酒法時代のギャングと切っても切れない関係があります。
1920年、禁酒法が施行され、アメリカ全土においてアルコールの販売が法によって禁止されたことで、法の枠外に棲むアル・カポネらギャングらはカナダで製造されたカナディアン・ウイスキーを密売し、巨万の富を築きました。
製造された初めのうちはロクな機材やノウハウもなく、また作り手にも良質なウイスキーを造ろうというものが少なかったため、そのほとんどが劣悪な品質だったカナディアン・ウイスキーは、しかしアメリカにおける爆発的な需要を受け、次第に品質も高まっていきました。そして、禁酒法が廃止されても尚、安定した需要によって、現在の良質な味・香りを維持できるまでになったのです。
暗黒街が育んだカナディアンウイスキー。歴史を知っているとちょっぴり危険な香りを感じられることでしょう。
カナディアンウイスキーからウイスキーを飲み始めるのであれば、値段もお手頃な「カナディアンクラブ」がおすすめです。
さっぱりとしていて飲みやすく、水割りやハイボール、レモンを絞っても味わうことができるので初心者にも安心。
まとめ
ウイスキーにまつわる面白そうな雑学・トリビアをまとめてみました。
この記事に載っているだけに限らず、ウイスキーにはまだまだ小ネタがあります。そういった小話を色々な人から集めてみるのも面白そうですね。特にウイスキー好きは隠れて語りたがりな人がいますので、親しくなってみると珍しい小ネタを教えてくれることもあるでしょう。
しかし、いろんな話を知っているからといっても「口は災いの元」という言葉もあります。
会話の合間にさらっと挟む程度がスマートな大人のトリビアでしょう。