毎年注目を集める「Diageo Special Releases(スペシャルリリース)」シリーズ。2025年版の第一報として、アメリカのTTB(アルコール・タバコ税貿易局)に登録されたラベルから、7種類のボトル情報が明らかになりました。
例年通りなら全8種の構成となる見込みですが、今回は先行で確認された7つの蒸溜所のラベル情報をもとに、現時点のラインアップを詳しくご紹介します。

ディアジオ スペシャルリリース2025ラインアップ(2025年4月時点)
シングルトン・オブ・グレンオード 17年

熟成:エクス・メスカル樽+セカンドフィルのシェリー樽でフィニッシュ
アルコール度数:55.5%(カスクストレングス)
特徴:ユニークなメスカル樽フィニッシュが、甘さとスモーキーさの絶妙なバランスを演出
ティーニニック 8年(シングルグレーン)

使用原料:ライ麦(Rye)を使用
熟成:バーボン樽
アルコール度数:60.3%(カスクストレングス)
特徴:珍しいシングルグレーン仕様で、スパイシーで力強い味わいが期待されます
タリスカー 14年

熟成:アメリカンオーク樽(スカイ島の火山岩でトースト)
アルコール度数:53.9%(カスクストレングス)
特徴:タリスカーらしい海風のニュアンスに、火山岩由来の香ばしさをプラス
ダルユーイン 21年

熟成:全期間スペイン産シェリー樽
アルコール度数:54.3%(カスクストレングス)
特徴:長期シェリー熟成による濃密でリッチなフルボディ・シングルモルト
オーバン 12年

熟成:バーボン樽(アメリカンオーク)
アルコール度数:54.7%(カスクストレングス)
特徴:オーバンらしい海の香りに加え、バニラやキャラメルの甘やかさが加わる一本
ラガヴーリン 12年

熟成:リフィル樽+PX&オロロソシーズニングのヨーロピアンオーク樽
アルコール度数:56.5%(カスクストレングス)
特徴:スモーキーで甘さを帯びたラガヴーリン、毎年人気の定番リリース
ローズアイス 14年

熟成:リフィル&リジュビネーテッド樽
アルコール度数:55.9%(カスクストレングス)
特徴:「複雑でレイヤーのあるスピリッツ」と記載されるなど、まだ若いローズアイルの真価が問われる1本

今後の展開と注目ポイント
ディアジオが誇る蒸溜所の個性と実験精神が詰まった「スペシャルリリース」シリーズ。2025年もそれぞれの蒸溜所が趣向を凝らし、メスカル樽や火山岩トースト樽など、挑戦的なフィニッシュが揃いました。
残る1本のラベルは現時点では未確認。例年の傾向から、スペイサイドかハイランドの有名蒸溜所が追加される可能性があります。
それぞれのボトルは、今後数か月内に世界各国で順次リリースされると思うので気になる方は個人輸入かな。
今年もやってまいりました。
先にローズアイル、ラガヴーリン、オーバンなど7本が先行判明。珍しい熟成方法にも注目です!