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バッファロートレース蒸溜所、ケンタッキー州の洪水被害から回復へ

バッファロートレース蒸溜所、ケンタッキー州の洪水被害から回復へ

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2025年4月初旬、米国ケンタッキー州とテネシー州は、記録的な大雨により広範囲で深刻な洪水被害を受けました。

特にバーボンの聖地として知られるケンタッキー州フランクフォートのバッファロートレース蒸溜所では、ケンタッキー川の氾濫によって敷地全体が浸水し、一時的な操業停止に追い込まれました。

この記事では、被害の概要、蒸溜所の復旧状況、品質管理体制、そして地域社会への支援まで、現在の状況を詳しくお届けします。

被災の背景:ケンタッキー川、過去最高水位に迫る

4月2日から7日にかけて、低気圧と停滞前線が重なったことで、ケンタッキー州では最大で16インチ(約41cm)の雨が降り続き、ケンタッキー川は48.39フィート(約14.7m)に達しました。これは1978年以来2番目に高い水位です。

この豪雨により、バッファロートレース蒸溜所は4月6日に閉鎖。

施設内の複数の建物が浸水しました。

被害箇所と現状:どこがどの程度やられたのか?

被害箇所被害状況現在の状況
ビジターセンター1階が床上浸水、建物内が水没修理・清掃作業中。再開時期は4月14日以降を予定
駐車場敷地全体が浸水、車両への影響の可能性調査継続中
貯蔵庫(ラックハウス)下層階が浸水、バーボン樽が浸水の可能性あり樽の検査を4月10日より開始、数週間かけて評価中
フリーハウス・ビルディング無被害4月14日の週に小売体験を限定的に再開予定

復旧スケジュール:一歩ずつ前へ

マイルストーン日付/予定日
一時閉鎖2025年4月6日(日)
完成品の出荷再開2025年4月11日(金)
瓶詰作業の再開予定2025年4月14日の週
変更された小売体験の開始(仮設施設にて)2025年4月14日の週前半
ビジターセンター一般公開再開未定(4月13日までは閉鎖)

樽への影響と品質検査

バーボンづくりにおいて「熟成樽」は命とも言える存在です。

今回の洪水では一部の貯蔵庫が浸水した可能性があり、蒸溜所では以下の対応を実施しています。

  • 4月10日より、浸水の可能性がある樽すべてに対して物理的検査と官能評価を実施

  • 過去の経験から、深刻な品質劣化の可能性は低いと見られています

  • マスターディスティラー、ハーレン・ウィートリー氏は「品質への妥協は一切ない」と明言

地域支援と連携

バッファロートレース蒸溜所は、被災した地域社会への支援にも積極的に取り組んでいます。

  • 「フランクリン郡洪水救援基金」への寄付を推奨

    寄付はこちら

  • 今後、復旧活動と並行してさらなる地域支援プログラムの展開を予定

また、今回の洪水により「イースター・エッグハントイベント」も中止となっています。

200年以上の歴史を誇るバッファロートレース蒸溜所は、今回の危機においてもその強靭さと準備の重要性を証明しました。

品質第一の姿勢を崩さず、復旧と地域貢献を両立させる姿勢は、世界中のバーボンファンにとっても心強いニュースです。

今後の復旧状況や再開情報は、公式SNSや公式サイトで随時発信される予定です。私たちも引き続き注目していきたいと思います。


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