ロッホローモンド・グループが、新たな蒸溜所とビジターセンターの建設を正式に発表しました。
建設地はスコットランドで一番美しいとされるラス村(Luss)。ローモンド湖のほとりに位置し、アルガイル・アンド・ビュート評議会とラス・エステーツの承認を得て、すでに工事が開始されています。
総工費は数百万ポンド規模に及び、2025年夏の完成を予定。完成すれば、ロッホローモンド蒸溜所の新たなブランド拠点として、スコッチウイスキーとジンの魅力を世界に発信する拠点となります。
ロッホローモンド湖畔に広がる新たな蒸溜所と観光施設

この新施設は、ロッホローモンド・グループが手掛けるロッホローモンド、グレン・スコシア、リトルミルといったウイスキーブランド、さらには同社のジンブランドベン・ローモンド・ジンの蒸溜所として機能します。
施設内には以下のような魅力的な設備が整備される予定です。
- 蒸溜所ツアー&試飲エリア:ウイスキーやジンの製造工程を見学し、熟成の違いを体感できるテイスティングが可能
- ブランドショップ&リテールエリア:ロッホローモンド・グループの製品を取り揃えたフラッグシップストア
- フード&ドリンクスペース:地元食材を活かした料理とともに、ウイスキーやジンのペアリングを楽しめるレストラン・バー
- ビジターセンター:ロッホローモンドの歴史やウイスキー文化を学べる展示コーナー
この蒸溜所は、ローモンド湖の象徴であるベン・ローモンド山のふもとに位置し、湖と山の壮大な景観を楽しみながらウイスキーを味わえる特別な場所となるでしょう。
スコットランドの自然と伝統を体験できるラス村

新しい蒸溜所が建設されるラス村は、スコットランドでも特に美しい村として知られています。
ローモンド湖の西岸に位置し、石造りの家々やカラフルな花々が並ぶ絵画のような街並みが魅力です。
ラス村は9世紀に起源を持ち、かつては聖ラス(St. Kessog)にちなんだ修道院があったとされる歴史深い土地。また、スコットランドの観光名所としても人気が高く、毎年多くの旅行者が訪れます。
主な見どころとしては、
- ローモンド湖の絶景クルーズ
- 伝統的なスコットランド建築の村並み散策
- ベン・ローモンド山へのハイキング
- ラス教会(Luss Parish Church):美しいゴシック様式の教会
などが挙げられます。ラス村に新たな蒸溜所が誕生することで、ウイスキー愛好家にとっても訪れる価値のある観光地として、さらなる注目を集めることになるでしょう。
代表の意気込み
ロッホローモンド・グループのCEOであり、スコッチウイスキー協会(SWA)の理事でもあるコリン・マシューズ氏は、今回の投資について次のようにコメントしています。
「この新しい蒸溜所とビジターセンターは、ロッホローモンド・グループにとって非常に大きな節目となります。ウイスキー業界がさまざまな課題に直面する中でも、私たちはスコットランドの伝統と地域経済の活性化に貢献できると信じています」
さらに、「ローモンド湖の美しい自然と、そこから生まれるスピリッツの魅力を世界中の人々と共有したい」と語り、新施設が単なる生産拠点ではなく、スコットランド文化の発信地となることを強調しました。
建設工事はすでに始まっており、2025年夏の完成を目指しているようです。
完成すれば、スコットランドのウイスキー観光の新たなランドマークになること間違いなし。美しいラス村に、多くのウイスキー&ジン愛好家が訪れることになるでしょう。