ハイランドパークに続きスキャパも大幅アップデートです。
スコットランド・オークニー諸島に位置するスキャパ蒸溜所が、シグネチャー・シングルモルトウイスキーの新レンジ
- スキャパ 10年
- スキャパ 16年
- スキャパ 21年
を発表しました。
新シリーズは、久方ぶりの年数表記入りのシングルモルトコレクションで、全てがファーストフィルのアメリカンオーク樽で熟成されています。
リリースは2024年11月中旬から予定されており、ヨーロッパ市場を中心に販売が開始されます。
カルト的人気!スキャパ蒸溜所の独自性
スキャパ蒸溜所のシングルモルトは、他の島系モルトとは一線を画す、独自の味わいを有しています。
その特徴は、長い発酵時間とノンピートのモルトを使用している点にあります。(創業当初はピートを使用していました)
この製法により、スキャパのウイスキーはトロピカルフルーツやフローラルな香りが引き立つ、爽やかでフルーティなプロファイルが特徴です。
今回発表された「スキャパ 10年」「16年」「21年」もそれぞれが個性的な風味を持ち、ブランドのシグネチャースタイルである南国のフルーツ感をしっかりと受け継いでいます。
シグネチャーシリーズの特徴
スキャパ 10年(48% ABV)
フレッシュなパイナップルの風味が際立つエレガントなシングルモルトで、スパイシーな余韻が続きます。
南国フルーツの豊かな甘さが口の中で広がり、後味にはほのかなシナモンのようなスパイスが感じられます。
- 香り: パイナップル、マンゴー、バニラ、シトラスの皮
- 味わい: スパイスの効いた煮リンゴ、バニラカスタード、チャーしたオーク、ミルクチョコレート
- フィニッシュ: フルーティでスパイシー
スキャパ 16年(48% ABV)
新シリーズの中心に位置する16年は、マンゴーやバニラ、スパイスが調和した豊かな味わいが特徴です。
シルクのような滑らかな口当たりとフルーティな風味が絶妙なバランスで広がり、スキャパの代表的なスタイルを象徴しています。
- 香り: 熟したマンゴー、レザー、バニラクリーム、クレメンタイン
- 味わい: アップルパイ、バニラファッジ、スムーズなオーク、スパイスを効かせたパイナップル
- フィニッシュ: 複雑でフルーティ、スパイスのアクセント
スキャパ 21年(アルコール度数未定)
樽出し強度のこのウイスキーは、最も深みのあるフルーツの味わいが特徴です。21年の熟成を経たスキャパのシングルモルトは、トロピカルフルーツの甘さに加え、アロマティックなオークやスパイスが絡み合い、シロップのような甘い余韻が続きます。
- 香り: アプリコットジャム、ラズベリー、バナナ、ナツメグ
- 味わい: ピーチ、マンゴー、バニラクリーム、スパイスを効かせたショートブレッド
- フィニッシュ: 甘くシロップのような後味
新デザインとオークニーの自然への敬意
新しいシグネチャーシリーズは、ボトルデザインにも趣向を凝らしています。
ボトルとギフトボックスのデザインは、スキャパ蒸溜所が位置するスキャパ・フロー(Scapa Flow)という静かな海域の穏やかな風景を表現しています。ラベルには古ノルド語で「ボート」を意味する「スキャパ」の名が刻まれており、年数が上がるごとにパッケージの色合いが濃くなるのも特徴です。オークニーの海や独特の自然景観を反映したデザインで、美しい自然環境への敬意が表れています。
スキャパは新章へ
スキャパ蒸溜所のヘッドディスティラー、ミック・スワニー氏は、今回のコレクションについて次のようにコメントしています。
「スキャパ蒸溜所は1885年の創業以来、オークニーでの生活を物語るウイスキーを生産してきました。今回の新しいシグネチャーシリーズは、139年にわたるスキャパの歴史において新たな章の幕開けとなります。このコレクションは、長年培ってきたウイスキーづくりの伝統とプロヴェナンス(産地)を祝い、スキャパの穏やかな本質を見事に捉えたものです。」
販売情報
「スキャパ 10年」「16年」「21年」は、2024年11月中旬からThe Whisky Exchangeなどの主要な販売店で入手可能です。価格はそれぞれ約9,500円(€60)、19,000円(€120)、47,500円(€300)となっており、国際市場でも取り扱われる予定です。
スキャパ蒸溜所の穏やかで洗練されたスタイルを反映したこの新シリーズは、島モルト好きや新しい味わいを探求するウイスキー愛好家にとって見逃せないラインナップです。
既存のスキャパもおいしいので、ぜひ飲み比べてみてくださいね。