ハイランドパーク蒸溜所が、「12年」「15年」「18年」のシングルモルトウイスキーに新しいパッケージデザインを導入したことを発表しました。
オークニー諸島の自然美やクリエイティブな精神にインスピレーションを受けた、洗練されたモダンなスタイルが特徴です。
この新デザインは、2024年10月より順次世界展開されていくようです。
ミニマリストなデザインでオークニーを表現
今回のリニューアルでは、これまでボトルに施されていたヴァイキングの装飾が取り除かれ、シンプルでクリーンな印象に生まれ変わりました。これにより、ボトル内のウイスキーそのものがより注目されるようになり、「オークニー産」であることを示すアイコンが鮮明にボトルに刻まれています。
さらに、パッケージにはオークニーの爽やかな気候と光を象徴するモチーフが取り入れられており、ヘザー(ヒース)の花を散りばめたデザインや、シェリー樽で熟成されたオークをイメージした木目調の模様が、ウイスキーの味わいをさりげなく表現しています。また、持続可能な未来を目指し、新しいボトルはFSC認証を受けた森林から作られた100%リサイクル可能な段ボール箱に収められています。
自然がインスピレーションの源
ハイランドパーク蒸溜所は、226年以上前にスコットランド北東部のオークニー諸島で設立され、創業当初からこの地の自然がウイスキーづくりに大きな影響を与えてきました。
オークニーの海岸の塩風、丘のヘザー、湿地帯のピートなど、すべてがハイランドパークのウイスキーに特別な風味をもたらしています。この地ならではの自然環境が、ウイスキーの熟成にも理想的な影響を与えているのです。
このオークニーの自然と長い歴史を背景に、ハイランドパークは今回、新たなデザインでその魅力をさらに強調しています。グローバルブランドディレクターのポール・コンドロン氏は、次のように語っています。
「ハイランドパークにとって、すべてはオークニーに帰結します。ウイスキーの製造方法から独特な味わいまで、そして地域の人々の創造的な精神まで。私たちは200年以上この地に根を張り、この美しい島の景色と創造性に常にインスピレーションを受けてきました。」
コアレンジ以外、サイドレンジもすべて変更予定
ハイランドパークのマスターディスティラーであるゴードン・モーション氏は、今回のパッケージ更新について
「12年、15年、18年のウイスキーは、ハイランドパークの心臓部です。オークニー産のヘザーピートが生み出すほのかなスモーキーフレーバーは、この地だからこそ作り出せるもの。この新しいデザインは、その独自性をより際立たせる機会となり、これまでと変わらない素晴らしい味わいを提供し続けるでしょう」
とコメントしています。
免税店向けの限定ボトルにも新デザイン
さらに、ハイランドパークは世界中の免税店限定で販売される「14年」「16年」「18年」のボトルにも新しいパッケージデザインを導入する予定です。
このデザインは、オークニーの自然の風景をイメージし、地層、空、海を模した色彩が用いられ、オークニーの物語を表現しています。
風味は変わらないと思いますが、既存のデザインと並べてみたいですね。カスクストレングスも変わるのかな?