ニッカウヰスキーは、余市モルトを使用したブレンデッドウイスキー「ニッカ フロンティア 瓶500ml」を2023年10月1日に発売すると発表しました。店頭価格は2200円程度が見込まれています。
「ニッカ フロンティア」は、2020年の「ニッカ セッション」以来、約4年ぶりの新ブランドとなります。創業90周年を機に、創業者である竹鶴政孝のフロンティアスピリットを受け継ぎ、再び原点に立ち返る思いが込められています。
ニッカ フロンティアの特徴
力強い風味の余市モルトを採用
「ニッカ フロンティア」は、余市蒸溜所のヘビーピートモルトをキーモルトに採用しており、薫り高くスモーキーな味わいを目指しています。アルコール度数は48%。モルトのブレンド比率を高め、ノンチルフィルタード製法で仕上げることで、風味豊かな味わいを実現しています。
豊かな香りとスムースな飲み口
「ニッカ フロンティア」は、豊かな樽熟成の香りと心地よいスモーキーさが特徴。熟した果実の甘さがピートのビターで引き締められ、柔らかなオークを伴う甘い余韻が広がります。これにより、スムースでありながらもコクのある飲み口が楽しめます。
パッケージデザイン
パッケージデザインはシンプルでありながら、液色を強調しています。企業ロゴの「NIKKA WHISKY」と同じ書体の「N」が大きく配置されており、ボトル背面にはしめ縄のデザインが彫刻されています。このデザインは竹鶴政孝の造り酒屋出身という背景に由来し、余市蒸溜所の伝統を象徴しています。
今後の展開
7月5日には余市町で発表会が開催され、ニッカウヰスキーの代表取締役社長爲定一智氏、グローバル事業戦略部の坂本英一氏、ブレンダー室の渡邊健太郎氏が新商品の背景について語りました。
爲定氏は、「ニッカウヰスキーの90年間は、品質にこだわり続けた挑戦の歴史です。
国内では伝統的、本格的、信頼できるという評価をいただいている一方で、チャレンジ精神やワクワク感が不足していると感じています」と述べました。
新商品「ニッカ フロンティア」は、創業90周年を機に、創業者のフロンティアスピリットを継承する決意で開発された渾身の一作。
今後、ニッカウヰスキーはプレミアムカテゴリーの拡大を目指しており、この商品はその一翼を担う戦略商品となります。
爲定氏は、2024年に5万箱、2030年には30万箱を目標に掲げており、将来的にはプレミアムカテゴリー以上のグローバル市場でトップ10入りを目指すとしています。
国内外の市場動向
坂本氏は、国内のウイスキー市場の動向について、「家庭用市場が好調で、プレミアム価格帯のマーケットが勢いを増している」と説明しました。プレミアムウイスキーは、洗練、本格、こだわりが重視されており、ニッカ フロンティアはその期待に応える商品です。
新しい体験価値の提案
発表会では、新商品の特徴として、香りや味わいが紹介されました。
ヘビーピートモルトを使用し、常温ろ過を採用することで、豊かな香味成分を保っています。
また、「フロンティア フロートハイボール」という新たなシグニチャードリンクも提案されており、2色のコントラストとグラデーションが楽しめる新しい飲み方を提供します。