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福島県磐梯町に、新しいウイスキー蒸溜所「天鏡蒸溜所」が完成し、関係者に披露されました。
リオン・ドール・コーポレーションの関連会社である天鏡株式会社が運営するこの蒸溜所は、スーパーマーケットチェーン「リオン・ドール」が新事業として2018年から建設を進めてきたもの。
磐梯町の豊かな自然を活かしたジャパニーズウイスキー製造を目指し、将来は世界市場にも展開する計画です。
なお、このプロジェクトの背景には、2022年に起きた知床沖の遊覧船事故で亡くなった、リオン・ドールの取締役の小池駿介氏の遺志があります。
小池氏は28歳で帰らぬ人となりました。
生前はウイスキーの本場・スコットランドで製法を学び、「天鏡蒸溜所」の創業者として設計に携わっていたそうです。
天鏡蒸溜所の完成は、彼の未完の夢を叶えるための一歩となるでしょう。
蒸溜所は延べ床面積2800平方メートルを超え、木製とステンレス製の発酵槽、4通りの加熱・冷却方法を用いる蒸留器などを備えています。
原材料には国産麦芽に加え、小池氏の愛したスコットランド産の大麦も使用しています。
また、ウイスキー製造過程で出る麦芽のかすを、地域の乳牛のエサとして活用するなど、SDGsにも配慮していくそうです。
天鏡蒸溜所は、来年1月から試験運用を開始し、2034年を目途に自社で製造した原酒を長期熟成させた国産ウイスキーの販売を開始する予定です。将来的には会津産の大麦にこだわった商品を海外で販売することも目指しています。また、リオン・ドールでは小池駿介氏の情熱を若者に伝えるため、返済義務のない奨学金制度も新たに創設しました。
天鏡株式会社の大沼孝専務は、「小池駿介氏の思いと情熱と夢を引き継いで、世界に通用するウイスキーブランドを確立し、ジャパニーズウイスキー製造を目指していく」と述べており、創業者の遺志を受け継いだウイスキー製造に取り組む予定です。