タリスカーが、「グレイシャルエッジ45年」を発表しました。
カナダ北部、氷点下の厳しい環境下に96時間さらしたオーク樽を使用して熟成させたという限定品のシングルモルトウイスキー。寒さによって木樽に亀裂が入り、露出した表面がウイスキーとの接触面積を広げたとのこと。
製造プロセスにおいては、激しく焦がされた12個のアメリカンオーク樽をスコットランドのスカイ島からカナダの北極圏まで運び、樽の一部を取り除いて氷点下で4日間放置しました。
この特別な45年熟成のシングルモルト・スコッチ・ウイスキーは、海洋保護を目指す団体「Parley for the Oceans」との提携のもと、タリスカーが実施しているウイスキー製造の実験シリーズの最終製品です。
タリスカー「グレイシャルエッジ」の売り上げの一部は、過去3年にわたり提携している「Parley for the Oceans」に寄付されます。この協力関係から生まれたウイスキーには、「Wilder Seas」や「Forests of the Deep」などがあります。
海と山のつながりを強調し、サーファーであり「Parley for the Oceans」のアンバサダーでもあるグレッグ・ロングは、山が気候に与える影響と、それが海の生態系の維持に直接関わることの重要性を述べています。彼は、山や海の生態系を守り、そのバランスを保つことがいかに大切かを強調し、このプロジェクトへの感謝の意を表しています。
「グレイシャルエッジ45年」は、世界中の酒販店やdiageorareandexceptional.comで購入でき、70clボトルが4,500ポンド(約82万円)で販売されています。
同時に、タリスカーは旅行代理店アバクロンビー&ケントと協力して、アイスランドでの氷河探検を含むウイスキーのテイスティング体験を提供しています。
タリスカーは「グレイシャルエッジ45年」の発売にあたり氷河科学者アリソン・クリスティエロ博士や「Parley for the Oceans」と密接に協力しました。このパートナーシップは、海洋生態系への一般市民の意識を高める目的で、既に「タリスカー・フォレスト・オブ・ザ・ディープ(44年熟成)」や「エクスペディション・オーク(43年熟成)」を含むウイスキーシリーズをリリースしています。
タリスカー グレイシャルエッジ45年の香りと味わい
公式テイスティングノート
外観: 輝く淡い琥珀色。卓越したビーディング。
香り:リッチでドライ、まろやか。澄んだ海洋性のトップノートは海藻とヨードを思わせ、氷河のミネラルは消石灰と塩の結晶を思わせる。その下の複雑な甘いアロマはドライフルーツとクリーミーなバニラを思わせ、深みとコクをもたらす。背景には軽いスモークが漂い、アロマティックなサンダルウッドが触れる。他のアロマも残り、麻縄のニュアンスが加わる。
味わい: 味はトフィーのような甘さから始まり、塩味とコショウのような風味が強くなる。この熟成年数でも、驚くほどの強さがあり、見事な唐辛子の「キャッチ」がある。トフィーの魅力的な塩味は、塩キャラメルを思わせ、胡椒はやや少ない。
フィニッシュ: 非常に長く、華やかな唐辛子の効果とロウソクの蝋の痕跡がある。水を加えると塩味が増し、胡椒とかすかなスモークの香りが弱まる。
「グレイシャルエッジ45年」は、49.8%のアルコール度数でボトリングされており、2.455本の限定生産。ちなみに、タリスカーが45年熟成のウイスキーを提供するのは史上初でです。
まぁここまでくると、ここ数年ずっと協業している自然保護団体のパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズとの関連性で決めちゃっているんでしょう。そういえばアディダスもPFTOとコラボしてましたね。