写真出典©Whisky Auctioneer
英国スコットランド中部の町ブレアアーソルにたたずむ「ブレア城」。
なんとここの倉庫で、200年前のウイスキーが見つかりました。
約2世紀の歴史を持つウイスキー
2022年の終わりに、ブレア城の管理人、バーティ・トロットン氏が、地下室に40本のウイスキーボトルが眠っているのを発見します。
このウイスキーは、およそ200年前、1833年に蒸溜され、翌年の1834年7月23日には、ウイスキーが樽に詰められて倉庫に保管されていたことが記録されています。そして、1841年には初めてボトルに詰められ、1932年に再びボトル詰めされました。
なんとヴィクトリア女王にも試飲された可能性があるとのこと。
これらのボトルのうちの2ダース(24本)が、2023年11月24日から12月4日の間に、Whisky Auctioneerのオークションに出品される予定です。
ちなみにこのウイスキーのアルコール度数は61%だそうです。すごい!
スコットランド大学の環境研究センターが、炭素年代測定法を用いて1800年代初めに作られたことを確認したとのこと。この手法は最近フェイクボトル判別にも使われていますね。
残りのボトルはブレア城に展示
ブレアはスコットランドの歴史的な建物であり、そこにはすばらしい記録が残されていて、その中にこのウイスキーの話もあるとトロットン氏は述べました。このウイスキーは、ブレア城の歴史の重要な一部としてとして安置される予定ですオークションが終わった後、ブレア城ではそのウイスキーを中心にした展示も行う予定です。
オークションの責任者ジョー・ウィルソン氏は、このスコッチには多くの歴史的価値があり、世界で最も古いウイスキーをオークションに出すのは、本当に特別なことだと話しています。1823年の物品税法以降のものなので、ウイスキー生産環境が大きく変化をしていた時期のボトルです。ウイスキーの歴史や文化に興味を持つ方々にとっては、とても興味深いものとなるでしょう。
オークションの詳しい情報は、Whisky Auctioneerのウェブサイトで見ることができます。参加を希望する方は、そのウェブサイトからも登録することができます。