今年5月に発表のあったグレンモーレンジィの-A TALE OF TOKYO-が10月にリリースされるようです。
「グレンモーレンジィ -A TALE OF TOKYO-」(アルコール度数46%)は、バーボン樽やシェリー樽、そして日本のミズナラ樽で熟成されたウイスキーです。年齢表示のないこのシングルモルト・スコッチ・ウイスキーは、東京の印象からインスパイアされています。
グレンモーレンジィとアードベッグの蒸溜・製造最高責任者であるビル・ラムスデン博士は、何度も訪れた東京での様々な思い出や感情、そしてそこで刺激された味覚から、新しいウイスキーを作るアイディアを得ました。特に、日本のミズナラ樽で熟成させることに興味を持っていたそうです。
「グレンモーレンジィ -A TALE OF TOKYO-」は、胡椒とビターチェリーやココナッツが合わさった風味に、オレンジの皮やお香の香りが融合しているとのこと。通常のモーレンジよりはだいぶシャープで樹脂製を感じるとか。
ウイスキーのパッケージデザインには、日本人アーティストの山口晃氏を起用しています。山口氏は、東京の豊かな歴史と文化を遊び心溢れる視点で表現し、印象的なアートワークに仕上げています。
「グレンモーレンジィ -A TALE OF TOKYO-」についてビル・ラムスデン博士は次のようにコメントしました。
「私は幸運なことに、長年にわたってグレンモーレンジィを世界中に広めながら、ウイスキーづくりの新たなインスピレーションを得るために広く旅をしてきました。賑やかな通りと静かな庭園、古代の建物と近代的な建物、多くの感覚的な体験、そして文化の相反する矛盾に魅了されています。何年も東京で過ごしたことで、東京での経験、そしてこれらの美しい複雑さをウイスキーの形で表現できないかと考えるようになりました」
「グレンモーレンジィの原酒の一部を、希少な日本のミズナラ樽で熟成させました。バーボン樽やシェリー樽で熟成させたグレンモーレンジィとのバランスをとり、柔らかくする必要があったのです。」
グレンモーレンジィ-A TALE OF TOKYO-(東京物語)の香りと味わい
公式テイスティングノート
香り
力強いハーブの香り、トフィーの香りと、お香とサドルソープのコントラストがあり、その後に樹脂の香りとシダーウッドのタッチが続きます。
味
ペッパーのような口当たりは、フェンネルと歯ごたえのあるオークとともに、ピリッとしたオレンジとビターチェリーのノートにつながります。
フィニッシュ
長く穏やかにナッツのような香りがあり、アーモンド、マンダリン、挽いた白コショウ、さらに木の樹脂の香りが感じられます。
76.00ポンド(約13,800円)で販売される予定なので、日本ではもうちょい安くなって欲しいなぁ。
ちなみにグレンモーレンジィの「テイル オブ」シリーズは、2020 年に「A Tale of Cake」で始まりましたが、当初は 1 回限りの予定だったそうです。ただ結構人気を博しているので、ラムスデン博士曰く「少なくともあと2、3本の『テイル・オブ』がある」とのこと。