ディアジオ社が、10月5日にエディンバラのホープトゥーンハウスで開催されるチャリティオークション「The Distillers One of One」に、50年熟成した最古の「ブローラ・アイリス」を提供する予定です。
希少なゴーストストックからのリリースで蒸溜年は1972年。選定はマスターブレンダーのクレイグ・ウィルソン博士が担当。ブローラ蒸溜所がこれまでにリリースしてきた中で最古のウイスキーで、一度きりのリリースとなる50年熟成品です。
ウイスキーの専門家、チャールズ・マクリーン氏は、「このウイスキーはブローラの精神を完璧に表現している」と評しており、最高で58万ユーロ(9150万円)の落札が見込まれています。
「ブローラ・アイリス」は、1.5リットルのデキャンタと、手作りの石の彫刻に納められています。落札者はディアジオ社から特別に招待され、5人のゲストとともに蒸溜所を訪れる資格を手に入れることができます。
職人技の融合
「ブローラ・アイリス」は、数々の熟練したアーティストと職人の手によって完成しました。
スコットランドの彫刻家兼アーティストであるミシェル・デ・ブルーインは、蒸溜所の建設に使用された石灰岩からハンドメイドで石の彫刻を作成しました。さらに、著名なアニマリエ彫刻家ジョナサン・ナイトがデキャンタの鍵となる山猫のブロンズ像を作成しました。
The Distillers One of One
2年目となるザ・ディスティラーズ・ワン・オブ・ワン・チャリティ・オークションは、2023年10月5日木曜日、エディンバラ近郊のホープタウン・ハウスで開催されます。隔年で行われるこのオークションは、ザ・ワーシップフル・カンパニーの慈善部門であるザ・ディスティラーズ・チャリティーが主導しています。
サザビーズのウイスキー部門責任者、ジョニー・ファウル氏は「このアイテムはオークションのトップロットのひとつとなるでしょう」と期待を寄せています。
ディアジオ会長のハビエル・フェランも「来るディスティラーズ・ワン・オブ・ワン・オークションにブローラ・アイリスを寄贈することで、ディスティラーズ・チャリティを支援できることを嬉しく思います。業界の貢献が、スコットランド全土でチャリティが支援する若者やコミュニティに役立つことを楽しみにしています。」とコメントしました。
1819年に設立されたブローラ蒸溜所は、高品質なスピリッツと精緻なクラフトマンシップで名を馳せています。2021年にディアジオ社による大規模な修復が行われ、過去の名誉を取り戻すべく蒸留が再開されました。