津崎商事が運営する久住蒸溜所から、新しい商品「ブレンデッドモルト Green Dram(グリーンドラム)」が登場しました。
この銘柄は、海外から選んだモルトと久住蒸溜所自身で造ったモルトをブレンドし混ぜ合わせた一本。
三年未満の製品なので、正確にはウイスキーとは呼べませんが、ニューボーンとは思えないしっかりした味わいで、今後久住の通年商品になるとされています。
商品名の「Green Dram」は、久住高原の美しい自然と若さを象徴しており、「Green」は新しさと生命力、「Dram」は少量のスコッチモルトウイスキー(グラスに入った一杯)を表しています。
この名前には、初心を忘れず、毎年新たな芽吹きを見せるこの土地のイメージを重ねた思いが込められているとのこと。
ブレンドに使われる海外モルトは、自社の熟成庫でさらに熟成。合わせる自社モルトも、熟成感を引き立てるために樽を慎重に選びました。
それぞれのモルトの良さを引き立てるため、さまざまな種類の樽を使い分け、最高のバランスを追求しています。
リリースは年二回。700mlのボトルが税込みで7,700円となっています。
現在予約受付を開始しているのは以下の2店舗のようです。
■伊勢五本店オンラインショップ
数量上限に達し次第終了。詳細ページはこちら
申込期間:6月12日(月)12:00まで。
6月15日入荷でき次第、順次発送
■麻屋商店オンラインショップ
同じく数量上限に達し次第終了。詳細ページはこちら
購入期間:記載なし
お届け期間:6月15日(土)発送開始
新興蒸溜所でも注目株である久住蒸溜所
久住蒸溜所は、大正時代から続く酒販店、「津崎商事」が運営する新しい蒸溜所で、ウイスキーファンである宇戸田祥自氏が中心となって設立しました。
TSUZAKIの名前はコアなウイスキーファンには有名で、通販サイトにお世話になった方も多いかと思います。
久住蒸溜所では、スコットランドの伝統的な機器を使い、木樽での発酵を行っています。またスコットランドの伝統的なポットスチルと豊富な地下水を活用し、酒質をより重くすることに成功しています。また、加熱方式はパーコレーター式を採用し、シェル&チューブ方式で冷却するなど、その設備は最先端。
さらに、現在久住蒸溜所では使用麦芽の一部として国産麦芽もテスト済み。
今後は大分県産麦を用いる計画も進行中で、地産地消にも力を入れる予定です。
また、樽に関しても、中古のバーボン樽を主体に、シェリー、ワイン、ラム、アルマニャック、カルバドス、さらには国産木材を用いた樽もラインナップに加えています。
「Green Dram」は、久住蒸溜所がこれから提供していく商品の出発点であり、その新たな歴史の始まりを象徴していると言えるでしょう。
初心を忘れず、新たな挑戦を重ねる久住蒸溜所の姿勢を体現したこの一本。
今年の2回限定リリースとなるこの商品は、まさに新たな歴史のスタートラインに立つ特別な一杯と言えるでしょう。