写真出典©ウルフクレイグ蒸溜所
伝説的ブレンダー、「偉大なる鼻」の異名を持つ、リチャード・“ザ・ノーズ”・パターソンの動画がtiktokで広まり、@bosshuntingofficialが取り上げたせいで大バズりしています。
既に再生数は3000万回、230万いいねを突破し、コメントも2万以上ついています。
バズったのは、2010年に撮影された彼の独特なウイスキーテイスティングのチュートリアル動画です。
@bosshuntingofficial We’ve all got that one mate. #whiskey #knowitall #bosshunting #foryou #fyp #viral #trending #4u
現ウルフクレイグ蒸溜所のマスターブレンダーであるパターソン氏は、
「10年以上前に録画したビデオに若い人たちが興味を持ってくれて、とても嬉しいです。
当時私が言ったことと、現在私が言いたいことは何も変わっていません。
なぜならウイスキーを試飲することに関して、何の見当もつかない人もいるからです。
ウイスキーであれ、コーヒーであれ、ワインであれ、ただの飲み物と思う人は多くいます。
時間をかけてじっくりと見て、すべてのニュアンスや隠れたフレーバーを引き出すことに大きな喜びを感じます。」
と自身の動画の予想外の再浮上が、新世代へウイスキーを喚起したことに喜びを感じているようでした。
リチャード・パターソンとは
パターソン氏は1970年にホワイト&マッカイ社へ入社。
26歳の若さでチーフブレンダーとなり、その後約50年経った今も現役で同社のブレンディングを行っている、いわば伝説のブレンダーです。
そのノージング技術は素晴らしく「偉大なる鼻」という異名を持ちます。
巧みなブレンディングから生み出されるホワイト&マッカイの味わいは高く評価され、スコッチウイスキーにおける生産量の約10%を占めるまでとなりました。
ちなみに、これまでパターソン氏が入社してから11回オーナーが代わり代表者が13回交代したといいます。
かなりお年なパターソン氏ですが、2023年現在もまだまだ現役。
現在はウルフクレイグ蒸留所のマスターブレンダーも担当しており、老いてますます健在。
ウイスキー界のジョセフ・ジョースターです。
ウイスキーって面白そうだな、味わってみたいなと思う新世代が増えることに期待します。
テイスティング動画でウイスキーをぶん投げたり、ウイスキーに「こんにちは」、「元気ですか?」、「ありがとう、元気です」と語り掛けろと指導するのはパターソン氏の実績あってこその炎上芸です。