スコッチウイスキー協会 (SWA) が発表した数値によると、昨年のスコッチ輸出額は37%増加して62億ポンド(約1兆円)となり、初めて60億ポンドの壁を突破しました。
輸出量も21%増加し、これは700mlボトル16.7億本の輸出したことになります。
これは毎秒53本のスコッチボトルが輸出されていることに相当し、2021年の1秒あたりの44本から、9本増えたことになります。
スコットランドがウイスキーを輸出した世界の国々は合計174か国。
見てみるとかなり変動があります。
パンデミック後も急増を続けたインドがフランスを抜いて業界最大の市場となりました。
アジア太平洋地域は、スコッチウイスキー業界の最大の販売市場であったEUを追い抜きました。台湾、シンガポール、インド、中国の成長率は2桁でした。
2022年の取引量上位10市場
- 米国: 10 億 5,300 万ポンド +33% (2021 年には 7 億 9,000 万ポンド)。
- フランス: 4 億 8,800 万ポンド +26% (2021 年には 3 億 8,700 万ポンド)
- シンガポール: 3 億 1,600 万ポンド +50% (2021 年には 2 億 1,200 万ポンド)
- 台湾: 3 億 1,500 万ポンド +39% (2021 年には 2 億 2,600 万ポンド)
- インド: 2 億 8,200 万ポンド +93% (2021 年には 1 億 4,600 万ポンド)
- 中国: 2 億 3,300 万ポンド +18% (2021 年には 1 億 9,800 万ポンド)
- パナマ: 2 億 300 万ポンド +165% (2021 年には 7700 万ポンド)
- ドイツ: 2 億 200 万ポンド +36% (2021 年には 1 億 4,800 万ポンド)
- 日本: 1 億 7,500 万ポンド +32% (2021 年には 1 億 3,300 万ポンド)
- スペイン: 1 億 7,300 万ポンド +46% (2021 年には 1 億 1,800 万ポンド)
輸出されたボトルの数
- インド: 2 億 1,900 万本 +60% (2021 年は 1 億 3,600 万本)
- フランス: 2 億 500 万本 +17% (2021 年は 1 億 7,600 万本)
- 米国: 1 億 3,700 万本 +9% (2021 年は 1 億 2,600 万本)
- ブラジル: 9,300 万本 +14% (2021 年は 8,200 万本)
- 日本: 7,500万本 +33% (2021年は5,600万本)
- ドイツ: 6,700 万本 +48% (2021 年は 4,600 万本)
- スペイン: 6,700 万本 +39% (2021 年は 4,800 万本)
- ポーランド: 4,900 万本 +9% (2021 年は 4,500 万本)
- メキシコ: 4,800 万本 +2% (2021 年は 4,800 万本)
- 南アフリカ: 3,900 万本 +15% (2021 年は 3,400 万本)
インドはフランスを抜いてスコッチウイスキー最大の市場となっていますが、まだインドの中でのスコッチウイスキー市場はわずか2%だそうです。まだまだ改善の余地がたくさんあります。
ブレンデッドウイスキーはスコッチ全体の59% (2021 年に対して 36 億 7000 万ポンド +43%)、シングルモルトは32% (2021 年に対して 1986 万ポンド +30%)を占めました。だいぶシングルモルトが多くなってきましたね!
残りはブレンデッドモルト、ブレンデッドグレーン、バルクウイスキーに分けられます。