楯の川酒造株式会のウイスキー製造子会社である月光川蒸留所株式会が、2月10日に公式サイトのオープンとともに、ロゴデザインを公開しました。
以前取り上げた月光川蒸留所ですが、山形・庄内の風土と時を世界に届けるため着々とブランドを構築中。
公式サイトでは、緑豊かな地域である月光川蒸留所の周辺風土を感じてもらえるよう、山(鳥海山)・川(月光川)・海(日本海)の素材を多数活用し、「月光川ウイスキー」を形づくる重要な要素である「庄内の良質で美しい水」をホームページ上でも感じてもらえるようデザイン表現に工夫をしたとのこと。現在日本語対応ページのみの公開となっており、英語ページ・中国語ページにおいては後日公開予定。
月光川蒸留所のロゴデザインは木住野 彰悟氏が担当
ロゴデザインには、グラフィックデザイナーの木住野 彰悟氏が担当。
楯の川酒造で長年日本酒の繊細な醸造技術を培ってきた蔵人が、新たに月光川蒸留所で手がけるからこそ生み出せるウイスキーらしさをロゴに反映した。ロゴデザインに使用した書は、書家の寺島響水氏が揮毫。
グラフィックデザイナー 6D 木住野 彰悟氏
まず最初に考えるべきことは、ウイスキーは時間とともに存在するものだということです。10年、20年、30年…と時間が経過していくことで、より本物になっていくものなので、今の新しさのあるデザインはブランドの価値にならないと思い、ウイスキーの歴史を踏襲したロゴになるように考えました。
同時に、日本酒醸造の繊細さを生かしたウイスキー作りを表現するために、「書」を使用することで繊細さ、丁寧さ、高い技術力を表現しました。
【木住野 彰悟氏 プロフィール】
アートディレクター、グラフィックデザイナー。
1975年東京都出身。2007年にグラフィックデザイン事務所6D設立。
企業や商品のビジュアルアイデンティティをメインに、ロゴやパッケージデザイン、空間におけるサインデザインなど幅広く手掛ける。主な受賞にD&AD、カンヌ、One Show、アジアデザイン賞、ADC賞、JAGDA賞、パッケージデザイン賞、サインデザイン賞 他国内外多数。
月光川蒸留所とは
詳細は以前の月光川蒸留所のニュース記事参照。
日本産酒類の海外需要が年々高まる中、楯の川酒造では従前より「美味しい酒への飽くなき探求。そして世界を代表するブランドへ」というTATENOKAWA100年ビジョンを掲げ、MADE IN JAPANを世界に広げる総合酒類カンパニーを目指しています。
2021年に設立した月光川蒸留所株式会社は、総合酒類カンパニーを目指すべく、新たにウイスキー製造・販売を行う楯の川酒造の子会社です。
山形県飽海郡遊佐町にて2023年秋に蒸留開始を予定しており、現在25カ国超へと日本酒やリキュールの輸出を進めている楯の川酒造の販路を最大限に活用し、国内だけでなく需要の高まる海外へも積極的にウイスキーの販路を拡大していく予定です。