ミズナラはそこまで感じられないけど、普通においしいシーバスリーガルのミズナラ12年がパッケージ変更です。
今回のパッケージリニューアル
新パッケージは、丸みを帯びた肩口のフォルムはそのままに、背が高くスリムなボトル形状になります。
「シーバスリーガル」は「I RISE WE RISE」キャンペーンをグローバルスケールで展開中。
日本向け展開として、「ハートを、そそごう。」を掲げ、幅広い分野で活躍する池田エライザさんをブランドアンバサダーに起用しています。
「シーバスリーガル ミズナラ 12年」商品概要
参考小売価格:5,544円(税込)
2023年3月1日出荷分より価格改定し、参考小売価格は6,105円(税込)となります。
アルコール度数:40度
容量:700ml
シーバスリーガルミズナラ12年とは
2013年10月に日本市場限定品として登場したのがミズナラ12年です。
日本のウイスキーづくりへの情熱や技術に感銘を受けた、マスターブレンダーの「コリン・スコット」氏によって作成されており、日本人の味覚に合った、日本のファンのためにブレンドされた特別仕様のシーバスリーガルとの謳い文句でした。
最大の特徴は、ブレンドにミズナラの樽の原酒を使用したこと。
原酒の一部を日本原産のミズナラ樽でマリッジしており、ミズナラのエッセンスが加わることで、オリエンタルな香りをウイスキーに与えています。実際はちょいとスパイシーでクリーミー、日本人好みにアレンジされたシーバスって感じです。
ちなみにミズナラ樽の原木は、平均200~250年の樹齢が必要とされていることから流通量が非常に少なく、希少性の高い木材です。
インテリアではこのミズナラを使った、ダイニングテーブルやテレビボードなどがあり、高級家具の代名詞になっています。
ミズナラは材質が柔らかく、浸透性の高い特性から水漏れをおこしやすいというデメリットがあるため、木材の選定から製樽に至るまで高い技術と経験が必要なことも、ミズナラ樽の希少性を上げる要因となっています。
シーバスリーガルミズナラ12年の味わい
香り
洋ナシ、青りんご、白桃、ラズベリーやイチゴのような赤い実の香り。
フレッシュフルーツと、ジャムにしたフルーツの甘やかな香りが二層構造になっています。加水するとウッディーでバニラ。
味わい
ミディアムボディでやさしい口当たりですが、しっかりとした印象があります。
甘さ、酸味、渋みのバランスに優れており、余韻は中程度で長くはありませんが、爽やかなフルーティーさが豊富に感じ取れます。
通常の12年もそうですが、バランスの良さはシーバスリーガルの持ち味ですね。
総評
ウイスキーに甘みがあり、クセも感じにくいことから、ウイスキービギナーや苦手な方におすすめできます。
フルーティーで甘やかなアロマがしっかりしているため、いろいろな飲み方も対応でき、シチュエーションを選びません。
個人的には通常の12年よりもクリーミーで日本人好みかと思います。
上品で優しい味わいが特徴的なブレンデッドスコッチですが、ジャパニーズウイスキーに似た個性を持っています。
12年は、原酒の一部だけをミズナラ樽でマリッジしています。
全ての原酒をミズナラ樽で熟成させているわけではないため、ミズナラ樽由来の香りとされている、白檀や伽羅のような香木の風味はほとんど感じられません。
商品名に「ミズナラ」を冠しているのであれば、もうちょい感じさせて欲しいと思うところもありますが…、上質なウイスキーであることには変わりありません。
シーバスリーガルミズナラ12年の原酒(キーモルトについて)
通常のシーバスリーガル同様、キーモルトにはストラスアイラをはじめ、同じスペイサイドの「グレンキース」、「ロングモーン」、「グレンリベット」などの、酒齢12年以上のモルト原酒とグレーン原酒が使用されています。
原酒の一部をミズナラ樽に入れて後熟(マリッジ)しており、日本人の味覚に合ったブレンドが施されています。
シーバスリーガルミズナラ12年のおすすめのおいしい飲み方
ストレート
まずはじっくりストレートで香りを嗅ぎながらお愉しみ下さい。
このクラスのウイスキーの中で、ストレートでも飲み続けれるほどおいしい銘柄は、そう多くはありません。
香りはアロマティック、口当たりもなめらかで、味わいにはしっとりマイルドな甘さがあります。
水割り
フルーティーでクセがないことから、ビギナーやウイスキーが得意でない方には水割りがおすすめです。
日本人の味覚に合った仕様なので、日本ではポピュラーな飲み方である水割りは非常に相性がよく、和食にも合わせやすいです。
ただしアルコール度数40度なのでそこまでしっかりとした骨格を持っていません。
加水しすぎるとボディがくずれてバランスが悪くなるので、水の量はウイスキーの3倍程度にとどめておきましょう。