お花見のシーズンが終わり、季節は春から夏へ。めっきり暑くなってまいりました。
大学生ライターのJ.D.です。
夏は冷えたお酒が美味しくなる季節、BBQやキャンプなど野外でお酒を飲むイベントも増えてきますね。
暑くなるとキリッと冷えたビールや、爽快なリキュール類が中心になりウイスキーは忘れられがち……。
ですが、どんなの料理にも合わせることが出来て、様々な飲み方が出来るウイスキーは野外飲みに超おすすめなお酒です。そこで今回はBBQやキャンプにおいてウイスキーがどれほど優れているのか学生目線からプレゼンさせてください。
野外飲みの際にビールよりウイスキーをおすすめする5つの理由
BBQやキャンプに持っていくお酒といえばとりあえずビール!…というのが王道ですが、この6つの理由を知れば「なるほど、ウイスキーも向いているな」と感じると思います。
①若者、大学生には重要なコスパが最強!
ウイスキーがBBQやキャンプに向いている理由その①は、やっぱりコストパフォーマンスに優れているということです。
特にウイスキーのハイボールはコスパが非常に高いです。
お花見の記事でもコスパに優れている点はお伝えしましたが、記事を読んだ大学の友人から「本当にコスパ最強なのか?」と突っ込みをいただきましたので、今回は試算して如何に安くなるかを証明したいと思います。
一人がスーパードライのロング缶(500ml)を一本開けたとしましょう。スーパードライは概ね250円なので10人いると2,500円かかります。
一方でジムビームをハイボールにして飲むとジムビームのボトル一本が1200円。そして炭酸水の値段が1L100円前後なので一人500mlとして10人で500円、併せて1,700円程度で収まります。
800円くらい差が出ましたね。これは大きいですよ~。(ジムビームは一人当たり70ml使える計算です)
今回の試算では一人500mlしか飲まないと控えめに試算しましたが、お酒をたくさん飲む人が居るほど、値段の開きは大きくなって行きます
。
②飲み方、割り方も自由自在
ウイスキーはストレート、ロック、水割り、ハイボールと様々な飲み方が可能です。
割り方も水や炭酸割り以外にもいろいろな種類が可能です。
ポピュラーなところで言えばバーボンをコーラで割った、”バーボンコーク”があります。
特にジャックダニエルをベースに使ったものが有名で、ジャックコークの名称で知られています。ミントの葉やレモンの輪切りなどを添えると見た目もクールですね。
他にもハーブの淡い苦味と爽やかな甘さがたまらない、トニックウォーターで割る”ウイスキートニック”もおすすめです。ジンジャーエールにオレンジジュース、紅茶など様々な割り方が楽しめるので
人数が多く、お酒の好みが分かれるBBQやキャンプにはうってつけでしょう。
③揚げ物、脂料理の多いBBQにはピッタリ!
ハイボールはどんな料理にでも合いますが、特にバーボンウイスキーは脂が多い料理によく合います。
BBQやキャンプでは、脂っこい料理が多くなりがちですよね。
バーボンがおすすめなその理由は…
- バーボンウイスキーは樽の香りが強いので、濃い料理でも味が負けない事。
- バーボンウイスキー特有のバニラの甘み、ナッツの風味が肉料理の旨味を引き出してくれる事。
- アルコール度数が高いので、揚げ物や肉料理の脂肪分を溶かすことができ、胸焼けをしにくく食べ疲れが起きにくい事。
などの利点があります。
ハイボールは口当たりがさっぱりしているので、脂っこい料理を食べた後に口内のリセットも可能。さらに胃の中でも脂の消化を助けます。
まさにBBQの為に生まれてきたお酒といっても過言ではないでしょう。
④フランベ用の調味料としても使える!
BBQで焼きそばや野菜炒め等の鉄板料理をしているとフランベ代わりにビールをかける人を見かけます。
確かにアルコールを食材にかけると臭みをとったり、食材の旨味を閉じ込める事が出来るのですが、ビールなどのアルコール度数の低い飲料をかけても無意味だということを知っていましたか?
その点度数の高いウイスキーはフランベに向いています。
割ってよし!そのまま飲んでよし!フランベしてよし!なので、たくさんウイスキーを買っていって調味料に使ってしまうこともできそうですね。
⑤管理が楽
BBQやキャンプではついつい適当に管理されがちなお酒。
ビールなどは急激な熱変化にとっても弱い事をご存知でしょうか?
ビールは急激に温度が変化すると味が落ち、炭酸が抜けやすくなってしまうんですね。
その点、ウイスキーは空気にさらしても日光に当てても、ちょっとやそっとでは味が劣化することはありません。もちろん、プルタブを開けた途端大爆発!なんてことも気にしなくてOKです。
⑥「あれ?お酒が尽きた。誰か買い出しに行ってきてよ!」という悲劇を防ぐ。
このシチュエーション、誰しもが一度は体験したことがあるのではないでしょうか?
お花見であれば近くにコンビニやスーパーマーケットがあったりしますが、BBQやキャンプが出来るような場所だと買い出しはなかなか難しいもの。
実際、私は買いに行かせたことも、買いに行ったこもありますが、行く側はもちろん、待っている側も勢いが削がれて白けてしまうことも多いです。
しかしウイスキーであれば割る比率を調整して時間を稼ぐことが出来ますし、ボトルを数本持っていけばまず尽きることがありません。
ハイボールをつくる炭酸水は尽きる可能性がありますが、最近はソーダマシンなど野外で炭酸を作る機械などもありますので、氷さえあれば問題ないでしょう。
BBQやキャンプにもってこいのおすすめ銘柄5選
では実際にどのウイスキーをBBQやキャンプに持っていくか。
今回はBarrelの編集部と私J.D.がおすすめする4つの銘柄をピックアップしてきました。
デュワーズ ホワイトラベル
まず紹介するのはデュワーズホワイトラベル。アメリカでスコッチと言えばデュワーズと言われるほど定番の銘柄です。
口当たりがライトでストレートでもスルッと飲めるので、私はストレートでよく飲みますが、皆さんにおすすめしたのはハイボール。
barに行くと角やブラックニッカのハイボールよりもデュワーズのハイボールが多いと思います。
食事の邪魔をしない軽やかなで美味しいハイボールで、BBQやキャンプにもおすすめの逸品。
サントリー ウイスキー 知多
“風香るハイボール”という宣伝文句で、一説にはハイボール用、水割り用のウイスキーとして生まれたのでは?と言われている知多。
日本食に併せて飲むと格別と言われています。
もちろんバーベキューに持参しても喜ばれることでしょう。特に脂の乗った国産牛や海老や貝などの海鮮と合わせるには知多はおすすめです。
なめらかで癖がなく辛口。飽きが来ず飲みやすいです。
ワイルドターキー8年
定番ですがワイルドターキー8年。
上記で紹介しているのは1000ml瓶です。非常にオトク。
バーボン好きな人がグループ内にいれば必ずおすすめしているのですが、アルコール度数が50度と高いため、お酒にが強くない女性や、ウイスキーをあまり飲まない方にとってはとっつきにくい印象のウイスキーです。
しかし、バーボンの特徴であるキャラメルやバニラのフレーバーが強く、ボディもリッチなので、どんな飲み方をしてもへたれません。赤身系の肉が多めのBBQと合わせると大変美味しくいただけると思います。
入手しやすい点も高評価です。
だいたいどのコンビニ、スーパーにも売っています。もう少し安いバーボンが欲しい場合はジムビームでしょうか。
I.W.ハーパー ゴールドメダル
スコッチでのハイボールはデュワーズでしたが、バーボンハイボールといえばこちら”I.W.ハーパー”
スムースでマイルドな味わいで、木樽の風味がゆったりと香ります。
オイリーさはなく、アルコールの棘も少ないです。フレーバーに高級感があるので、ウイスキービギナー向けなバーボンと言えます。
上記のワイルドターキーほどワイルドじゃなく、もっとマイルドにBBQを楽しみたい方はこちらがおすすめです。
でも、銘柄選択には注意して!
さて、今まで一生懸命プレゼンして参りましたが、最後にとても重要な注意点をお伝えします。
いくらウイスキーが万能と言えど、焼く食材の種類には気をつけていただきたいと思います。
特にお肉です。
日本人が好む霜降り和牛などは、バーボンウイスキーなどの甘めのウイスキーには併せにくいのです。
さしが入っている肉は脂の甘み、旨みがかなり乗っているのでペアリングとしてはよくありません。
バーボンウイスキーに合うのはグッと身のしまった赤身のお肉です。
私の様な大学生や体育会系グループのBBQにはよく出てくるタイプのお肉ですね。
霜降りのステーキや魚介類、根菜類には料理の邪魔をしない、ライトでバランスのとれたスコッチウイスキーを合わせると良いと思います。
上記のおすすめでいうとデュワーズや知多などが良いですね。
みなさん夏はウイスキーを飲んでくださいね
一つ一つ見ていくとコレほどBBQやキャンプに合うお酒は他にないと思うのですが、そういう認識はあまり広がってません。
ですが、旅行は出かける前が一番楽しいものです、料理の際にどのお酒を飲むか考えたりどんな肉を焼くから、どのウイスキーを持っていこうなどと考えるのも楽しいひと時です。
ぜひとも料理にベストマッチしたウイスキーを選択して、BBQやキャンプの新たなる可能性を楽しんでみて下さい。