冬の時期に飲みたいウイスキー特集を簡単に書こう書こうと思っていたのに、すでに12月半ば。
だいぶ冷え込んでまいりました。
これからの年末年始に飲めそうな、狙い目ウイスキーをサクサクと紹介していければいいかなと思います。
メインバライル 2014 8年(マッカラン)
キングスバリーゴールドから出てるブレンデッドウイスキーシリーズです。
誰もが知っているスペイサイドの超有名蒸留所の原酒とグレーンウイスキーをブレンドしたと書いてありますが、これだいぶよいです。
かなりしっかり〇ッカラン入ってるんじゃないかな?価格も含めて素晴らしい!
オレンジとチョコレート、カカオ、荒削りながらも変化がとっても楽しい逸品。
(※火薬や硫黄はうっすらいますが相当敏感じゃなければ大丈夫。経年で抜けると思います。)
マッ〇ランといえば短熟という愛好家も多いですし、なんで売れ残っているのかまったくわからん不思議なお宝ボトル。
ハイランドパーク 2004 17年 54.1% シェリーバット
ダンカンテイラーが夏頃に出したシングルカスクで、まだ売っているところもあります。
ハイランドパークのシェリー樽熟成もずんずん値段上がってきてますが、なんかパッとしないものも多い。
これは本当に値段なりです(笑)
今の相場なら安いほう。ハイパ好きなら買って損はしない。
爆発的なピートやシェリー、過度のフルーツ味ではなく、しっとりとヘザーハニー、マーマレード。ワックスとライトなスモーク。
嫌みなく、淀みない、綺麗なシェリー味のハイパ。加水もよい。
寒い時期にじっくり楽しめる。
マクタラ レッドワインバリック
マクタラってあんまり飲んでる人見ないけど、テラもマラもストラータもうまい。
なのでボルドーワインフィニッシュもうまいだろうということで、飲んでみたけど、やっぱブレンド上手。
ジューシーな赤い果実とココアの香り、ほのかなスモーク。
タンニンはしっかりありますが、焦げ感はなく、甘くフルーティーなスモーキーさが、心地よい。
余韻もスパイシーで長い。ストラータのホットうまかったけど、これも寒い時期にホットよさそう。
マクタラはカリラベースが多きがしますが、ラガかもなー?
タムデュー 18年 スモールバッチ 125周年記念
マッカランやグレンドロナック、ファークラス、アベラワーとだんだんシェリー樽100%熟成のブランドは高くて買えなくなってきましたね。
タムデュー蒸留所はマイナーながら、高品質シェリー樽熟成ウイスキーをリリースしている玄人向けのブランド。
こちら最近発売したオフィシャルボトルの限定スモールバッチリリースです。
色から想像したとおりの味わいです。ミルクチョコレート、レーズン、プラムのアロマ。
ボディはエレガントでリッチ。シナモンパウダーを入れたカフェオレとラムレーズンの味わい。
上品な色気を持つ淑女といったイメージ。
タムデュー好きはもちろん、贅沢な年越しにしたい人は買って損はないでしょう。
岩井トラディション ワインカスクフィニッシュ
なんか一時期すごい流行って品切れになっていた記憶がある岩井のワインカスク。
スタンダードの「岩井トラディション」を、マルスワリナリーの赤ワイン樽に入れて一年以上追加熟成して造られたボトルです。
香りはドライプラム、オレンジママレード、マスカットなどのフルーティ感、レモングラスのハーブ、なめし革、最後にピート香もしっかり感じ取れます。
口に含むと、とろりとした粘性を感じるボディ。味わいは最初にベリー系の甘みと酸味、エスプレッソのビター、カカオ、バニラエッセンス、後半にどっしりとしたピートを感じ、苺ジャムと木酢の混じり合った余韻。
年末年始、コタツに入って飲みたいですね。
ギャリソン(ギャリスン) ブラザーズ
ちょいと変化球。
日本だとあんまり知られていませんが、アメリカのテキサス州の人気商品。
原料にはテキサス産オーガニックのホワイト・コーンや自社農場の冬小麦、大麦麦芽を使用し、すべての生産を自社で行っています。
ボトルの側面にはコーンの品種から収穫年、農場名、蒸留年、樽番号、度数、熟成年数などが書かれていて、玄人には嬉しい仕様。
オーガニック感が強く、甘いタバコの葉や、高級紅茶のような香りが印象的。とても情報量が多く、楽しいバーボン。
ウイスキーバイブル2017で最高のバーボンと称されるだけはあります。
アラン シェリーカスク
BARREL読者にはもう説明不要かもしれませんが、アランのシェリーカスク。
ファーストフィルのシェリーホグスヘッドですべての期間熟成した、リッチなアランです。
ウッディでワイニーだけど、アランらしく飲みやすい。一本持っておくと、冬のスターターに良い。
グレンモーレンジィ ラサンタ
アランよりもさらに親しみやすいメジャーブランドのシェリーカスクフィニッシュ。
10年間通常の樽で熟成したグレンモーレンジィの原酒を更にオロロソ・シェリー樽(オロロソ、ペドロヒメネス)で24カ月追熟。
新ボトルになっても相変わらずおいしいです。
ハチミツのような甘さに加え、オロロソシェリー樽由来のクルミやアーモンドのなどのスパイシーな味わい。
コクと深い余韻が宿った華やかなボトルです。お湯割りもGood。
オールドパース 12年
地味旨シェリー樽熟成といえばこちら。
シェリー樽で12年以上熟成させた良質なスペイサイドモルトのみを使用した、ブレンデッドモルトです。
ノンチル46%なんですが、しっかりと煮詰めたフルーツが出ています。バランスもよく、タンニンやサルファリーはありません。
ゴムっぽさもすぐにとれて、ベリー系のビターなフルーティーに変化。
この価格帯で、この豊潤さであれば納得かなと思います。
タリバーディン シェリーフィニッシュ
もう一発地味旨。こいつはシングルモルトです。
あんまり濃厚なシェリー樽は好きじゃない、でも冬に向けて少し重厚感のあるウイスキーが欲しい!という人にうってつけ。
ファーストフィルのバーボン樽で熟成させた“タリバーディン・ソブリン”と同じ原酒を500リットルのシェリー樽で12ヵ月間フィニッシュ。
タリバーディン特有の仁丹のよう味わいはないですが、とにかくキレイ目で、すーっとしたフィニッシュが特徴。疲れない系シェリー代表です。
このスッキリシェリー感は、ハイボールにしてもよいのです。
お湯割りもおいしいウイスキー
お湯割りにしてホットウイスキーを楽しみたいという方には以下3商品をおすすめします。
手に入れやすいし、おいしい。
この時期は冷めるのがめっちゃ早いので、保温マグカップで飲むことをお忘れなく!
富士山麓もホットうまかったけど、キリンは温めるとうまい。白ブドウっぽさが増す。
イチローズ モルト&グレーン ホワイトラベル
こないだ寿司屋の〆でこのホットウイスキーをいただいた。原酒のレベルが上がっているのがよくわかります。
963ブレンデッド 「リッチ&スウィート」「スムース&ピーティー」
安くておいしい笹の川酒造の定番品。これまでの赤ラベルよりもモルト感アップ。甘くて余韻が長い。
アスベルの真空断熱マグカップ
蓋つきで保温力が高いアスベルのマグカップはとても優秀。
サーモスと併用していますが、蓋がスライドできるのでこっちのほうが出番が多い。おすすっすよ。
手に入れやすい範囲で良酒を特集してみました。
たまにはこういう記事でマイナーどころを拾うのも面白いですね。
僕は武川さんのリンクウッドあたりで年を越します。
みなさん、ウイスキーで体も心もホットになってください。
前半はやや玄人向け。
なるべく買いやすい価格帯で、うまいのに売れ残っているものを書いていこうと思います。
売り切れちゃってたらごめんねー。