天星浪漫や天星醍醐などの芋焼酎をつくっている鹿児島県の焼酎蔵、「天星酒造株式会社」が、2022年10月13日付でウイスキー製造免許を新規取得し、同蔵内「菱田蒸溜所」にてウイスキー事業を開始すると発表しました。
菱田の湧水と焼酎ノウハウ
天星酒造は1901年創業。
老松酒造の屋号で焼酎製造を開始し、2010年末に天星酒造へと屋号を改称しました。
菱田の地を流れる水は、平成の名水百選にも選定された「普現堂湧水源(ふげんどうゆうすいげん)」を源流としており、県内でもトップクラスの軟水と言われています。
この水を求め、この地には明治期に20軒以上の酒造会社があったのですが、現在では天星酒造のみとなっています。
近年ではウイスキー製造のミドルカットにヒントを得た「早垂蒸溜」製法を確立し、その製法から産まれた「天星宝醇赤」はTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)で2年連続となる最高金賞を受賞しました。
焼酎と同じ蒸溜酒であるウイスキーに、120年以上蓄積してきた焼酎造りのノウハウと、この地の銘水が最大限活用できると考え、今回の蒸溜所設立に至ったとのこと。
菱田の地を流れる軟水の水質を活かした、オリジナリティ溢れるウイスキー造りに期待します。
天星酒造は2021年にリカマンの完全子会社になっていたので、なんとなく流れが見えますね。