MHD(モエ・ヘネシー・ディアジオ株式会社)が、5月18日にタリスカー30年を販売しました。2017年以来、4年ぶりのボトリングとなります。
価格は10万5000円(税別)。
タリスカー30年は貯蔵期間の長さから希少性がとても高く、かつて「Special release」シリーズとして不定期に販売されていました。
加水せずに熟成されたままのアルコール度数(45.8度)でボトリングする「カスクストレングス」という製法だったので、リリースの年によって味わいが違いました。この点もモルトファンに愛されていた理由のひとつです。
タリスカーがシングルモルトウイスキーとしてリリースされるようになってから30年がたち、長期熟成の樽も安定して販売できるようになりました。しかし今度は世界中に人気が広がったため再び供給が不安定になり、2017年のボトリングを最後に終売になってしまいます。
ゆっくりと広がる甘みの後に苦味と潮のニュアンスが現れ、わずかなスモーキーとペッパーの風味と辛み。口の中が乾き、まるで海をあじわっているような感覚になるそうです。
タリスカー全てのラベルに記されている「MADE BY THE SEA」の言葉のとおり、スカイ島の自然と海への大きな感謝が詰まっている、海そのものを表現したと言っても良いシングルモルトです。
世界中のファンから熱望された今回のリリースは、3200本限定での販売となります。
日本でも販売されているようですが、かなり本数は少ないでしょう。バーなどに置かれている事すらかなり珍しいので、見かけたらぜひ試してみたいですね。
タリスカーはスコットランドのスカイ島に蒸溜所を構えるブランド。
「霧の島」とも呼ばれるスカイ島で、厳しい自然との共存の中でウイスキーの味わいを深めてきました。
蒸溜所が設立されたのは1830年で、何度も蒸溜所存続の危機を乗り越え、オーナーも変わりながら、今日まで伝統の製法が守られています。