年々、シングルモルトを生産する国が増え続けています。
今回新たにシングルモルト生産国リストに加わったのはルーマニア。
ルーマニア最大のスピリッツ・ワインの製造・販売会社であるアレキサンドリオン社は、「カルパティアン・シングルモルト」をリリースすると同時に、世界ツアーを行うことを発表しました。
5月21日のアメリカから始まり、7月にはイギリス、そしてオーストリアを周る予定だそうです。
ツアーで紹介するのは、アレキサンドリオンセイバー1789蒸溜所から最初に出荷された3つのボトリングで、いずれもワインカスクの影響を強く受けているのが特徴。
1つはルーマニア産ピノ・ノワール樽だけで熟成されたウイスキーで、他の2つはファーストフィルのバーボン樽で貯蔵された後、フェテアスカ・ネアグラ樽またはマデイラ樽で後熟されました。
今年の最終四半期には、さらに11種類のボトリングが紹介される予定で、流通量はおそらく合計で10,000本となる予定です。
アレキサンドリオングループの創業会長であるナワフ・サラメ氏は、2017年からスピリッツビジネスについて言及しており、シングルモルトウイスキーの製造準備は静かに進んでいると語っていました。
蒸溜所は、ヨーロッパ各地とアメリカから樽を仕入れており、将来的にはより多くのカルパティアン・シングルモルトがリリースされることとなります。
また今月初め、2基の新しいポットスチルが設置されたことにより、生産能力は倍増し、年間最大100万リットル生産可能となりました。