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コスパよし!おいしいおすすめジャパニーズブレンデッドウイスキー/日本国産?のNG品も

コスパよし!おいしいおすすめジャパニーズブレンデッドウイスキー/日本国産?のNG品も

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オーツカ

格安1000円台のジャパニーズウイスキーは書いたので、今回は2000円を超えるくらいの、、ジャパニーズブレンデッドウイスキーについて書いていこうと思います。

ジャパニーズとしていますが、一部海外から輸入してきた原酒を使っていたり、それを国内で貯蔵、ブレンドした商品も載せています。こういった輸入バルクウイスキーを使用した製品は「ジャパニーズウイスキー表記」をしないところも増えてきていますね。

使用原酒は明記するので、「純粋なジャパニーズブレンデッドウイスキーを飲みたいんだ!」という方は参考にしてください。

手に入るおいしいおすすめブレンデッドウイスキー17選

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なるべく手に入りやすい「飲める、買える」ブレンデッドウイスキーをピックアップしていきます。限定品もあるにはありますが、基本は恒久的に買える商品です。

スコットランドの原酒を合わせたものもあり、厳密にはジャパニーズウイスキーでないものもあります。

ザ・ニッカ テーラード

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2019年エイジド表記のジャパニーズブレンデッドウイスキーが次々と終売し、価格高騰する中、最後の砦が「ザ・ニッカ12年」でした。唯一リーズナブルに手に入るエイジド品としてファンも多かったザ・ニッカ12年も販売元のアサヒビールが「2019年3月末を目途に在庫がなくなり次第終売」という発表を行いついに陥落。

その後、後継商品として2019年4月9日にノンエイジである「ザ・ニッカテーラード(Tailored)」が発売されました。

後継商品ですがやや方向性は違います。
青りんごのフルーティさと、まろやかで力強いモルト香。開栓当初はカフェグレーンをやや強めに感じます。

ストレートよりも水を数滴垂らしたトワイスアップのほうが香りが開きます。甘やかでスイートですが、開栓後しばらく経つと、うっすらと余市のピート、酒質の重厚さがを把握できるようになって面白い。

Tailoredの下には「Tailor-designed to perfection”(完璧にカスタマイズされたデザイン)」と書かれており、2015年度のグッドデザイン賞に輝いたボトルを強調しています。

絶妙に施された傾斜のあるボトルラインと洗練されたロゴ、特徴的な栓とシャープなデティールはプレゼントギフトに最適です。

玉兎(ぎょくと)

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三郎丸蒸留所が2021年5月に発表したブレンデッドウイスキー。
キーモルトは三郎丸のもので、様々な年代から原酒を選び、平均酒齢が10年以上となるようにブレンド。ポイントは木工の町「井波」で製造した焙煎樽熟成のスコッチグレーンやシェリーモルトを使用していること。

フレーバーはかなりムーングロウに近い印象です。三郎丸ファンにはわかりやすい味かと思います。
焙煎樽熟成と銘打っていることもあり、ストレートだとグレーンの甘みを強く感じ、スイート。

ハイボールにするとストレートの際に感じにくかったピーティさが立って、フィニッシュのカカオビターがハッキリとおいしいボトル。

スコッチグレーン原酒ということなので、厳密にはジャパニーズブレンデッドウイスキーではありませんが、三郎丸らしいバランスの良さで◎です。

富士山麓 Signature Blend(シグニチャーブレンド)

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2017年4月27日より富士御殿場蒸留所、および「DRINX」専売品として販売されていた商品ですが、2018年8月に日本全国での販売が開始された「富士山麓ブランド」のフラッグシップウイスキー。熟成のピーク(マチュレーションピーク)を迎えた上質な原酒を厳選してブレンドした自信作で、表情豊かな複層的な味わいを楽しめます。

洋ナシやパイナップル、オレンジピールを思わせる柑橘系の香りと、黒糖、フィナンシェなどの焼き菓子のような甘く香ばしい風味が重なります。

ほんのりですがピートフレーバーも味わいに奥行きを持たせており、非常に高バランス。複雑で長い余韻も印象的です。

食中酒としても活躍した「富士山麓の樽熟原酒50度」が終売してしばらく経ちましたが、「陸」がそれを補填してくれています。陸をハイボールで楽しんだ後、食後酒としてこちらをじっくりと味わうのが通の楽しみ方といえるでしょう。

伊達

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伊達はニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売している宮城県限定販売のブレンデッドウイスキーです。ご当地限定ボトルでしたが、現在はインターネット通販で購入できるようになりました。

伊達は宮城県を盛り上げるための応援プロジェクト「つくろう宮城のウイスキー」から”豊かな自然に育まれ、宮城の皆様の手によって生まれたウイスキー”をコンセプトにニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所で製造しました。

2012年のリニューアルで

  • カフェモルト
  • カフェグレーン
  • 宮城峡モルト

の3種類が使われるようになり、いわゆる一般的なジャパニーズブレンデッドウイスキーになりました。

香りはフローラル、濃厚で優しいバニラ、ラムレーズンアイス、メープルシロップ、ドライチェリー。

味わいはバニラ、ミルクチョコの甘味がどっと押し寄せ、後からレーズン、カカオ、カフェオレ、麦芽ウエハースなど様々な風味が訪れます。

余韻はカフェオレの苦味を纏った香ばしさとバニラの甘味が長く鼻腔に居座ります。

岩井トラディション

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本坊酒造がリリースしている安くておいしい、毎日の晩酌向きなブレンデッドウイスキー。一部輸入原酒を使っているのでジャパニーズブレンデッドウイスキーではありません。

「岩井」という名は、信州マルス蒸溜所を設計した岩井喜一郎にちなんで名づけられました。

岩井喜一郎は竹鶴政孝の先輩として、竹鶴をスコットランドに派遣させる一役を担いました。

その後、日本に戻ってきた竹鶴から「竹鶴ノート」と呼ばれるレポートを受け取り、本坊酒造では顧問としてウイスキー部門に携わり、現在のマルスウイスキー誕生の礎を築いた人物です。

香りはバニラウエハース、焼けた金属、木の皮、レーズン、土っぽさ、干し草、若干のピート。口に含むと、もったりとしたミディアムボディ。

味わいはウエハース、バニラエッセンス、干し柿やローストしたナッツ、甘み控えめの針葉樹の樹液、ドライフルーツ。ドライな印象ですが、複雑でピートもしっかり効いている、玄人向けのブレンデッドという印象。

おすすめはひとつだけ小さな氷を落とした水割りです。水の割合が多いとせっかくのフレーバーが壊れてしまうので、加水はほどほどに。

山桜 黒

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こちらも安くておいしいお家飲みに最適なブレンデッドウイスキー。

厳選した熟成モルト味わいとグレーンの控えめで優しい甘みを堪能できるブレンデッドウイスキー。ただし輸入原酒を用いているのでこちらもジャパニーズブレンデッドウイスキーではないです。

香りはカカオ、チョコタルト、ラムレーズン、オーク由来のスパイシーさも感じます。

口あたりはスムースで味わいはラムレーズンやカカオチョコの甘みがメインで他にも熟した洋ナシ、アンズ、オレンジなどのフルーツ、後半は黒糖のようなビター感が続きます。

品のある甘みとスムースな口当たりを楽しめる笹の川酒造の代表作です。

フロム・ザ・バレル

ニッカ フロム ザ バレル 51度 500ml 箱なし
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ニッカが生んだ四角いボトルとシンプルなラベルが印象的なジャパニーズブレンデッドウイスキー。BARRELが選ぶ初心者におすすめのウイスキーでも取り上げた商品ですね。

容量は500mlと少なめですが、本格的な造りであるのにもかかわらず、3,000円程度とお買得のお値段です。

複雑さが感じられる重なりのあるコクは、加水を最低限に抑えた丁寧な造りとマリッジと呼ばれるブレンド後の再貯蔵の賜物。

51%という国産ブレンデッドの中でも高めの度数は、凝縮されたうま味、味わいを裏打ちしており、ラグジュアリーかつ多層的な構造を実現しています。

おすすめの飲み方はトワイスアップ。ストレートではぎゅっと秘められた味わいが華開くように加水によって膨らみを見せてくれるでしょう。飲みごたえが相当に高いので500mlであっても長く楽しむことができるでしょう。

実際にこの辺のコスパ感は買っていただいて楽しんでいただけると実感できるかと思いますので、まずは手に取って試してみていただきたいと思います。

ブレンディッド 江井ヶ嶋 シェリーカスクフィニッシュ

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意外と穴で、普通に手に入るんじゃないかぁと思う江井ヶ嶋のブレンデッドです。

英国産麦芽100%にこだわったモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後、シェリー樽で後熟。

50度あるので、開けたてはアルコールアタックを感じますが、少し時間を置くと、紅茶のタンニン、べっこう飴、シェリー樽後熟ならではの果実感が感じられます。

味わいはフロランタン、かりんとう、さつまいも。甘くて香ばしい。後半は結構ビター。芳醇で複雑な香味を感じられる一本で、休日にゆるゆると飲みたくなるボトル。僕は同時にリリースされたシングルモルトよりこっちのほうが好きです。

963ブレンデッド 「リッチ&スウィート」「スムース&ピーティー」

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ちょっと価格帯は高めですが、笹の川酒造の今の実力を知れるボトル。963シリーズのジョニ赤、ジョニ黒的立ち位置の定番品。

赤はこれまで発売していた「赤ラベル」よりモルトウイスキーの配合量をアップし、メインのシェリーカスク原酒を数種類のカスク、バレルに入れ分け、熟成後にブレンド。
甘さが増し、余韻も長くなりました。

黒もモルトウイスキーの配合量をアップし、数種類のバーボンバレルで熟成後にブレンド。甘み、熟成感、そして従来の「黒ラベル」のスモーキーさをもっとシャープな印象に変えています。

サントリーローヤル

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発売当初である1960年台では「ローヤル」という名前が示す通り、高級なぜいたく品として扱われていました。

サントリーの創業者であり初代マスターブレンダーでもある鳥井信治郎の自信作としても有名です。

風情がある要望とは裏腹に味わいはシンプル。口当たりはまったりとしており、後味にシェリーの甘い香りが感じられる飲み心地の良いウイスキーです。

ストレートで飲むよりも多少加水することで香りが華やかに膨らみます。

冷やすとかすかにスモーキーさが漂う印象となるので、雰囲気を変えたい方はロックもぜひ。

SUNTORY WORLD WHISKY 碧Ao

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正確にはジャパニーズウイスキーではないのですが、日本のウイスキーリリースにおいて、大きな意味合いを秘めているので、こちらを取り上げさせていただきました。

2019年、ウイスキーの需要増によって原酒の確保に苦心していたサントリーがリリースした「ワールドウイスキー碧Ao」

日本、アイルランド、アメリカ、スコットランド、カナダという世界の5大ウイスキーの産地から原酒を調達し、日本が誇る職人技でブレンドした作品。

原酒構成は日本から山崎蒸溜所と白州蒸溜所、スコットランドからアードモア蒸溜所とグレンギリー蒸溜所、アイルランドからクーリー蒸溜所、カナダからアルバータ蒸溜所、そしてアメリカからジムビーム蒸溜所。

世界と日本をつなぐ。

「継承と革新」というコンセプトのもと、サントリーが挑戦した新しいタイプのブレンデッドウイスキーです。

ちょっとジャパニーズがどこにいるかは探れませんでしたが、フルーティで酸味のある香りとなめらかな飲み口は流石のブレンド技術。

うっすらとスモーキーでスパイシー。厚くはないですがクリーミーで心地よい。

甘さとウッディさの余韻には匠の技が光ります。

特徴的な五角形のボトルに詰め込まれた窮余の一策としては出来すぎな作品です。

十年明セブン

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北陸のウイスキー蒸留所「三郎丸蒸溜所」がリリースした北陸エリア限定のブレンデッドウイスキーです。

十年明(じゅうねんみょう)の名前の由来ですが、かつて三郎丸蒸溜所の近くに、“十年明(じゅうねんみょう)”と呼ばれる地があり、かつてここには、人々が菜種から採った油で明かりを灯すために、菜の花畑が広がっていました。

その灯のように、人の心を優しく照らしたい・・・そんな願いを込めて実際の地名を商品名にしたとのこと。

ラベルデザインには、田植えをしたばかりの水面に美しい夕日が輝く砺波の散居の里の風景が描かれています。

現在は通常の十年明から「十年明セブン」と変更となり、三郎丸蒸留所の7年以上のモルトウイスキーをキーモルトとしてブレンドしています。

カラーは薄いペールカラーで、しっかりとスモーキーでこれぞ三郎丸といったフレーバーを感じます。

ハイボールにすると、上記で紹介したハリークレインズの缶ハイボールの味に酷似しています。

飲み口はあっさりですが、中盤から穀物の甘みやベビーパウダーのようなフレーバーが感じられます。

若いアイラモルト(カリラとかボウモアとか)が好きな方にはうってつけです。

十年明 ワインカスクフィニッシュ十年明 マンサリージャカスクフィニッシュ なども発売されています。

スーパーニッカ

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1961年(昭和36年)、最愛の妻リタを亡くした竹鶴政孝が息子の威(たけし)と共に余市蒸溜所内の研究室に籠ってつくりあげた、妻に捧ぐ愛と感謝のウイスキー。

香りは甘く優しい。バニラやチョコレート、少し焼いたメレンゲ。奥に微かなピート。

味わいはグレーン由来のスムースでマイルド口当たり、ビターチョコと青りんごの酸味、コーヒークリーム、そしてオーキーな余韻へと続きます。

芳醇で深みのある甘みと苦味、宮城峡カフェグレーンからくる柔らかな口当たり、見事なバランスに仕上がった穏やかなボトルです。

ほのかなピートがハイボールで美しく立ち上ります。

正規ボトルは700mlですが他にも500ml、50mlミニチュア瓶などが販売されています。500mlはこちら

サントリー スペシャルリザーブ

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1969年の万博前年に誕生した歴史のあるブレンデッドウイスキー。

キーモルトには『白州』を使用した、ラグジュアリーな一本。

『サントリーオールド』と共にウイスキーの一時代を作った、ウイスキー史には欠かせなロングセラーブランドです。

『オールド』は高級ブランドだったのに対し、『リザーブ』は価格帯としても幾分か安く手に入れることができ、万博を観覧に訪れた海外旅行客からも好評を得ていました。

軽快な飲み口で、ストレートは味わい深く割って飲むとさわやかに楽しめるでしょう。

あかしレッド

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コンビニやスーパーなどでもよく見かけるボトルで、グレーンを使用したブレンデッドウイスキーとなります。原酒は3年程度のものを使っているようです。

香りは軽く焦がしたパン、カカオ。加水するとビターオレンジの香りと酸味が開きます。

味わいはドライで端麗。控えめな甘みとビター、短めですがしっかりとした余韻を楽しめる、お値段以上の価値のあるボトルです。

ホワイトオーク 地ウイスキーあかし

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「あかしレッド」の上位種にあたるボトル。

金額の割にはおいしいと思います。あかしレッドで感じたラムレーズンやカカオが濃縮され、酸味がやや感じられる印象です。甘みも増して、加水しながら変化の過程を楽しむこともできます。

レッドのドライな印象とは異なり、丸みを帯びた甘みを楽しめます。スーパーマーケットでも買えますね。

ホワイトオーク ゴールド

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こちらも江井ヶ島酒造が出している超お買い得ウイスキーです。

レッドと同じく、オーク樽で3年以上貯蔵熟成させた原酒を使用しています。

違いはアルコール度数が37%→39%へ上がっており、モルトウイスキーの混和率も高めになっているようです。

オークレッドよりはちょっとリッチで、焦げを伴ったロースティな香りがします。奥行きはレッド同様あまりありませんが、スパイシーでドライなスモーキーさがあります。レッドではちょっと物足りないという方におすすめします。

機会があったら飲みたいジャパニーズブレンデッドウイスキー

厚岸二十四節気シリーズのブレンデッド

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北海道東部の「厚岸町」にて、2013年よりウイスキーづくりをスタートさせている厚岸蒸溜所。
アイラ島の自然環境によく似た厚岸にて、スモーキーなウイスキーづくりを目標に様々なラインナップをリリースしています。

現在は定期的に「二十四節季シリーズ」を発売しており、第二弾の雨水、第四弾の処暑がブレンデッドウイスキーとなっています。

数量が少なくなかなか手には入らないので、バーなどで飲める機会があればいただいてみてください。

ムーングロウ

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クラウドファウンディングによって改修費用を調達し、生まれ変わった三郎丸蒸溜所がその同年にリリースしたのがブレンデッドウイスキー『ムーングロウ』です。1960年代のモルト原酒、さらに貯蔵していたグレーンをブレンドしたその味わいは、若鶴酒造が現時点で目指しうる究極のブレンデッド。

ほのかに感じるかぐわしい熟成香、月明かりのように柔らかな口当たり、心地の良いアロマと奥行きのある樽香。

厳選されたグレーンがきれいにモルト原酒の良さを引き出しているクリーンな仕上がりとなっています。

グレーン原酒のみはスコットランドからの輸入原酒なので、厳密にはジャパニーズブレンデッドではありません。

オーツカ

言わずと知れた日本の誇る最強国産ブレンデッドウイスキーです。原酒不足のあおりから『響12年』終売に続き『響17年』も休売となり、どこに行ってもプレミア価格。21年以上はちょっと上がりすぎだと思います。

ノンエイジタイプである『響 JAPANESE HARMONY』はなんとか手に入れられる現行品で、飲食店向けに発売された『ディープハーモニー』や『メロウハーモニー』、そして「響 BLOSSOM HARMONY 2021」などの限定品も販売されています。

『響』の受賞歴はすさまじくハイエンドボトルだけではなく、ほぼすべてのラインナップで国際的な賞を獲得しています。

サントリーの最高級モデル、そして日本が誇るジャパニーズウイスキーの極致という印象のある響。手に入れられる機会があったら飲んでみましょう。

岩井トラディション ワインカスクフィニッシュ

本坊 岩井トラディション ワインカスクフィニッシュ 750ml
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スタンダードの「岩井トラディション」を、山梨マルスワリナリーの穂坂日之城農場で造られた赤ワインに使用した樽にいれ、一年以上追加熟成(フィニッシュ)して造られたボトル。

香りはドライプラム、オレンジママレード、マスカットなどのフルーティ感、レモングラスのハーブ、なめし革、最後にピート香もしっかり感じ取れます。

口に含むと、とろりとした粘性を感じるボディ。

味わいは最初にベリー系の甘みと酸味、ママレード、エスプレッソのビター、カカオ、バニラエッセンス、後半にどっしりとしたピートを感じ、苺ジャムと木酢の混じり合った余韻。

ワインカスクで1年間以上フィニッシュしており、しっかりとワインカスクの影響を感じ取ることができます。

こちらもジャパニーズブレンデッドウイスキーではないですが、2013年IWSCにて銀賞を受賞している評価の高いボトルです。

ホワイトオークあかし700 スペシャルブレンド

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これまで500mLボトルや、1.8Lのペットボトルでの販売が多かったあかしですが、2019年9月にリリースされたこの商品は通常のフルボトルサイズ700mlです。

フローラルな香りがあり、草花を想起させるアロマ。味わいもリンゴやマスカットなどの果実感が強く、これまでのあかしよりも酸味があります。ピートも淡いですが上品に乗っていて、飲みやすい。

厳選されたモルトとグレーンを使用したあかしのブレンデッドウイスキーシリーズの最高峰モデルなので、普段あかしのレッドやホワイトを飲んでいる人は、飲み比べてみるのもアリでしょう。

季(とき)

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サントリーが海外の大衆向けに発表した季(とき)。

海外ではハイボールという概念はほとんどないのですが、これを根付かせるために2016年にアメリカとカナダ市場限定で発売され、2018年にイギリスで発売された日本未発売商品です。

現在ではAmazonや楽天通販でも購入できるようになりました。

原酒構成ですが、「白州12年」をベースに「山崎」とグレーンタイプの「知多」を加えています。

ハーバルな印象が強く、爽やかで軽やか。ライムやシトラス、すだちのようなフレッシュさが印象的に飲み口はライト。モルトとグレーンの組み合わせから来るバニラ、バターシュガーのような甘さを感じることができます。

あえて飲まなくてもいいウイスキーたち

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ここからはあえて飲まなくてもいいであろうウイスキーを書いていきます。前半はまだマシなものもあります。

中盤以降は地雷です。踏むなよ、踏むなよ~。

日本国内で販売されているだけで、ジャパニーズでないものも多いです。味わいと価格も比例していないので、この辺りを飲むならこちらの格安記事を参考に選んだほうがいいです。

ゴールデンホース 武州

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東亜酒造がリリースしているブレンデッドウイスキーです。

3年以上熟成のスコットランド産ブレンドウイスキーをベースに、スコットランド産のモルトを併せ、オーク樽で熟成させた商品とのことなので、ダブルマリッジですね。
スコッチブレンデッドらしい味わいで、かなりあっさり目です。ストレートか、水割り、ハイボールがいいでしょう。ロックだと少し飲みやすすぎる印象。

2000年にウイスキー製造を休止していた東亜酒造ですが、2021年2月1日より約20年ぶりに羽生蒸溜所を再開。仕込みを開始し、現在は自社蒸溜を行っています。今後は自社蒸溜した原酒もブレンドされるかもしれないので楽しみですね。

清洲桜醸造 クラフトウイスキー キヨス

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鬼殺しで有名な清洲桜醸造(愛知県清須市)の単式蒸留機にて自社蒸留した原酒を、樫樽に詰めて5年間熟成。 仕込には清酒酵母を使用したモルトと、厳選した大麦のみを使用したグレーンをブレンド。

これ、ちょっと面白い味がします。
フレーバーは熟していないバナナ、そしてなんというか少し泡盛とか米焼酎のような風味があります。これが清酒酵母の項かなのか、、、?少し待つと栗のような風味や梅ジャム、薄くゴム。個人的にはあんまり得意じゃないですけど、好きな人はいるのでは。

火樽(バーンザバレル)

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マルスの限定品で、2016年にリリース、そちらはブレンデッドウイスキーでした。
現在は第2弾になっていると思います。こちらはモルト100%のスモーキーなライトリーピーテッドタイプのウイスキーです(なのでピュアモルトに書けばよかったかな)。海外原酒を使っているのでジャパニーズではないですね。

悪くはないんですが、ちょっと価格が高いかなという印象。中ではまともです。

鳥取

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噂の炎上企業松井酒造さんです。炎上理由はググってください。
かなり樽がきいていて、バナナ、カラメル、腐葉土などなど。詳しくはこちらで酷評中です

山陰

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こちらも松井酒造。鳥取の口当たりが優しくなったバージョン。一見まともに感じますが、ハイボール以外使い道がない。

熊野

オーツカ

スコッチモルトウイスキーとジャパニーズモルトウイスキーをブレンドし、ミズナラの樽で追熟させたウイスキーなのですが「JAPANESE BLENDED
MALT WHISKY」と名乗っています。戦略的です。日本でブレンドしたからね。そうだよね。

オークマスター樽薫る

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キリンのウイスキー飲むなら、まずは陸や富士を飲んでみてください!

森の風薫る

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樽が薫ったかと思えば、次は森が薫ります。ダメです。

サッポロウイスキー

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札幌酒精工業が販売している地ウイスキーです。めっちゃうすい。とてもぺライ。割と高い。

 

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まとめ

他にも長濱のINAZUMAシリーズや駒ヶ岳×秩父もブレンデッドウイスキーなのですが、少量生産で流通数が少ないので明記はしていません。
飲めなければ意味がないですからね。

ブレンデッドウイスキーはリリースしやすいので、クラフト蒸溜所からもどんどん出ています。
しかしピュアモルト同様、ジャパニーズウイスキーの定義に乗っ取った商品はまだまだ少ないのが実情です。

三郎丸の商品のようにグレーン原酒だけ輸入して自社ブランドの個性を作っていくというのはとても良いなと思っています。

そういった蒸溜所が増えることを今後も期待したいです。

ジャパニーズウイスキーについては他にない切り口で色々おすすめを書いてますので見ていってください↓




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