ガンホーから2012年にリリースされた『パズドラ』ことパズル&ドラゴンズ。
既にリリースされて5年。ゲーム業界の勢力図を革新し、スマホゲームアプリの課金化の礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。
現在人気はだいぶ落ち着いたように見えますが、まだまだ若者から大人まで幅広い層のユーザーを抱えています。
このパズドラ、一見ウイスキーとは関係ないように見えますが、ゲーム中に”スコッチウイスキーの蒸溜所名を冠したキャラクター”が登場します。
今回はウイスキーを知らない若者と、スマホゲームをあまりやらない大人を繋ぐキッカケとしてパズドラをとりあげたいと思います。
パズドラに登場するウイスキーモチーフのキャラクターはこちら
元々パズドラは北欧神話に出てくる国の名や、伝記・伝説に登場する理想郷の名称、さらには星座をモチーフにしたキャラクターなどを多数登場させています。そんな中スコッチウイスキーにまつわるキャラクターがお目見えしたのは2014年~2015年へと年をまたぐ年末年始。
“歴龍シリーズ”という伝説の龍が登場する新ダンジョンのキャラクターとして登場しました。
歴龍は全部で5体。全てアイラ・モルトウイスキーの蒸溜所の名前をモチーフにしています。
それがこちら。
炎の歴龍:アードベッグ
水の歴龍:ボウモア
木の歴龍:ラガヴーリン
闇の歴龍:カリラ
光の歴龍:ラフロイグ
あああ…オーツカの大好きなブルックラディがいない…。
やはりブナハーブン、キルホーマンも含め、メジャーじゃないってことか。
とまぁ、個人的な感想はさておき、このイラストをよく観察すると共通した幾つかの特徴が垣間見えます。
①タテガミ部分に大麦が生えている
②胸元に液体の入ったボトル(ガラス状の細工)が描かれている
③足元に土や泥を描いている
④吐息や煙を纏っている
①は単純にウイスキーの元となる大麦ですね。
②はボトリングされたウイスキーそのものを表現しているのでしょう。なんとなくエネルギー源のような印象を与えます。
③は恐らくピート(泥炭)をイメージしているのでしょう。アイラ・モルトはピート香が特徴的なので。
④はそのピート香を表しているように見えます。おどろおどろしい吐息は異臭のイメージを与えるので『臭さ』の表現でしょうか。
火だの水だのという属性の特徴はあまり関係ないように思えます。
まぁ確かにアードベッグは燃えるような煙さがあるし、ボウモアは他の蒸溜所と比べれば飲みやすい(澄んでいる)印象だし、ラガヴーリンはオーク樽特有の木の香りがしますので、そういうところも当てはめていった感じなんですかね。
どうなんでしょう、プロデューサーさん。
考察とまとめ
はてさて、ゲーム中にスコッチウイスキーの名称を使った理由はパズドラのキャラクターデザイン担当者にアイラ・モルト好きが居たからなのか、単純に名前の響きがかっこいいからなのかわかりませんが、伝説の土地やら星座に比べると急に庶民的になったな(笑)と思いました。
確かにケルト語やゲール語は日本のゲームでよく名前が使われています。
カタカナにすると語呂と字面がかっこいいですから。
しかし、このキャラが登場した際に、何人が『スコッチの名前だ!』とか『アイラ・モルトウイスキーだ!』ってわかったんだろう…。
むしろ誰もわからないと思ったから使った感じもあるのだと思います。
イラストにはウイスキーに纏わるパーツを多用しているので、イラストレーターさんはウイスキーの知識を多少入れて描いている気がします。
その辺りは好感が持てました。
ちょっと前にロマンシングサガとタイアップしたウイスキーが出ましたけど、こういったキッカケからコラボ商品なんかが生まれると素敵ですね。
今までリーチできなかった若い層にウイスキーを伝えていくにはこういうアプローチがすごくすごく大切だと思います。
龍の装飾がされたウイスキーボトル、見たかなったなぁ。
アイラ・モルトウイスキーについてはこちらで詳しく書いているのでぜひご覧くださいませ。
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