今回もドイツの名門「シュピゲラウ」から一点。
【オーセンティス】シリーズから「デジスティヴ(ダイジェスティブ)」というグラスをレビューしていきます。
軽くて耐久性のあるグラスづくりをモットーにしているシュピゲラウ。
オーセンティスはマシンメイドでつくられたシリーズで、同社のハンドメイド作品と比べるとかなりコストが抑えられています。
その割れにくさ、扱いやすさからBarや飲食店でもよく利用されています。
シュピゲラウブランド紹介
【世界中のプロフェッショナルが愛用する圧倒的な耐衝撃性と耐久性】
南ドイツの美しい森奥深くにたたずむバイエルン地方シュピゲラウ。
この小さな町で1521年に誕生した『シュピゲラウ』は、約500年もの歴史の中で培われた技術と最新テクノロジーを融合し、高品質なガラス製品を作り出しています。
鉛を含まず、上質で薄いガラスを作り出す「吹きガラス製法」により軽量感をアップし、製造工程に使用するチューブにプラチナを採用した「プラチナ製法」で耐久性を向上させました。
1,500回の繰り返しの洗浄テストにも耐える強度と永く美しい輝きを保つシュピゲラウは、世界中の五つ星ホテルやレストランのプロフェッショナルにこよなく愛され続けています。
シュピゲラウの<オーセンティス>
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オーセンティスはマシンメイドグラスの新時代をスタートさせ、広く普及した革新的なシリーズ。
これまでハンドメイドでければできなかった美しい引き足が、技術革新により機械でも実現可能となりました。
コストをおさえつつハンドメイドに近いグラスを実現。
ちなみに「デジスティヴ(ダイジェスティブ)」とは、体内の消化作用を促進させる食べ物や飲料を指す言葉です。
お酒においては、リキュールやスピリッツなどの食後酒が該当します。
製品のスペックと特長
リム
厚みは、約1.0mm。口当たりの良さが伺える。
よく比較されるリーデルの<ヴィノム>コニャックにも引けを取らない薄さ。
ただしリーデルよりもリムのかえしが深くない。
ボウル
口部まで急激にすぼまる形をしている。
リーデルの<ヴィノム>コニャックよりも深く涙型の丸みを帯びたつくり。
スワリングすると空気をよく含み、引き立たせた香りを逃しにくい設計になっている。
ステム&プレート
ステムはふと目で<ヴィノム>コニャックと比べるとやや武骨な印象。
握りは非常に良いが、安定感があまりない底面。
重量がかなりある割に不安定なので少しふらつく印象。
プレート部分にはシュピゲラウのロゴ入り。
スペック/商品仕様
高さ | 190mm |
口径 | 45mm |
底面積 | 64mm |
最大径 | 64mm |
重量 | 130g |
容量 | 170ml(約6oz) |
どんなウイスキーに向いているか
リーデル<ヴィノム>コニャックにそっくり!同じじゃん!
と思われた方も多いかと思います。
でも違うんです。比べてみるとよくわかる。結構違います。
ボウル部分の涙型フォルムはよくできており、どんなウイスキーでも卒なくこなします。
シェリー樽熟成のものを入れて、少し待つだけでもよく香りが立ってGood。
130gと重量があるので、やや不安定ですが、チップしにくく、耐久性がありそうなので、Barで使っているところが多いと思います。
お店をやられていて「一脚ずつにあまり予算がかけられない」という方はこれをセット買いするのもアリです。
1脚に5000円くらい出せるよ!って人にはより機能美、造形美に優れたリーデルの<ヴィノム>コニャックをおすすめしますが、「テイスティンググラスの第一歩目」としてはとてもいいグラスです。
あぁ、テイスティンググラス買ってよかったなぁって思えるはずです。
こんなウイスキーが飲みたい!
アランモルト18年
熟成年数18年以上の原酒を使用したボトル。
現在は新パッケージのものが発売されています。こちらは1つ前のモデル。
バーボン樽とシェリー樽で熟成された原酒をヴァッティングして作られています。
色合いは14年と比較すると更に色味が深まりブラウン寄りのゴールド。
香りはチャーからくるカラメル、オレンジピール、シロップ、バニラ、シナモンスパイス。
口に含むとミルクチョコレート、砂糖漬けしたオレンジピール、バニラクッキー、ジンジャー。
余韻はかなりしっかりオークとビターチョコを感じます。
複雑で奥深く、ウイスキー初心者の方でも素直に美味しい!と感じられるオールマイティなボトル。
アランのハウススタイルをよく表していると言えます。
グラスを手に入れたら合わせて買いたい「グラスクロス」をレビューしました!
クリスタルガラス専用の布巾でミクロのゴミや、ケバはもちろん、油性の汚れや指紋跡も残しません。
洗い方や拭き方で気をつけたほうがいいポイントも書いています。
どちらにせよグラスにハマったら両方買います。
それが沼ってものです。