前回に引き続き、ドイツの名門グラスウェアブランド「シュピゲラウ」がリリースしている【パーフェクトサーブコレクション】から「ノージング」をレビューしていきます。
シュピゲラウのグラスは強さと軽さの両立をコンセプトとしており、バーテンダーや飲食店関係者からも高い評価を受けています。
ちなみにドイツの品質検査期間LGAによって「食器洗浄機に、極めて傑出した耐久性を誇る」と認証されています。
1500回の繰り返しの洗浄テストにおいても傷ひとつ付かず、曇りや変色も一切なく、その輝きを失いませんでした。
シュピゲラウブランド紹介
【世界中のプロフェッショナルが愛用する圧倒的な耐衝撃性と耐久性】
南ドイツの美しい森奥深くにたたずむバイエルン地方シュピゲラウ。
この小さな町で1521年に誕生した『シュピゲラウ』は、約500年もの歴史の中で培われた技術と最新テクノロジーを融合し、高品質なガラス製品を作り出しています。
鉛を含まず、上質で薄いガラスを作り出す「吹きガラス製法」により軽量感をアップし、製造工程に使用するチューブにプラチナを採用した「プラチナ製法」で耐久性を向上させました。
1,500回の繰り返しの洗浄テストにも耐える強度と永く美しい輝きを保つシュピゲラウは、世界中の五つ星ホテルやレストランのプロフェッショナルにこよなく愛され続けています。
シュピゲラウの<パーフェクトサーブコレクション>
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ヨーロッパを中心に活躍している世界的なミクソロジスト「ステファン・ヒンツ」氏がプロデュースし、シュピゲラウとコラボレーションしたシリーズが<パーフェクトサーブコレクション>です。
いわゆる企画モノですね。
コンセプトは【すべての面においてハイクオリティであること】。
見た目だけではなくバーテンダーが使いやすいという点に重きを置いており、飲食店の現場で扱いやすいように設計されています。
こと耐久性にはこだわっており、「お客同士が乾杯でグラスを合わせた時、衝撃で割れることがあっては絶対にいけない。」との思いから
- カクテルグラスの足はどこを持つのか
- 親指はどこに当てるのか
- 乾杯の際どのくらいの強さでグラス同士を合わせるのか
などを研究。アイデアを練り直し、構想から実に2年以上かけて完成させました。
バーテンダー「ステファン・ヒンツ」
ドイツ出身。ケルンにあるバー「リトル・リンク」のオーナーバーテンダー。ケータリング、イベント、コンサルティングを行う「Cocktailkunst」代表取締役社長。2014年に出版された会社名と同名の本「Cocktailkunst(The art of cocktails)」で革新的なカクテルレシピを発表。様々なケータリングやイベントでゲストを感動させる味覚のビジョナリーとして活躍。また、ガストロノミー・コンサルタントとして国際的に活躍している。
製品のスペックと特長
リム
リムのスペック上は1.3mm。
幅が広く、上口唇結節のいわゆるキューピッドボウ部分(上唇の山の部分)をすっぽりと包み込むくらいの口径がある。
同じシリーズの「テイスティング」よりは体感的に若干太くも感じるが口当たりが悪いわけではない。
いわゆるスニフタータイプで、コンパクトにすぼまったフォルムはキュートさを演出している。
ボウル
コニャックグラスよりもシャープさを感じさせるスニフターフォルム。
最大径が82mmあり、ドリンクを大きく包み込むように設計されている。
香りを溜め込む性質は高い。
スワリングはしやすいが、このボウルの浅さを鑑みるにパワフルな香味のウイスキーをあまり揺らさずに飲むことに向いている印象。
ステム&プレート
ボウルの高さと同じくらいのステムの長さ。
そのバランスは個性的で、スマートでありながらどこかかわいらしさもある。
手で包み込むのではなく、ステムを持って口に運ぶのでドリンクを温めてしまうことがない。
<パーフェクトサーブコレクション>の特徴のひとつでもある底面プレート部分中心から、放射状に広がるデコレーションが印象的。
スペック/商品仕様
高さ | 120mm |
口径 | 51mm |
底面積 | 68mm |
最大径 | 82mm |
重量 | 110g |
容量 | 205ml(約7oz) |
どんなウイスキーに向いているか
おちゃめでキュートな見た目の小型スニフター。
形状からしてもフルボディで力強いドリンクを味わうのに適しています。
液体と空気が触れ合う面積が大きいので、豊かなアロマがグラス内に広がり、滞留します。
ボウルの深さがないため、動かさないとショットグラスのような香りの立ち方をします。
ラム、コニャック、ブランデーや、パワフルな香りのポート・ワインなどにもよいでしょう。
ステムは短いですが、スワリングに不足はありません。
ゆっくーりくゆらせて、中間の香りを楽しんでください。
木質感のあるウイスキーや、タンニン分の強いワインカスクフィニッシュのウイスキー、複雑な香味を持つ長熟ウイスキーさらにはアメリカンウイスキーなども楽しめそう。
ただし短熟ものや開けたての固いハイプルーフものは、アルコール感を拾いやすくなります。
こんなウイスキーが飲みたい!
アベラワー アブーナ
ゲール語で「起源」を意味するアブーナ。
熟成に厳選したスパニッシュオークのオロロソ・シェリー樽を使用し、カスクストレングスでボトリング。
1879年にアベラワー蒸溜所を創業したジェームズ・フレミングへのオマージュとして、ウイスキー造りの先人たちの功績を称え、19世紀の創業当時に敬意を払い、当時造られていた同じ製法を用いたそうです。
ウイスキー愛好家たちにも人気が高いアブーナ。
ラグジュアリーでパワフルなアベラワーの味わいを堪能できます。
リリースごと樽が異なるため、ボトルのアルコール度数が異なります。
香りは濃縮したブドウ果汁、干したオレンジの皮、カシス。
味わいはオレンジタルト、ブラックチェリー、ドライフルーツのラグジュアリーな甘み。
その後にジンジャーのスパイス、チョコレートのビターが続きます。
フルボティで実に飲みごたえのある一本です。
大切な日、頑張った日のご褒美デザートモルトにぴったりの逸品です。
グラスを手に入れたら合わせて買いたい「グラスクロス」をレビューしました!
クリスタルガラス専用の布巾でミクロのゴミや、ケバはもちろん、油性の汚れや指紋跡も残しません。
洗い方や拭き方で気をつけたほうがいいポイントも書いています。
お家に一つは持っておきたい逸品。