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ブルックラディ/ブルイックラディを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

ブルックラディ/ブルイックラディを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

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ざっくり覚える!

ブルックラディ(ブルイックラディ)はスコットランドのアイラ島で作られるシングルモルトウイスキーです。

最大の特徴は、「テロワール」の概念をウイスキーに持ち込んだこと。テロワールはもともとワインで使われていた言葉で、土地の風土や気候、環境や文化が、お酒に影響をもたらし、個性を授けるといった考え方。

現在はアイラ産の大麦を育てながら、産地にこだわったウイスキーを作っています。

なお、ブルックラディ蒸溜所では

という3ブランドを展開しており、それぞれ異なる個性を放っています。

上記を見てわかるようにブルックラディはノンピーテッド麦芽を使用。
ピーティかつスモーキーで厚みのあるボディ…といったアイラモルトの特徴を持たない、「アイラ島らしくない」フルーティなウイスキーなのです。

 

まとめて試飲できる!オリジナルのブルックラディセット

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まずはオリジナルセットの紹介させてください!

ブルックラディの3ブランドを飲み尽くすセット

ブルックラディセット

ブルックラディ蒸溜所で作られているウイスキーのラインナップをまとめて飲んで、違いを知ってみたい!という方に向けて3本を少しずつ飲めるセットをご用意しました。

へビリーピートのポートシャーロット、そしてスーパーへビリーピートのオクトモアをセットにしました。

  • ザ・クラシックラディ (50度)
  • ポートシャーロット 10年 (50度)
  • オクトモア 10.1 (59.8度)

30mlセットと100mlセットから選べるので、少しずつ飲み比べて、ブルックラディというウイスキーを知ってください。

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

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日本でもファンの多いブランドであるブルックラディ。ターコイズブルーカラーのボトルがスタイリッシュで、コロコロしていてかわいいと評判です。

アイラモルト特有の潮の香りをかすかに感じつつも、青臭い切り花や乾燥した草、マスカットの果実感を持つ不思議なシングルモルト。
そしてレモンやオレンジの皮の砂糖づけのようなニュアンスを持ちます。

品の良いフルーティーさと甘みが特徴的で、現行品のクラシックラディはマジでレベル高いと思います。

食前酒、食後酒どちらでもおすすめで、飲み方はストレートでよいでしょう。
バニラやメープルシロップのような甘さを引き立たせたいのであれば、加水もおすすめです。

オールドボトルは細長いトール瓶でした。
ブルックラディの古いボトルは生産量も多かったので、まだバーなどで飲むこともできます。
エステリーで穏やか、どちらかというとスペイサイド寄りの味わいが体験できます。

ブルックラディ/ブルイックラディ発祥と歴史

どこで作られているのか?

ブルックラディ/ブルイックラディ蒸溜所正面

ブルックラディ蒸溜所はアイラ島にあるインダール湾の北西部に位置します。

湾の対岸(やや東)にはアイラ島、最古の蒸溜所「ボウモア」があるといえば分かりやすいかもしれません。
海岸に沿って南にはポートシャーロット蒸溜所がかつて存在していました。

 

ブルックラディ蒸溜所ではコンピューターや自動機器を一切使用せず、設立当時の設備を未だに大切に使い続けています。

ブルックラディ/ブルイックラディ蒸溜所でボタニストジンも製造しているスチル「アグリーベティ」

ボタニストジンも製造しているスチル「アグリーベティ」

アルコールの生産能力は年間150万リットル。
ウイスキーの蒸溜は時間をかけ、ゆっくりとスピリッツを生成しています。

現在ブルックラディでは

  • ブルックラディ(ノンピーテッド 0ppm)
  • ポートシャーロット(ピーテッド40ppm)
  • オクトモア(ヘビリーピーテッド80〜300ppm以上)

の3種類のブランドを扱っており

生産割合はブルックラディが70%、ポートシャーロットが20%、オクトモアが10%となります。

この3つのシングルモルトの他、アイラ島産のボタニカルを使用したジン「ボタニスト」も生産、リリースしています。

ブルックラディ/ブルイックラディ蒸溜所で作られているウイスキーの数々

ブルックラディ/ブルイックラディの歴史

ブルックラディの歴史は非常に深く、創立は138年前の1881年まで遡ります。

創立者はハーヴェイ家の兄妹。彼らは他にもグレーン蒸溜所を2件所有しており、ブルックラディは当時最新鋭の蒸溜所としてオープンしました。

1886年になるとブルックラディ・ディスティラリー・カンパニーを設立し蒸溜所内を改築します。

ブルックラディ/ブルイックラディ蒸溜所と樽

それから世界大戦による経営悪化のため1929〜1936年生産停止。

その後複数回によるオーナー入れ替えを経て1975年にスチルを4基に増設しますが、渾身の設備投資も虚しく1994年にはついに蒸溜所閉鎖へ追い込まれてしまいます。

2001年にワイン商のマーク・レイニヤーとビジネスパートナーであるサイモン・コーリンが買収。その際、7000丁の樽を引き継ぎます。

その後、現在のマスターディスティラー、ジム・マッキュワン氏により蒸溜所復活の事業計画が成され、急ピッチで再建。

ブルックラディ/ブルイックラディ蒸溜所

2012年の10月からは生産が再開されます。

2012年にはレミーコアントロー社に買収されますが、製法や蒸溜所としての方針は最大限に尊重され、現在もレミー社の傘下でありながら昔ながらのこだわり抜いた製法でウイスキー造りをしています。

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ブルックラディ/ブルイックラディの製法(作り方)

ブルックラディは「テロワール」を大切にした製造が行われています。

“テロワール”とはワインにおける用語で、その土地の風土や気候によってもたらされるブドウの個性、熟成における個性のことを指します。

土地の風土や気候、環境や文化が、お酒に個性をもたらすというのはウイスキーにおいても同様で、ブルックラディ蒸溜所のマスターディスティラーであるジム・マッキュワン氏はこの“テロワール”の概念をウイスキーに当て込みその土地に根付いた、そこでしか作れないウイスキーを作ろうと考えたのです。

ブルックラディ/ブルイックラディ蒸溜所で樽を転がす人

ブルックラディはアイラ島で造られるウイスキーですから、アイラ島で生まれた産物を大切に作る、というコンセプトを打ち出しました。

そのためブルックラディのボトルには原料となる大麦を作った契約農家の名前が記されています。

ブルックラディでは食品の安全を確保するため、栽培や飼育から加工・製造・流通などの過程を明確にする「トレイサビリティ」を可能としています。

原料となる大麦はアイラ島で作られたものをメインに使用。

アイラ島ではここ100年ほど大麦が作られていませんでしたが、ジム・マッキュワン氏が地元の農家に掛け合い、大麦を作ってもらうよう説得したのです。

2005年、はじめは2軒しかなかった契約農家も現在は19軒に増え、ブルックラディで使われる麦芽の4割(18年は5割以上)をアイラ・オークニー諸島産のもので占めるようになりました。

製麦も島内のインバネス製麦所にて行われています。

水はオクトモア農場の湧き水を使用。アントルムという小さなダムから水を引いており、仕込みやボトリング、蒸溜所内の清掃に使用しています。

またブルックラディではコンピューターや自動機器を一切使用せず、人の手でウイスキー原酒が造られている点にもこだわりが感じられます。

蒸溜所は1995〜2001年の間閉鎖していますが、使われているマッシュタンやポットスチルは閉鎖前から設置されていたものを使用しています。

マッシュタンは鋳鉄製で蓋無しのもの。
ポットスチルは小ぶりのストレートヘッドタイプが4基されており、ヘッド部分はアイラ島の中でもかなり細長い仕様となっています。

元々設置されていた伝統ある備品を大切に使用するところに、先人への愛と敬意が感じられます。

これもテロワールの一環なのでしょう。

ブルックラディ/ブルイックラディ蒸溜所の蒸留器

蒸溜に関しては手動調整をしながらゆっくりと時間をかけて行います。

熟成に使われる樽はバーボン樽がメインですがアメリカンオークの新樽や古樽などを使うこともあります。

ブルックラディ/ブルイックラディ蒸溜所の熟成庫

ブルックラディでは約76,000丁の樽を保管(すべてアイラ島内)しており、その種類は200種に上ります。

熟成庫のスペースはかなり圧迫されており、2018年は少し生産量を落しました。

今後はすべてアイラ島で熟成できるよう熟成庫の増設計画が進んでいるようです。

ウイスキー「ブルックラディ/ブルイックラディ」のラインナップ 

ブルックラディ ザ・クラシックラディ

ブルックラディのスタンダードともいえるべきボトル。

以前はスコティッシュ バーレイというボトル名前で販売されていましたがボトル名・ラベルが変わりました。

スコットランド産の麦芽を100%使用しノンピート、フローラルでエレガント。
ノンエイジのスタンダードにして非常に完成度の高い味わいを楽しめるボトルです。

50度のアルコール度数を感じさせない強いバニラとナッツの香り。シトラスや青リンゴ、カカオ豆のアロマ。

味わいはバナナやバニラ甘みの中にキリッとした洋ナシの爽やかさが存在します。やや塩っぽい余韻を残します。

他のアイラモルトとは一線を画す、ブルックラディを知るにはうってつけのボトルです。

ブルックラディ アイラ・バーレイ

アイラ島内の畑で収穫された大麦のみで造られたもの。
販売年代ごとにいくつかのボトルデザインが存在します。こちらは2011。

アイラ島内で

  • 単一農園(シングルファーム)
  • 単一畑(シングルフィールド)
  • 単一年シングルヴィンテージ
  • 単一品種(シングルバラエティ)

という限られた条件下でつくられた地元愛を感じるこだわりのボトル。

ラベルには農場名と場所、大麦と生産者の名前などが記載されています。

ウイスキーでありながら“テロワール”を意識して造られたマスターディスティラー、ジム・マッキュワン氏の暑い意志が伝わります。

農園や畑により微妙な味の変化があるのも面白いポイントです。

ブルックラディ ジ・オーガニック

2009年に蒸溜し、バーボンやテネシーウイスキーに使用したアメリカンオーク樽で8年熟成させたボトル。

香りはバニラビーンズ、そしてオレンジピールやレモンピールのフレッシュなビター。

味わいは甘さがメインで香ばしさと力強いモルト感を堪能できます。

柑橘系の香りとタルトのようなクリーミーな一面も感じられる複雑な味わいのボトル。

ブルックラディ ベア・バーレイ

古代種である大麦「ベア・バーレイ」は栽培が難しく、そのため大量生産することができません。

しかしその味わいはとびぬけて力強く、これを使って造られたブルックラディ ベア・バーレイはとびきりリッチでエレガントフレーバーを持っています。

こちらは2008年に蒸溜し、バーボン・テネシーウイスキーで使用したアメリカンオーク樽で9年熟成したもの。

ブルックラディならではの青リンゴや洋ナシ、マスカットにモルトの香ばしさ。
白ブドウやグースベリーのニュアンスも。

味わいは9年熟成にしてはかなりリッチ。
ボディに厚みがありモルティ、甘みも十分あり長い余韻を楽しめます。

うまい!と静かにつぶやきたくなる1本です。

ブルックラディ ブラックアートシリーズ

ヘッド・ディスティラーのアダム・ハネット氏が、貯蔵庫で働き始めた頃からずっと見守り続けてきた幾つかの特別な樽の原酒を掛け合わせて作った希少なボトル。

2015年に引退した前ヘッド・ディスティラーのジム・マッキュワン氏から引き継いだ知識をもとに、原酒の1部をリカスクするなどして造られた原酒。

ボトリングするタイミングは全てアダム氏に任せられたそうです。

もちろん原酒の組み合わせレシピもアダム氏しか知らない謎のヴェールに包まれた限定ボトルです。

現在1990と1992の2つのラインナップがあります。

1990はドライフルーツの入ったチョコレートの香り、オーク樽の香りがします。一見ブルックラディとはわからないほど。

味わいは滑らかだがかなりヘヴィ。熟したブドウやカカオパウダー。

23年熟成という長い年月を耐え抜いた原酒が醸す奥行きのあるフレーバーが楽しめます。

ブルックラディ ザ・ラディ16

こちらは以前販売されていたブルックラディのオフィシャル16年もの。

これぞブルックラディという風味を纏っていることからザ・ラディという大胆な名前がつけられました。

人気が高く、リッチな味わいはアメリカンオーク樽で熟成したブルックラディの決定版。

香りはパイナップル、メロン、洋なしのフルーティ、ナッツとキャラメルの香ばしさも感じられます。

味わいは濃厚なバニラ、ビスケット、ハチミツの甘み、少しの塩気とレモンピール。

飲めば飲むほどうっとりするようなエレガントな風味の虜になる1本です。

 

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ボトラーズだと、1968年のムーンインポート社から出た郵便事業500周年記念ボトル「ペニーブラック」をはじめ、インタートレード社のものなどが有名かと思います。
現行のオフィシャルとは一風変わった、樹脂やヒノキといった濃厚なウッディさがおいしいボトルが存在します。

ターコイズブルーが印象的なスタンダード品の「クラシックラディ」はバックバーにひとつあるとひと際目を引きます。お家の本棚やシェルフにちょこんと置いてあってもかわいいですね。

インテリアとしても素敵なウイスキーです。




最高品質のショットグラスで刻む、至高のウイスキータイム。

ウイスキーブランドKYKEYの新作は時代を超える「ショットグラス」。レッドクリスタルでつくられたその造形美と機能美を確かめて欲しい。